
今話の名セリフ:「ハグ・・・、しよ?」(松浦果南)
「ラブライブ!サンシャイン!!」第9話「未熟DREAMER」の感想です。
「私、スクールアイドルやめようと思う。」

「何で? まだ引きずっているの? 東京で歌えなかったくらいで・・・。」

「鞠莉、留学の話が来てるんでしょ? 行くべきだよ。」
「どうして・・・。冗談はやめて。前に言ったでしょ? その話は断ったって・・・。」

「ダイヤも何か言ってよ・・・。ダイヤ・・・?」

「ダイヤも同じ意見。もう続けても意味がない。」

「果南! ダイヤ!」

「終わりにしよう・・・。」

近々、沼津の花火大会が行われるようで、Aqoursは、イベントを盛り上げるためのオファーが来ていました。練習する時間はそんなにありませんが、千歌は出ようと考えています。
「今の私達の全力を見てもらう。それでダメだったら、また頑張る。それを繰り返すしかないんじゃないかな?」

「ヨーソロー! 賛成であります!」
「うん!」

「変わったね、千歌ちゃん。」
「うん。」

その後、千歌は、果南がどうしてスクールアイドルをやめたのかが気になりました。東京のイベントで歌えなかったからだとダイヤは言っていましたが、千歌は、それでやめるような性格じゃないと言います。
「小さい頃、いつも一緒に遊んでて・・・。」

「怖くないって、千歌! ここでやめたら後悔するよ? 絶対できるから!」

「さあ!」

ルビィは、ダイヤの妹。それならば、果南達がスクールアイドルをやめた理由を知ってるんじゃないかと、千歌達は問い詰めました。
ルビィは、質問責めに耐えられず、逃げます。ですが・・・、
「堕天使奥義! 堕天流拘縛!」

「やめるずら。」
「はい・・・。」

「逃げてる訳じゃありませんわ。だから、果南さんの事を逃げたなんて言わないで。」

過去にルビィはそう聞いていました。
その翌日、朝早くから、果南はジョギング。千歌達はその後をつけていました。
千歌達は、ついていくだけでいっぱいいっぱいの中、果南は余裕の走り。楽しそうな表情も見せます。
しばらくして・・・、

「綺麗・・・。」


「復学届、提出したのね。」
「まあね・・・。」

「やっと逃げるのを諦めた?」
「勘違いしないで・・・。学校を休んでいたのは父さんの怪我が元で・・・。それに、復学してもスクールアイドルはやらない・・・。」

「私の知ってる果南は、どんな失敗をしても、笑顔で次に向かって走り出していた。成功するまで諦めなかった。」

「卒業するまで1年もないんだよ?」
「それだけあれば十分! それに、今は、後輩もいる・・・。」

「だったら、千歌達に任せればいい・・・。」
「果南・・・。」

「どうして戻ってきたの? 私は、戻ってきてほしくなかった・・・。」
「果南・・・。」

「相変わらず、果南は頑固な・・・、」
「やめて。もう、あなたの顔・・・、見たくないの・・・。」

今日から果南は復学。しかし、早速・・・、

「果南。」

「クンクン・・・。制服!」

『ダメ!』

死ぬ危険性よりも制服を選ぶとか、さすが、制服少女隊・隊長。マネしたくないなあ。(笑)
「強情もたいがいにしておきなさい! たった一度失敗したくらいで、いつまでもネガティブに!」
「うるさい! いつまでもは、どっち!? もう2年前の話だよ! だいたい今更スクールアイドルなんて! 私達もう3年生なんだよ!」

「2人ともおやめなさい! みんな見てますわよ?」

「ダイヤもそう思うでしょ!?」
「やめなさい! いくら粘っても、果南さんは再びスクールアイドルを始める事はありませんわ!」

「どうして!? あの時の失敗はそんなに引きずる事!? 千歌っち達だって再スタートを切ろうとしてるのに、何で!?」
「千歌とは違うの! 鞠莉には他にもやるべき事が沢山あるでしょ!」

「千歌。」

「いいかげんに・・・、」


「しろー!!」

「もう! なんかよく分からない話を、いつまでもずーっと、ずーっと、ずーっと・・・、隠してないで、ちゃんと話しなさい!」


「千歌には関係な・・・、」
「あるよ!」

「いや、ですが・・・。」
「ダイヤさんも、鞠莉さんも、3人揃って放課後、部室に来て下さい。」

「いや、でも・・・。」
「いいですね!」
『はい・・・。』

「千歌ちゃん、すごい・・・。」
「3年生に向かって・・・。」

「だから、東京のイベントで歌えなくて!」
「その話はダイヤさんから聞いた。けど、それで諦めるような果南ちゃんじゃないでしょ?」


「そうそう! 千歌っちの言う通りよ! だから何度も言ってるのに!」

「何か事情があるんだよね?」


「ね・・・?」
「そんなものないよ。さっき言った通り、私が歌えなかっただけ。」

「うー! イライラする!」
「その気持ち、よーく分かるよ! ホント腹立つよね、コイツ!」
「勝手に鞠莉がイライラしているだけでしょ!」


「でも、この前、弁天島で踊っていたような・・・。」

「おー、赤くなってる!」
「うるさい!」

「やっぱり未練あるんでしょ?」

「うるさい! 未練なんてない! とにかく私は、もう嫌になったの!」


「スクールアイドルは・・・、絶対にやらない・・・。」

その後、梨子はダイヤに、何か知ってるんじゃないかと聞きました。果南の肩を持っていたのは怪しいところ。
居心地が悪いと感じたダイヤは、部室から逃げるように去りますが・・・、


姉までヨハ子の餌食にされるとか、めっちゃワロタ。それにしても、インドア派な善子がここまで強いのは、ちょっと意外。まあ、ダイヤがいい感じにポンコツじみてる方がインパクト強いですが。(笑)
しばらくして、ダイヤは、果南は歌えなかったのではなく、わざと歌わなかったのだと話しました。
「どうして?」
「まさか・・・、闇の魔術・・・。」


おい、ヨハ子。堕天降臨は、時と場所を選べよ?(笑)
「あなたのためですわ。」
「私の?」

「憶えていませんか? あの日、鞠莉さんは怪我をしていたでしょう?」


「大丈夫ですの?」
「全然!」


「果南! やるわよ!」


「果南・・・?」

「そんな・・・。私は、そんな事してほしいなんて一言も・・・。」

「あのまま進めていたら、どうなっていたと思うんですの? 怪我だけでなく、事故になってもおかしくなかった。」


それでも、怪我が治れば続けられたはず。その後続けなかったのは、どうしてなのか?
「心配していたのですわ。あなた、留学や転校の話がある度に、全部断っていたでしょう?」

「そんなの当たり前でしょ!」

「果南さんは思っていたのですわ。このままでは自分達のせいで、鞠莉さんから未来の色んな可能性が奪われてしまうのではないかって・・・。」

「そんな時・・・。」

「本当に断るの? ご両親も先方もぜひって、おっしゃってるの。もし向こうで卒業すれば、大学の推薦だって・・・。」

「いいんです。私、スクールアイドル始めたんです。学校を救うために。」


「まさか・・・、それで・・・?」

「どこへ行くんですの?」
「ぶん殴る!そんな事、一言も相談せずに!」

「おやめなさい。果南さんは、ずっとあなたの事を見てきたのですよ?」

「あなたの立場も・・・。」


「あなたの気持ちも・・・。」

「そして・・・、あなたの将来も・・・。」

「誰よりも考えている・・・。」


「そんなの分からないよ・・・。どうして言ってくれなかったの・・・?」
「ちゃんと伝えていましたわよ。あなたが気付かなかっただけ・・・。」


「ちゃんと・・・。」


「離れ離れになってもさ、私は鞠莉の事、忘れないから・・・。」


「果南・・・。」



「バカ・・・。」

「何?」
「いいかげん、話をつけようと思って・・・。」


「どうして言ってくれなかったの・・・? 思ってる事ちゃんと話して・・・。果南が私の事を想うように、私も果南の事考えているんだから・・・。」

「将来なんて今はどうでもいいの・・・。留学・・・? まったく興味なかった・・・。当たり前じゃない・・・。だって、果南が歌えなかったんだよ・・・?」

「放っておけるはずない!」


「私が・・・、私が果南を思う気持ちを、甘く見ないで!」

「だったら・・・、だったら素直にそう言ってよ! リベンジだとか、負けられないとかじゃなく・・・、ちゃんと言ってよ!」


「だよね・・・。だから・・・。」

「み、見つかったら怒られますわ・・・。」
「平気だよ!」
「ん?」

「あなたは?」
「ハ、ハグ・・・。」
「ん?」


「ハグ・・・、しよ?」




「ダイヤさんって、本当に2人が好きなんですね。」

「それより、これから2人を頼みましたわよ。ああ見えて、2人とも繊細ですから。」

「じゃあ、ダイヤさんもいてくれないと!」
「え・・・。私は生徒会長ですわよ。とてもそんな時間は・・・。」

「それなら大丈夫です! 鞠莉さんと果南ちゃんと、あと、6人もいるので。」

「ルビィ。」

「親愛なるお姉ちゃん、ようこそ、Aqoursへ!」












「Aqoursか・・・。」
「ん? どうしたの?」

「私達のグループも、Aqoursって名前だったんだよ。」
「え? そうなの?」
「そんな偶然が・・・。」

「私もそう思ってたんだけど。」
「じゃあ・・・。」

「千歌達も、私も鞠莉も、たぶんまんまと乗せられたんだよ。」

「誰かさんに。」

以上、「ラブライブ!サンシャイン!!」第9話でした。
果南も鞠莉もダイヤも不器用だよな。でも、そこがいい。
この回の感想を簡単にまとめると、こんな感じですね。これまでの話の中で最高の神回でした。
9人全員集合が1期後半と遅い展開でしたが、ここまで引っ張った甲斐があったと思うくらい素晴らしい展開だったと思います。満を持してって感じでしたね。
そして、果南を語るには欠かせないワード「ハグしよ?」は、ここで来ましたか。ここぞという時に使われましたね。そりゃあ、重要ワードにもなりますわな。
鞠莉と初めて会った時、鞠莉をスクールアイドルに誘った時、鞠莉からスクールアイドル復帰を求められた時(果南は応えませんでしたが)、そして、今話の仲直りと、果南と鞠莉にとってハグは深い意味を持ってますね。「HUGっと!ラブライブ!サンシャイン!!」最高!(「HUGっと!プリキュア」みたく言うな(笑))
果南がスクールアイドルをやめた理由については、「スクールアイドルをあれほどやりたがってた上、果南って、過去を引きずらなそうな、さばさばした性格なのに、どうして?」と思いましたが、今話を見終えて納得しました。
鞠莉の将来を考えて、か。確かに、スクールアイドルは、ラブライブに出場するスクールアイドルの数が7,000を超えている事を考えると、誰にでもやれるといった感じがあるでしょう。ラブライブでの結果はどうあれ、高校生活での思い出作りのために活動したというグループも少なくないと思います。
その一方で、留学は、成績優秀だとか、すごい家柄だとか、限られた人にしか話は持ちかけられず、平凡な人にはできない事。スクールアイドルよりも留学の方がすごい事だと考える人は多いでしょう。
ゆえに、スクールアイドルなんかよりも留学の方が大事だという果南の考えは、もっとものように思いますね。
離れ離れになってもさ、私は鞠莉の事、忘れないから・・・。過去に果南が言っていた事であり、離れ離れになっても、自分は鞠莉の事を忘れずに頑張るから、鞠莉も自分の人生を悔いなく歩んでほしい。そういう意味合いがあったように思います。離れ離れになっても心は繋がってるなんて、よく聞きますよね。
だから、果南は、鞠莉が内浦に戻ってきた事を快く思ってなかったのでしょう。
果南は、鞠莉は留学してそのまま優秀な大学に入ると考えていたのでしょう。高校生活中に会う事は二度とないと思っていたのかもしれません。
そのため、約1年半ぶりに早く戻ってきて、理事長に就任し、スクールアイドルとして廃校を阻止しようと考えていた事は、自分の将来を軽んじてるんじゃないかと思い、そっけない態度をとり続けたように思いますね。
ですが、スクールアイドルよりも留学が大事というのは、「果南が考える」鞠莉の将来像。その考えが必ずしも本人と一致しているとは限りませんし、事実違っていました。
人って複雑ですからね。いくら長く付き合っている者の立場や気持ちや将来を考えているといったって、個性は人の数だけ存在する以上、物事の考え方も人それぞれなのですから、気持ちが完全に一致する事はありえません。
言葉を交わさずとも、以心伝心。何でも通じ合うっていうのは、ただの甘えでしょう。肝心なところは、衝突し合うリスクがあるにしても、本音でしっかり話し合わなければ駄目なんでしょうね。
一方、鞠莉は、果南とは逆で、留学よりもスクールアイドルが大事だと考えていました。
思えば、劇場版でも、鞠莉はこんな感じだったんですよね。周りから高い将来性を見込まれながらも、「今」を大事にしたい。そんな情熱的な子なんだと改めて感心しました。
そうなれたのは、スクールアイドルが想像以上に素晴らしいものだった上に、果南とダイヤの存在が大きかったのでしょう。幼い頃からの付き合いだった2人がいたからこそ、最初は興味のなかったスクールアイドルに徐々に楽しさを見出し、留学の話を蹴ってまで燃焼したかったように思いますね。
そう思うと、3人の原点であったハグって、すごかったんでしょうな。この作品のタイトル、「HUGっと!ラブライブ!」の方が良いのかもしれません。(だから、「HUGっと!プリキュア」みたく言うなって(笑))
また、ラストでは、3年生3人が過去にスクールアイドルをしていた時のチーム名がAqoursであった事と、砂浜に書かれていた「Aqours」はダイヤが書いていた事が判明。
ダイヤさん、あなたって人は・・・。スクールアイドル部設立に反対し、設立後もなんだかんだ厳しい意見を言っておきながら、千歌達の事を応援してたんですね。いいツンデレを見たような気がします。(笑)
もし、果南、鞠莉、ダイヤの誰か1人でも本音を話していれば、ずっとスクールアイドルは続けていたと思いますし、ルビィも高校入学後すぐにスクールアイドルをやっていたでしょう。千歌や曜も苦労する事なく入部していたと思います。
しかし、そうなると、千歌と梨子の運命的な出会いはなかったでしょう。花丸がルビィの事を想ってスクールアイドルに興味を持つ事はなかったと思いますし、善子は堕天使キャラが受け入れられないままだったと思います。
ハグで約2年ぶりの仲直りという神シーンもなかった訳であり、そう思うと、3年生3人が不器用で良かったようにも感じています。果南、鞠莉、ダイヤから始まったスクールアイドルがずっと続いたとしても素敵な話が沢山あったでしょうけど、とりあえず今は、良い形で9人全員が集まった事に酔いたいですね。Aqoursの本当の戦いはこれからだ!(打ち切り漫画風に言うな(笑))
さて、次回は、今話感想投稿前に視聴したのですが、ダイヤがすごい事になってるな、というのが主感想ですね。
次回のタイトルには「シャイ煮」とあり、おふざけ感バリバリですよね。次回はギャグ感想が多くなりそうで、既に、どんなツッコミをしようか、めっちゃ楽しみにしています。(笑)
今回の感想は、これで以上です。最後に、この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「ラブライブ!サンシャイン!!」第9話「未熟DREAMER」の感想です。
「私、スクールアイドルやめようと思う。」

「何で? まだ引きずっているの? 東京で歌えなかったくらいで・・・。」


「鞠莉、留学の話が来てるんでしょ? 行くべきだよ。」
「どうして・・・。冗談はやめて。前に言ったでしょ? その話は断ったって・・・。」


「ダイヤも何か言ってよ・・・。ダイヤ・・・?」


「ダイヤも同じ意見。もう続けても意味がない。」


「果南! ダイヤ!」

「終わりにしよう・・・。」

近々、沼津の花火大会が行われるようで、Aqoursは、イベントを盛り上げるためのオファーが来ていました。練習する時間はそんなにありませんが、千歌は出ようと考えています。
「今の私達の全力を見てもらう。それでダメだったら、また頑張る。それを繰り返すしかないんじゃないかな?」


「ヨーソロー! 賛成であります!」
「うん!」


「変わったね、千歌ちゃん。」
「うん。」

その後、千歌は、果南がどうしてスクールアイドルをやめたのかが気になりました。東京のイベントで歌えなかったからだとダイヤは言っていましたが、千歌は、それでやめるような性格じゃないと言います。
「小さい頃、いつも一緒に遊んでて・・・。」

「怖くないって、千歌! ここでやめたら後悔するよ? 絶対できるから!」

「さあ!」

ルビィは、ダイヤの妹。それならば、果南達がスクールアイドルをやめた理由を知ってるんじゃないかと、千歌達は問い詰めました。
ルビィは、質問責めに耐えられず、逃げます。ですが・・・、
「堕天使奥義! 堕天流拘縛!」

「やめるずら。」
「はい・・・。」

「逃げてる訳じゃありませんわ。だから、果南さんの事を逃げたなんて言わないで。」

過去にルビィはそう聞いていました。
その翌日、朝早くから、果南はジョギング。千歌達はその後をつけていました。
千歌達は、ついていくだけでいっぱいいっぱいの中、果南は余裕の走り。楽しそうな表情も見せます。
しばらくして・・・、

「綺麗・・・。」


「復学届、提出したのね。」
「まあね・・・。」


「やっと逃げるのを諦めた?」
「勘違いしないで・・・。学校を休んでいたのは父さんの怪我が元で・・・。それに、復学してもスクールアイドルはやらない・・・。」

「私の知ってる果南は、どんな失敗をしても、笑顔で次に向かって走り出していた。成功するまで諦めなかった。」

「卒業するまで1年もないんだよ?」
「それだけあれば十分! それに、今は、後輩もいる・・・。」

「だったら、千歌達に任せればいい・・・。」
「果南・・・。」


「どうして戻ってきたの? 私は、戻ってきてほしくなかった・・・。」
「果南・・・。」


「相変わらず、果南は頑固な・・・、」
「やめて。もう、あなたの顔・・・、見たくないの・・・。」

今日から果南は復学。しかし、早速・・・、

「果南。」

「クンクン・・・。制服!」

『ダメ!』


死ぬ危険性よりも制服を選ぶとか、さすが、制服少女隊・隊長。マネしたくないなあ。(笑)
「強情もたいがいにしておきなさい! たった一度失敗したくらいで、いつまでもネガティブに!」
「うるさい! いつまでもは、どっち!? もう2年前の話だよ! だいたい今更スクールアイドルなんて! 私達もう3年生なんだよ!」


「2人ともおやめなさい! みんな見てますわよ?」

「ダイヤもそう思うでしょ!?」
「やめなさい! いくら粘っても、果南さんは再びスクールアイドルを始める事はありませんわ!」

「どうして!? あの時の失敗はそんなに引きずる事!? 千歌っち達だって再スタートを切ろうとしてるのに、何で!?」
「千歌とは違うの! 鞠莉には他にもやるべき事が沢山あるでしょ!」

「千歌。」

「いいかげんに・・・、」



「しろー!!」


「もう! なんかよく分からない話を、いつまでもずーっと、ずーっと、ずーっと・・・、隠してないで、ちゃんと話しなさい!」




「千歌には関係な・・・、」
「あるよ!」

「いや、ですが・・・。」
「ダイヤさんも、鞠莉さんも、3人揃って放課後、部室に来て下さい。」

「いや、でも・・・。」
「いいですね!」
『はい・・・。』

「千歌ちゃん、すごい・・・。」
「3年生に向かって・・・。」


「だから、東京のイベントで歌えなくて!」
「その話はダイヤさんから聞いた。けど、それで諦めるような果南ちゃんじゃないでしょ?」



「そうそう! 千歌っちの言う通りよ! だから何度も言ってるのに!」


「何か事情があるんだよね?」


「ね・・・?」
「そんなものないよ。さっき言った通り、私が歌えなかっただけ。」


「うー! イライラする!」
「その気持ち、よーく分かるよ! ホント腹立つよね、コイツ!」
「勝手に鞠莉がイライラしているだけでしょ!」


「でも、この前、弁天島で踊っていたような・・・。」


「おー、赤くなってる!」
「うるさい!」


「やっぱり未練あるんでしょ?」

「うるさい! 未練なんてない! とにかく私は、もう嫌になったの!」



「スクールアイドルは・・・、絶対にやらない・・・。」


その後、梨子はダイヤに、何か知ってるんじゃないかと聞きました。果南の肩を持っていたのは怪しいところ。
居心地が悪いと感じたダイヤは、部室から逃げるように去りますが・・・、



姉までヨハ子の餌食にされるとか、めっちゃワロタ。それにしても、インドア派な善子がここまで強いのは、ちょっと意外。まあ、ダイヤがいい感じにポンコツじみてる方がインパクト強いですが。(笑)
しばらくして、ダイヤは、果南は歌えなかったのではなく、わざと歌わなかったのだと話しました。
「どうして?」
「まさか・・・、闇の魔術・・・。」



おい、ヨハ子。堕天降臨は、時と場所を選べよ?(笑)
「あなたのためですわ。」
「私の?」

「憶えていませんか? あの日、鞠莉さんは怪我をしていたでしょう?」


「大丈夫ですの?」
「全然!」


「果南! やるわよ!」


「果南・・・?」

「そんな・・・。私は、そんな事してほしいなんて一言も・・・。」

「あのまま進めていたら、どうなっていたと思うんですの? 怪我だけでなく、事故になってもおかしくなかった。」


それでも、怪我が治れば続けられたはず。その後続けなかったのは、どうしてなのか?
「心配していたのですわ。あなた、留学や転校の話がある度に、全部断っていたでしょう?」


「そんなの当たり前でしょ!」

「果南さんは思っていたのですわ。このままでは自分達のせいで、鞠莉さんから未来の色んな可能性が奪われてしまうのではないかって・・・。」

「そんな時・・・。」

「本当に断るの? ご両親も先方もぜひって、おっしゃってるの。もし向こうで卒業すれば、大学の推薦だって・・・。」

「いいんです。私、スクールアイドル始めたんです。学校を救うために。」




「まさか・・・、それで・・・?」

「どこへ行くんですの?」
「ぶん殴る!そんな事、一言も相談せずに!」

「おやめなさい。果南さんは、ずっとあなたの事を見てきたのですよ?」


「あなたの立場も・・・。」



「あなたの気持ちも・・・。」

「そして・・・、あなたの将来も・・・。」

「誰よりも考えている・・・。」


「そんなの分からないよ・・・。どうして言ってくれなかったの・・・?」
「ちゃんと伝えていましたわよ。あなたが気付かなかっただけ・・・。」



「ちゃんと・・・。」


「離れ離れになってもさ、私は鞠莉の事、忘れないから・・・。」



「果南・・・。」




「バカ・・・。」

「何?」
「いいかげん、話をつけようと思って・・・。」



「どうして言ってくれなかったの・・・? 思ってる事ちゃんと話して・・・。果南が私の事を想うように、私も果南の事考えているんだから・・・。」


「将来なんて今はどうでもいいの・・・。留学・・・? まったく興味なかった・・・。当たり前じゃない・・・。だって、果南が歌えなかったんだよ・・・?」

「放っておけるはずない!」




「私が・・・、私が果南を思う気持ちを、甘く見ないで!」

「だったら・・・、だったら素直にそう言ってよ! リベンジだとか、負けられないとかじゃなく・・・、ちゃんと言ってよ!」



「だよね・・・。だから・・・。」

「み、見つかったら怒られますわ・・・。」
「平気だよ!」
「ん?」


「あなたは?」
「ハ、ハグ・・・。」
「ん?」



「ハグ・・・、しよ?」






「ダイヤさんって、本当に2人が好きなんですね。」


「それより、これから2人を頼みましたわよ。ああ見えて、2人とも繊細ですから。」

「じゃあ、ダイヤさんもいてくれないと!」
「え・・・。私は生徒会長ですわよ。とてもそんな時間は・・・。」

「それなら大丈夫です! 鞠莉さんと果南ちゃんと、あと、6人もいるので。」


「ルビィ。」

「親愛なるお姉ちゃん、ようこそ、Aqoursへ!」













「Aqoursか・・・。」
「ん? どうしたの?」

「私達のグループも、Aqoursって名前だったんだよ。」
「え? そうなの?」
「そんな偶然が・・・。」


「私もそう思ってたんだけど。」
「じゃあ・・・。」

「千歌達も、私も鞠莉も、たぶんまんまと乗せられたんだよ。」

「誰かさんに。」

以上、「ラブライブ!サンシャイン!!」第9話でした。
果南も鞠莉もダイヤも不器用だよな。でも、そこがいい。
この回の感想を簡単にまとめると、こんな感じですね。これまでの話の中で最高の神回でした。
9人全員集合が1期後半と遅い展開でしたが、ここまで引っ張った甲斐があったと思うくらい素晴らしい展開だったと思います。満を持してって感じでしたね。
そして、果南を語るには欠かせないワード「ハグしよ?」は、ここで来ましたか。ここぞという時に使われましたね。そりゃあ、重要ワードにもなりますわな。
鞠莉と初めて会った時、鞠莉をスクールアイドルに誘った時、鞠莉からスクールアイドル復帰を求められた時(果南は応えませんでしたが)、そして、今話の仲直りと、果南と鞠莉にとってハグは深い意味を持ってますね。「HUGっと!ラブライブ!サンシャイン!!」最高!(「HUGっと!プリキュア」みたく言うな(笑))
果南がスクールアイドルをやめた理由については、「スクールアイドルをあれほどやりたがってた上、果南って、過去を引きずらなそうな、さばさばした性格なのに、どうして?」と思いましたが、今話を見終えて納得しました。
鞠莉の将来を考えて、か。確かに、スクールアイドルは、ラブライブに出場するスクールアイドルの数が7,000を超えている事を考えると、誰にでもやれるといった感じがあるでしょう。ラブライブでの結果はどうあれ、高校生活での思い出作りのために活動したというグループも少なくないと思います。
その一方で、留学は、成績優秀だとか、すごい家柄だとか、限られた人にしか話は持ちかけられず、平凡な人にはできない事。スクールアイドルよりも留学の方がすごい事だと考える人は多いでしょう。
ゆえに、スクールアイドルなんかよりも留学の方が大事だという果南の考えは、もっとものように思いますね。
離れ離れになってもさ、私は鞠莉の事、忘れないから・・・。過去に果南が言っていた事であり、離れ離れになっても、自分は鞠莉の事を忘れずに頑張るから、鞠莉も自分の人生を悔いなく歩んでほしい。そういう意味合いがあったように思います。離れ離れになっても心は繋がってるなんて、よく聞きますよね。
だから、果南は、鞠莉が内浦に戻ってきた事を快く思ってなかったのでしょう。
果南は、鞠莉は留学してそのまま優秀な大学に入ると考えていたのでしょう。高校生活中に会う事は二度とないと思っていたのかもしれません。
そのため、約1年半ぶりに早く戻ってきて、理事長に就任し、スクールアイドルとして廃校を阻止しようと考えていた事は、自分の将来を軽んじてるんじゃないかと思い、そっけない態度をとり続けたように思いますね。
ですが、スクールアイドルよりも留学が大事というのは、「果南が考える」鞠莉の将来像。その考えが必ずしも本人と一致しているとは限りませんし、事実違っていました。
人って複雑ですからね。いくら長く付き合っている者の立場や気持ちや将来を考えているといったって、個性は人の数だけ存在する以上、物事の考え方も人それぞれなのですから、気持ちが完全に一致する事はありえません。
言葉を交わさずとも、以心伝心。何でも通じ合うっていうのは、ただの甘えでしょう。肝心なところは、衝突し合うリスクがあるにしても、本音でしっかり話し合わなければ駄目なんでしょうね。
一方、鞠莉は、果南とは逆で、留学よりもスクールアイドルが大事だと考えていました。
思えば、劇場版でも、鞠莉はこんな感じだったんですよね。周りから高い将来性を見込まれながらも、「今」を大事にしたい。そんな情熱的な子なんだと改めて感心しました。
そうなれたのは、スクールアイドルが想像以上に素晴らしいものだった上に、果南とダイヤの存在が大きかったのでしょう。幼い頃からの付き合いだった2人がいたからこそ、最初は興味のなかったスクールアイドルに徐々に楽しさを見出し、留学の話を蹴ってまで燃焼したかったように思いますね。
そう思うと、3人の原点であったハグって、すごかったんでしょうな。この作品のタイトル、「HUGっと!ラブライブ!」の方が良いのかもしれません。(だから、「HUGっと!プリキュア」みたく言うなって(笑))
また、ラストでは、3年生3人が過去にスクールアイドルをしていた時のチーム名がAqoursであった事と、砂浜に書かれていた「Aqours」はダイヤが書いていた事が判明。
ダイヤさん、あなたって人は・・・。スクールアイドル部設立に反対し、設立後もなんだかんだ厳しい意見を言っておきながら、千歌達の事を応援してたんですね。いいツンデレを見たような気がします。(笑)
もし、果南、鞠莉、ダイヤの誰か1人でも本音を話していれば、ずっとスクールアイドルは続けていたと思いますし、ルビィも高校入学後すぐにスクールアイドルをやっていたでしょう。千歌や曜も苦労する事なく入部していたと思います。
しかし、そうなると、千歌と梨子の運命的な出会いはなかったでしょう。花丸がルビィの事を想ってスクールアイドルに興味を持つ事はなかったと思いますし、善子は堕天使キャラが受け入れられないままだったと思います。
ハグで約2年ぶりの仲直りという神シーンもなかった訳であり、そう思うと、3年生3人が不器用で良かったようにも感じています。果南、鞠莉、ダイヤから始まったスクールアイドルがずっと続いたとしても素敵な話が沢山あったでしょうけど、とりあえず今は、良い形で9人全員が集まった事に酔いたいですね。Aqoursの本当の戦いはこれからだ!(打ち切り漫画風に言うな(笑))
さて、次回は、今話感想投稿前に視聴したのですが、ダイヤがすごい事になってるな、というのが主感想ですね。
次回のタイトルには「シャイ煮」とあり、おふざけ感バリバリですよね。次回はギャグ感想が多くなりそうで、既に、どんなツッコミをしようか、めっちゃ楽しみにしています。(笑)
今回の感想は、これで以上です。最後に、この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。