今話の名セリフ:「スクールアイドルをやりたい!」(桜内梨子)
「ラブライブ!サンシャイン!!」2期第12話「光の海」の感想です。
「忘れ物ない?」
「大丈夫。」
「素敵な閉校祭だったね。」
「うん。だから、全力でできる事は全部やって挑まなきゃね!」
「梨子ちゃん・・・。」
「そうだね! この時のために、すっごく練習したんだもん!」
「確かに、毎日朝も早くから、夜も遅く暗くなっても、」
「がんばルビィしたから!」
「それでも、みんな一度もさぼらなかった!」
「弱音は言ったけどね!」
「とにかく朝は眠かったずら・・・。ね、善子ちゃん?」
「ヨハネ! さすが我がリトルデーモン達よ。褒めてつかわす!」
「ありがとう!」
「行ってきます!」
『行ってきます!』
そして、千歌達は東京駅に到着。
「これからどうする?」
「本番は明日だしね・・・。」
「リリーはブクロに行きたいのよね?」
「う・・・。ど、どこ? それって・・・。」
「ブクロ?」
「ブクロというのは・・・。」
「サイレント・チェリーブロッサム・ナイトメア・・・。」
「どんどん善子ちゃん化してるずら・・・。」
ブクロ・・・。まあ確かに、梨子にとって、ブクロこと池袋は聖地かもな。壁クイや壁ドンが描かれている薄い本が多く手に入りそうですし。(笑)
その後、千歌達は、神田明神でお参り。ここに飾られている絵馬の中には、浦の星女学院の生徒達が書いたものがありました。
また、他校のスクールアイドルが書いた絵馬も多くあります。
直後、Saint Snowの2人が声をかけてきました。
「ついに、ここまで来ましたね。」
「ビビってたら負けちゃうわよ!」
「分かってるわよ!」
「アキバドームは、今までの会場とは違うずら・・・。」
「どんな所か想像できない・・・。」
「私も、あのステージで歌えた事が、今でも信じられない・・・。」
「自分の視界すべてがキラキラ光る。まるで、雲の上を漂ってるようだった・・・。」
「雲の上・・・。」
「だから、下手なパフォーマンスしたら許さないからね!」
「当たり前だよ! がんばルビィするよ!」
早くも今回2度目の「がんばルビィ」。必殺技を使う事を惜しまないAqoursのマスコットであった。今話で一体どれだけのルビィ推しが撃沈したのだろうか。(笑)
「素敵な笑顔ですね。」
「はい。」
「初めて会った時、なんて弱々しいんだろうって思ってました。でも、今の皆さんを見て思います。なんて頼もしいんだろうって。」
「勝ちたいですか? いつか私に聞きましたよね?」
「ラブライブ、勝ちたいですか? それと、誰のためのラブライブですか?」
その夜、千歌達は、旅館に泊まりました。この旅館は、前に泊まった所と同じです。
「確か、前にここでライブに参加した時も、こんな感じだったよね・・・。」
「うん・・・。注目されて、いけるんじゃないかって思って。でも、実際は・・・。」
「何、今から弱気になってんの!」
「練習する?」
「大丈夫!」
「信じましょう。今までやってきた事を。」
「少なくとも、私はどこにも負けないって思ってるよ。」
「私達、ラブライブに優勝して、浦の星の名を残して・・・。それでいいんだよね・・・?」
「それで・・・。」
「曜ちゃん?」
「何やってるの!?」
「どーだ!」
「いいですね! イタリアに行ったら、もうこんな事できなくなるからね!」
「千歌ちゃん。」
「元気出た?」
「うん! 本番前なのに、こんな事してるって、いいと思わない? いつもの私達っぽくて!」
少しして・・・、
「ふぅ・・・。えらい目に遭った・・・。」
「曜ちゃんが悪いんだよ?」
「春とはいえ、まだまだ冷えるね。」
「行きたかった? 音ノ木坂。」
「そうなの?」
「ちょっぴりね・・・。今だから確かめたい事や、気持ちもあるんだけどね・・・。」
「じゃあ明日、やっぱり寄って行こう!」
「ううん、いいの。本番でしょ?」
「でも、梨子ちゃんは・・・。」
「じゃあさ、明日は会場集合にして、みんな自由行動にしない?」
「みんなそれぞれ自由。行きたい所に行く。」
「それ、良いと思う!」
「でも・・・。」
「本番前、1人になって、自分を見つめ直す。私もそうしたいの・・・。」
そして、翌日・・・、
「花丸ちゃん。花丸ちゃんは勝ちたい?」
「ずら?」
「ラブライブ、勝ちたい?」
「マルは、ずっと、ルビィちゃんと2人で図書室で本を読んでるだけで幸せだったけど、千歌ちゃん達のおかげで、外の世界に出られて、みんなと一緒なら色んな事ができるって知る事ができた・・・。」
「だから、勝ちたいずら! それが今、一番楽しいずら!」
「千歌ちゃん、マルをスクールアイドルに誘ってくれてありがとう!」
「ルビィは、1人じゃ何もできなかったのに、スクールアイドルになれてる。それだけでも嬉しい・・・。」
「もちろん、お姉ちゃん達の最後の大会だし、勝ちたいって思ってるけど、今は、大好きなみんなと一緒に歌える事が、一番嬉しい!」
「え? アンタ、バカなの? そんなの勝ちたいに決まってるでしょ!」
「世界中のリトルデーモン達に、私の力を知らしめるためによ! クックック・・・。ラブライブで勝利を手にするには我が力は不可欠・・・。」
「ま、仕方ない。もう少しAqoursとして堕天してやってもいいぞ・・・。」
「ありがとう、善子ちゃん。」
「急にどうしたの?」
「私はせっかくここまで来たんだし、勝ちたいかな。でも、それ以上に楽しみたい・・・。鞠莉やダイヤとの最後のステージを楽しみたい・・・。」
「本当は、せいせいしてんだけどね。やっとこれで終わりだって・・・。」
「だからこそ勝ちたい・・・。今を、もっともっと楽しみたいから・・・。」
「勝ちたいかって? 理事長としての私は、全校生徒のために勝たなければならないと思ってるよ。あんなにも愛されてる学校のためにも!」
「でも、少しだけワガママを言うと、私はAqoursとして勝ちたい・・・。」
「9人でこんな事できるなんて、なかなかないよ!」
「もちろん、勝ちたいですわ。浦の星全校生徒の思いを背負ってきましたから。勝ってみせますわ。」
「それと、Aqoursの黒澤ダイヤとして、誠心誠意歌いたい・・・。どこであろうと、心を込めて歌を届けるのが、スクールアイドルとしての私の誇りですわ!」
「ほい!」
「曜ちゃん・・・。」
「千歌ちゃん、どうしてここに?」
「なんとなく、見ておきたくて・・・。」
「千歌ちゃんも?」
「え・・・。じゃあ・・・。」
「うん。だって、始まりはここだったから・・・。」
「見つかるかな? 私があの時見つけたいと思った輝き・・・。」
「きっと見つかるよ。もうすぐ・・・、あと少しで・・・、必ず・・・。」
「勝ちたい? ラブライブ、勝ちたい?」
「もちろん・・・。やっと一緒にできた事だもん・・・。」
「だから、いいんだよ・・・。いつもの千歌ちゃんで・・・。未来の事に臆病にならなくて・・・、いいんだよ・・・。」
「1人じゃないよ! 千歌ちゃんは!」
「ありがとう・・・。」
「あ、梨子ちゃん!」
「ピアノ弾けた?」
「もちろん。」
「梨子ちゃんは、ラブライブ勝ちたい?」
「うん。私、自分が選んだ道が間違ってなかったって、心の底から思えた・・・。」
「辛くてピアノから逃げた私を救ってくれた、千歌ちゃん達との出会いこそが、奇跡だったんだって・・・。」
「だから勝ちたい・・・。ラブライブで勝ちたい・・・。この道で良かったんだって証明したい・・・。今を精一杯全力で心から!」
「スクールアイドルをやりたい!」
「千歌ちゃんは?」
「勝ちたい?」
「その紙・・・。」
「0を1にして、一歩一歩進んできて、そのままでいいんだよね? 普通で。怪獣で。今があるんだよね!」
「私も全力で勝ちたい! 勝って、輝きを見つけてみせる!」
「ありがとう・・・。バイバイ・・・。」
「もう大丈夫・・・。」
「行こっか、千歌ちゃん。」
「うん!」
「絵馬に何て書いてきたの?」
「それは内緒ですわ。でも、私が書いた事は現実になるんですわよ。」
「そういえば、私が転校するって話が出た時も、書いてたでしょ。ずっと一緒って。」
「ほら、ご覧なさい!」
「そうかな・・・。もうすぐバラバラになっちゃうのに・・・。」
「一緒だよ! だって、この空は繋がってるよ! どんなに遠くても、ずっと! いつでも!」
「姿は見えなくても!」
「さあ、行きましょう!」
「善子ちゃん?」
「ヨハネ! ちょっと話したい事があるのよ。ルビィもよ?」
「何ずら?」
「決まっています。契約です。ライブが終わり、学校が統廃合になっても、ヨハネとの契約・・・、」
「心配しなくても、マルと善子ちゃんとルビィちゃんの契約は、絶対ずら。」
「新しい場所になっても!」
「フン! 何よ! 人のセリフ勝手に!」
「ありがとう!」
「感謝すルビィ!」
「なんかドキドキする!」
「どのくらい大きいんだろう!」
「全然想像つかないわね!」
「時間ピッタリね。」
「この先にあるんだよね! ドームが!」
「その通りですわ。」
「アキバドーム。全国でも有数の規模を誇る会場!」
「ラブライブ、ファイナル!」
「どのくらい走ったのかな・・・。どこまで来たのかな・・・。どこまで続くのかな・・・。分からないけど、あの時と今思っている事、すべてがあって、ここに辿り着けたんだと思う・・・。」
「雲の上だって、空を飛んでるみたいだって、思いっきり楽しもう! はじけよう! そして、優勝しよう!」
「私達の輝きと証を見つけに! さあ、いくよ!」
「1!」
「2!」
「3!」
「4!」
「5!」
「6!」
「7!」
「8!」
「9!」
「0から1へ! 1から、その先へ!」
『Aqours! サンシャイン!』
以上、「ラブライブ!サンシャイン!!」2期第12話でした。
次回が最終回だからなのか、かなりの見応えを感じました。
特に、後半が顕著で、後半だけで1話分の濃密さがあったと思いますね。メンバー1人1人がラブライブ決勝に対する心境を語ったり、本番前に1人になって自分を見つめ直したり、そこから全員集まっての『Aqours! サンシャイン!』、そして、決勝のライブと、今話が最終回でもおかしくないくらいの内容だったと感じています。
ただ、その一方で、ちょっと詰め込み過ぎかな、と感じたところも。『Aqours! サンシャイン!』と叫んだ後、すぐに決勝のライブが披露されましたが、初見では「え? もう決勝のステージやっちゃうの?」と思ってました。
メンバー全員が「勝ちたい」と口にしていただけに、他のスクールアイドルのライブを見て思った事とか、歌が始まる前にステージに立って感じた事とかを描写してほしかったかな、と感じています。小さな努力では決して辿り着けない舞台をライブシーンだけで終えてしまうのは、ちょっと味気ないかも。
決勝の舞台で描写してほしいところを全部映像化すると、10分は尺をとると思いますので、今話は『Aqours! サンシャイン!』で締めて、ライブシーンは次回に回しても良かったんじゃないかな、と思っています。と言っても、次回は、浦の星女学院の閉校で壮大な話が展開されるだけに、難しい事ではありますが。
ストーリーの大筋には関係のない回を削れば、今話でいい感じに決勝の舞台を描写しきれそうなものですけど、1クールアニメとなると、描写すべきもの、描写しなくてもいいものの見極めが難しいと思いますし、ライブシーンだけで決勝の描写を終えたのは、制作者側が大いに悩んだ末の結論だと信じたいです。
今話でラブライブ決勝のライブまで披露したのは少し違和感を抱いたものの、不満までは感じてなく、全体的に良い話だと感じており、メンバー1人1人がラブライブ決勝に対する心境を語っていたところは、今話一番の見所だったと思っています。
特に見応えを感じたのは、花丸と梨子。花丸は、文学少女で、運動神経はそんなに良くなく、自分が頑張る事よりも同学年のルビィや善子を支える印象が強く、メンバーの中で一番体育会系っぽくないんですよね。
そんな子が、「勝ちたい」と言って、スクールアイドルに誘ってくれた千歌に感謝の言葉を言っていた時は、ちょっと目頭が熱くなってましたね。Aqoursに加入して、色んな個性に触れて、共感して、他のメンバーと気持ちを1つにできたのは本当に良かったと思います。
梨子は、涙を流しながら「スクールアイドルをやりたい!」と言っていたのが良かったですね。転校してからは、千歌からスクールアイドルをやってほしいと何度も頼まれながらも断っていたのが、これなのですから、ものすごく変わりましたよね。
千歌と会わなければ、今もピアノを弾く事の辛さから立ち直れず、何をすれば前に進めるのか悩み続けていたかもしれません。何度断られてもスクールアイドルをやってくれる事を諦めず、ピアノの事も全力で応援してくれる「変な人」だったからこそ、今を精一杯楽しく過ごせているのでしょうね。梨子の言う通り、千歌との出会いは奇跡だったと思います。
さて、次回は、いよいよ最終話。次回は、演出面がすごく素晴らしく、懐かしさを感じる描写が多々あり、これぞ「ラブライブ!サンシャイン!!」の集大成だと感じますね。
そのため、次回も、キャプチャー画像は、かなりの数になるかも。TV本編の感想は次回が最後なだけに、万感の思いで感想を書き上げたいですね。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「ラブライブ!サンシャイン!!」2期第12話「光の海」の感想です。
「忘れ物ない?」
「大丈夫。」
「素敵な閉校祭だったね。」
「うん。だから、全力でできる事は全部やって挑まなきゃね!」
「梨子ちゃん・・・。」
「そうだね! この時のために、すっごく練習したんだもん!」
「確かに、毎日朝も早くから、夜も遅く暗くなっても、」
「がんばルビィしたから!」
「それでも、みんな一度もさぼらなかった!」
「弱音は言ったけどね!」
「とにかく朝は眠かったずら・・・。ね、善子ちゃん?」
「ヨハネ! さすが我がリトルデーモン達よ。褒めてつかわす!」
「ありがとう!」
「行ってきます!」
『行ってきます!』
そして、千歌達は東京駅に到着。
「これからどうする?」
「本番は明日だしね・・・。」
「リリーはブクロに行きたいのよね?」
「う・・・。ど、どこ? それって・・・。」
「ブクロ?」
「ブクロというのは・・・。」
「サイレント・チェリーブロッサム・ナイトメア・・・。」
「どんどん善子ちゃん化してるずら・・・。」
ブクロ・・・。まあ確かに、梨子にとって、ブクロこと池袋は聖地かもな。壁クイや壁ドンが描かれている薄い本が多く手に入りそうですし。(笑)
その後、千歌達は、神田明神でお参り。ここに飾られている絵馬の中には、浦の星女学院の生徒達が書いたものがありました。
また、他校のスクールアイドルが書いた絵馬も多くあります。
直後、Saint Snowの2人が声をかけてきました。
「ついに、ここまで来ましたね。」
「ビビってたら負けちゃうわよ!」
「分かってるわよ!」
「アキバドームは、今までの会場とは違うずら・・・。」
「どんな所か想像できない・・・。」
「私も、あのステージで歌えた事が、今でも信じられない・・・。」
「自分の視界すべてがキラキラ光る。まるで、雲の上を漂ってるようだった・・・。」
「雲の上・・・。」
「だから、下手なパフォーマンスしたら許さないからね!」
「当たり前だよ! がんばルビィするよ!」
早くも今回2度目の「がんばルビィ」。必殺技を使う事を惜しまないAqoursのマスコットであった。今話で一体どれだけのルビィ推しが撃沈したのだろうか。(笑)
「素敵な笑顔ですね。」
「はい。」
「初めて会った時、なんて弱々しいんだろうって思ってました。でも、今の皆さんを見て思います。なんて頼もしいんだろうって。」
「勝ちたいですか? いつか私に聞きましたよね?」
「ラブライブ、勝ちたいですか? それと、誰のためのラブライブですか?」
その夜、千歌達は、旅館に泊まりました。この旅館は、前に泊まった所と同じです。
「確か、前にここでライブに参加した時も、こんな感じだったよね・・・。」
「うん・・・。注目されて、いけるんじゃないかって思って。でも、実際は・・・。」
「何、今から弱気になってんの!」
「練習する?」
「大丈夫!」
「信じましょう。今までやってきた事を。」
「少なくとも、私はどこにも負けないって思ってるよ。」
「私達、ラブライブに優勝して、浦の星の名を残して・・・。それでいいんだよね・・・?」
「それで・・・。」
「曜ちゃん?」
「何やってるの!?」
「どーだ!」
「いいですね! イタリアに行ったら、もうこんな事できなくなるからね!」
「千歌ちゃん。」
「元気出た?」
「うん! 本番前なのに、こんな事してるって、いいと思わない? いつもの私達っぽくて!」
少しして・・・、
「ふぅ・・・。えらい目に遭った・・・。」
「曜ちゃんが悪いんだよ?」
「春とはいえ、まだまだ冷えるね。」
「行きたかった? 音ノ木坂。」
「そうなの?」
「ちょっぴりね・・・。今だから確かめたい事や、気持ちもあるんだけどね・・・。」
「じゃあ明日、やっぱり寄って行こう!」
「ううん、いいの。本番でしょ?」
「でも、梨子ちゃんは・・・。」
「じゃあさ、明日は会場集合にして、みんな自由行動にしない?」
「みんなそれぞれ自由。行きたい所に行く。」
「それ、良いと思う!」
「でも・・・。」
「本番前、1人になって、自分を見つめ直す。私もそうしたいの・・・。」
そして、翌日・・・、
「花丸ちゃん。花丸ちゃんは勝ちたい?」
「ずら?」
「ラブライブ、勝ちたい?」
「マルは、ずっと、ルビィちゃんと2人で図書室で本を読んでるだけで幸せだったけど、千歌ちゃん達のおかげで、外の世界に出られて、みんなと一緒なら色んな事ができるって知る事ができた・・・。」
「だから、勝ちたいずら! それが今、一番楽しいずら!」
「千歌ちゃん、マルをスクールアイドルに誘ってくれてありがとう!」
「ルビィは、1人じゃ何もできなかったのに、スクールアイドルになれてる。それだけでも嬉しい・・・。」
「もちろん、お姉ちゃん達の最後の大会だし、勝ちたいって思ってるけど、今は、大好きなみんなと一緒に歌える事が、一番嬉しい!」
「え? アンタ、バカなの? そんなの勝ちたいに決まってるでしょ!」
「世界中のリトルデーモン達に、私の力を知らしめるためによ! クックック・・・。ラブライブで勝利を手にするには我が力は不可欠・・・。」
「ま、仕方ない。もう少しAqoursとして堕天してやってもいいぞ・・・。」
「ありがとう、善子ちゃん。」
「急にどうしたの?」
「私はせっかくここまで来たんだし、勝ちたいかな。でも、それ以上に楽しみたい・・・。鞠莉やダイヤとの最後のステージを楽しみたい・・・。」
「本当は、せいせいしてんだけどね。やっとこれで終わりだって・・・。」
「だからこそ勝ちたい・・・。今を、もっともっと楽しみたいから・・・。」
「勝ちたいかって? 理事長としての私は、全校生徒のために勝たなければならないと思ってるよ。あんなにも愛されてる学校のためにも!」
「でも、少しだけワガママを言うと、私はAqoursとして勝ちたい・・・。」
「9人でこんな事できるなんて、なかなかないよ!」
「もちろん、勝ちたいですわ。浦の星全校生徒の思いを背負ってきましたから。勝ってみせますわ。」
「それと、Aqoursの黒澤ダイヤとして、誠心誠意歌いたい・・・。どこであろうと、心を込めて歌を届けるのが、スクールアイドルとしての私の誇りですわ!」
「ほい!」
「曜ちゃん・・・。」
「千歌ちゃん、どうしてここに?」
「なんとなく、見ておきたくて・・・。」
「千歌ちゃんも?」
「え・・・。じゃあ・・・。」
「うん。だって、始まりはここだったから・・・。」
「見つかるかな? 私があの時見つけたいと思った輝き・・・。」
「きっと見つかるよ。もうすぐ・・・、あと少しで・・・、必ず・・・。」
「勝ちたい? ラブライブ、勝ちたい?」
「もちろん・・・。やっと一緒にできた事だもん・・・。」
「だから、いいんだよ・・・。いつもの千歌ちゃんで・・・。未来の事に臆病にならなくて・・・、いいんだよ・・・。」
「1人じゃないよ! 千歌ちゃんは!」
「ありがとう・・・。」
「あ、梨子ちゃん!」
「ピアノ弾けた?」
「もちろん。」
「梨子ちゃんは、ラブライブ勝ちたい?」
「うん。私、自分が選んだ道が間違ってなかったって、心の底から思えた・・・。」
「辛くてピアノから逃げた私を救ってくれた、千歌ちゃん達との出会いこそが、奇跡だったんだって・・・。」
「だから勝ちたい・・・。ラブライブで勝ちたい・・・。この道で良かったんだって証明したい・・・。今を精一杯全力で心から!」
「スクールアイドルをやりたい!」
「千歌ちゃんは?」
「勝ちたい?」
「その紙・・・。」
「0を1にして、一歩一歩進んできて、そのままでいいんだよね? 普通で。怪獣で。今があるんだよね!」
「私も全力で勝ちたい! 勝って、輝きを見つけてみせる!」
「ありがとう・・・。バイバイ・・・。」
「もう大丈夫・・・。」
「行こっか、千歌ちゃん。」
「うん!」
「絵馬に何て書いてきたの?」
「それは内緒ですわ。でも、私が書いた事は現実になるんですわよ。」
「そういえば、私が転校するって話が出た時も、書いてたでしょ。ずっと一緒って。」
「ほら、ご覧なさい!」
「そうかな・・・。もうすぐバラバラになっちゃうのに・・・。」
「一緒だよ! だって、この空は繋がってるよ! どんなに遠くても、ずっと! いつでも!」
「姿は見えなくても!」
「さあ、行きましょう!」
「善子ちゃん?」
「ヨハネ! ちょっと話したい事があるのよ。ルビィもよ?」
「何ずら?」
「決まっています。契約です。ライブが終わり、学校が統廃合になっても、ヨハネとの契約・・・、」
「心配しなくても、マルと善子ちゃんとルビィちゃんの契約は、絶対ずら。」
「新しい場所になっても!」
「フン! 何よ! 人のセリフ勝手に!」
「ありがとう!」
「感謝すルビィ!」
「なんかドキドキする!」
「どのくらい大きいんだろう!」
「全然想像つかないわね!」
「時間ピッタリね。」
「この先にあるんだよね! ドームが!」
「その通りですわ。」
「アキバドーム。全国でも有数の規模を誇る会場!」
「ラブライブ、ファイナル!」
「どのくらい走ったのかな・・・。どこまで来たのかな・・・。どこまで続くのかな・・・。分からないけど、あの時と今思っている事、すべてがあって、ここに辿り着けたんだと思う・・・。」
「雲の上だって、空を飛んでるみたいだって、思いっきり楽しもう! はじけよう! そして、優勝しよう!」
「私達の輝きと証を見つけに! さあ、いくよ!」
「1!」
「2!」
「3!」
「4!」
「5!」
「6!」
「7!」
「8!」
「9!」
「0から1へ! 1から、その先へ!」
『Aqours! サンシャイン!』
以上、「ラブライブ!サンシャイン!!」2期第12話でした。
次回が最終回だからなのか、かなりの見応えを感じました。
特に、後半が顕著で、後半だけで1話分の濃密さがあったと思いますね。メンバー1人1人がラブライブ決勝に対する心境を語ったり、本番前に1人になって自分を見つめ直したり、そこから全員集まっての『Aqours! サンシャイン!』、そして、決勝のライブと、今話が最終回でもおかしくないくらいの内容だったと感じています。
ただ、その一方で、ちょっと詰め込み過ぎかな、と感じたところも。『Aqours! サンシャイン!』と叫んだ後、すぐに決勝のライブが披露されましたが、初見では「え? もう決勝のステージやっちゃうの?」と思ってました。
メンバー全員が「勝ちたい」と口にしていただけに、他のスクールアイドルのライブを見て思った事とか、歌が始まる前にステージに立って感じた事とかを描写してほしかったかな、と感じています。小さな努力では決して辿り着けない舞台をライブシーンだけで終えてしまうのは、ちょっと味気ないかも。
決勝の舞台で描写してほしいところを全部映像化すると、10分は尺をとると思いますので、今話は『Aqours! サンシャイン!』で締めて、ライブシーンは次回に回しても良かったんじゃないかな、と思っています。と言っても、次回は、浦の星女学院の閉校で壮大な話が展開されるだけに、難しい事ではありますが。
ストーリーの大筋には関係のない回を削れば、今話でいい感じに決勝の舞台を描写しきれそうなものですけど、1クールアニメとなると、描写すべきもの、描写しなくてもいいものの見極めが難しいと思いますし、ライブシーンだけで決勝の描写を終えたのは、制作者側が大いに悩んだ末の結論だと信じたいです。
今話でラブライブ決勝のライブまで披露したのは少し違和感を抱いたものの、不満までは感じてなく、全体的に良い話だと感じており、メンバー1人1人がラブライブ決勝に対する心境を語っていたところは、今話一番の見所だったと思っています。
特に見応えを感じたのは、花丸と梨子。花丸は、文学少女で、運動神経はそんなに良くなく、自分が頑張る事よりも同学年のルビィや善子を支える印象が強く、メンバーの中で一番体育会系っぽくないんですよね。
そんな子が、「勝ちたい」と言って、スクールアイドルに誘ってくれた千歌に感謝の言葉を言っていた時は、ちょっと目頭が熱くなってましたね。Aqoursに加入して、色んな個性に触れて、共感して、他のメンバーと気持ちを1つにできたのは本当に良かったと思います。
梨子は、涙を流しながら「スクールアイドルをやりたい!」と言っていたのが良かったですね。転校してからは、千歌からスクールアイドルをやってほしいと何度も頼まれながらも断っていたのが、これなのですから、ものすごく変わりましたよね。
千歌と会わなければ、今もピアノを弾く事の辛さから立ち直れず、何をすれば前に進めるのか悩み続けていたかもしれません。何度断られてもスクールアイドルをやってくれる事を諦めず、ピアノの事も全力で応援してくれる「変な人」だったからこそ、今を精一杯楽しく過ごせているのでしょうね。梨子の言う通り、千歌との出会いは奇跡だったと思います。
さて、次回は、いよいよ最終話。次回は、演出面がすごく素晴らしく、懐かしさを感じる描写が多々あり、これぞ「ラブライブ!サンシャイン!!」の集大成だと感じますね。
そのため、次回も、キャプチャー画像は、かなりの数になるかも。TV本編の感想は次回が最後なだけに、万感の思いで感想を書き上げたいですね。
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