ミセスローゼンの上人坂日記

蛇穴を出て水音に近づきぬ

ブラームスヴァイオリンコンチェルトをまた聞く。前回は、サロネン&フィルハーモニア管&ヒラリーハーン。今回は大友&東響&パスキエ。圧倒的に今回がよかった。オケがいい。指揮がいい。ソロイストがいい。そうだよ。ブラームスなんだから、考え過ぎず、圧倒的に弾けばいいんだよ。フルトヴェングラーみたいに。

パスキエさん知ってるの?

いや。でも子供の頃、父に連れられてパスキエトリオを聞きに行ってたんだよ。モーツァルトのディヴェルティメント、うまかったなあ。レジスのお父さんのピエール・パスキエがビオラでね、僕の父の憧れだったんだよ。

パスキエさんのブラームスは、ヘヴィで、ホットだった。ニックは感極まってトリプルブラボーを叫んだ。休憩に楽屋に駆けつけ、パスキエさん、大友さんにお祝いを言って、握手して、昔話して、お礼を言って出た。舞台袖は超和やか。ソロイストのお人柄だ。
休憩後は、ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲 第2番 「ロンドン交響曲」。私は初めて聞いたが、大変に面白かった。
俳句の吟行に例えるなら、有名な滝を見た後で、川下りを楽しんだ、みたいな。
ブラームスもロンドン交響曲もどっちも勢いがあり、流れに乗り、一秒も飽きさせなかった。ニックが日本に永住する気になった一因として、うまいオケが聞けるということがある。外国のオケを呼ぶまでもない。ブラボー!ブラボー!ブラボー!
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