CO2削減ドットコム

ローコストオペレーションを追求した結果、地球環境問題に直面した。企業責任とコスト削減の両立を目指すMr.削減のブログ。

沖縄にCO2を削減しているホテルがありました。

2006-12-16 13:32:21 | Weblog
最近沖縄に行く機会が増えています。


理由は、当社(コスト総研)が提供するCO2削減の切り札システム
である『見えタロー』君の設置施設がまもなく全国で500箇所を越える
にあたり、未設置県のひとつが沖縄県だからです。(他の未設置県は
福井、愛媛、高知、鹿児島となっており、全国制覇まであと5県です。)

後は、この時期でも暖かく、営業するには最高の季節だからです。


そんな中、以前沖縄の高級リゾートホテルがエネルギー多消費型都会OL
軍団に苦しめられている話を書きました。例の、バスタオル8枚事件です。
一方、今回は、以前エネルギー多消費型都会ビジネスマンに苦しめられた
結果、知恵と汗を搾った省エネ努力で見事にローコスト(エネルギー)
オペレーションを確立した沖縄のビジネスホテルの話です。


まず、入り口からフロントまでの間は、沖縄の太陽の光をふんだんに取り
入れていました。殆ど照明はありません。


部屋に入ると、最近多くのビジネスホテルで見られる様に部屋の鍵を差し
込まないと部屋の電源は何も点きませんが、差し込んだ後しばらくすると
入り口の直ぐのところの照明が自動的に消えました。これは初めてです。


もちろん、鍵を入れてもエアコンは操作をしない限り動きません。(他の
沖縄のホテルでは部屋の鍵を差し込むと親切にも自動的に24℃でエアコン
は動き出しました。この時期でも!)


お手洗いのウォシュレット便座の保温設定もきっちりOFFにしてありま
した。(実際、沖縄では1年中必要ない気がします。)洗浄の強さも最低に
なっていました。


冷蔵庫のコンセントも大元からしっかりと抜いてありました。待機電力の
無駄の削減です。(冷蔵庫はこれが大きいのです。)使う人がいれば自分
で電源を入れる。至極当たり前のことです。


その他、ホテル内の至るところに人感センサーが付いており、“人がいない時
であり所は電気も消えている”を徹底していました。


自動販売機の商品サンプル陳列部分の昼間照明は点いていません。


以上の様な取り組みをしていましたが、かと言って滞在期間、全く持って不便
は感じませんでした。

この様な努力でオープン当時から比べて30%近くのエネルギーコストを削減
してきたそうです。言うまでもなく、CO2の削減になっています。

さらに、凄いなと思ったのが、宿泊前々日に届くウェルカムメールです。
内容としては、滞在中の天気予報や予想気温を丁寧に教えてくれます。
肌寒いのか汗ばむ程度なのかもコメントに入っているので、着ていくもの
持って行く衣類や小物(傘等)の選択の参考になります。


どうしても冬は身近な所の気候を参考に衣類を持って行きがちです。必要の
ないものは持っていかないことで、運送に際してのエネルギーの無駄が削減
されると言えなくもありません。

天候と気温がわかったので、夏物のスーツで行きました。傘は鞄には入れ
ませんでした。軽快に営業ができました。部屋の中でも殆どエアコンは
使いませんでした。通常エアコンを使うときは、部屋が乾燥するので湯船
をお湯でいっぱいにしてバスのドアを開け放って寝ますが、今回はシャワー
だけで済ませました。水道代(お湯を作るための重油代も)削減できたと
思います。

ヨーロッパのホテルに比べたらまだまだですが、それに近い雰囲気を感じ
ることができるホテルでした。


日本中のホテルがこの様な活動をするように、来年はホテルへの『コスト削減
教』、『CO2削減教』の布教活動に力を入れます。

年内は、23日(土)第25回が最終です。


(Mr.削減)