井上もやしの日常

ほぼ「つぶやきの墓場」となっております。ブログやSNSが多様化して,ついていけないのでございます。

キサラギ

2007-07-31 23:35:56 | Weblog
世間的には参院選での自民党大敗が大きな話題でしょうが、私個人としては「プロレスの神様」カール・ゴッチや「べ平連」の小田実、「野いちご」の映画監督・イングマール・ベルイマンの死亡記事に驚きました。時代の移り変わりを感じました。

さて、本日、映画「キサラギ」を見てきました。

売れないアイドル如月ミキが自殺して1年。ミキのファンサイトに集う男5人が1周忌を行おうとある部屋で初対面…。

確かに芸達者な役者たちが、自殺だ!他殺だ!犯人はお前だ!的なやりとりをしている前半は上滑りというか大人げないといった感じ。それに比べ、予定調和的にお互いの素性が分かり、ミキの死因をみんなで推理していく後半はいきなりのハートウォーミングでかなりしらけます。最後は家庭用プラネタリウムを投影してミキを聖母のように見立てたかと思えば、最後の最後は調子っぱずれな歌を歌うアイドルの如月ミキ(ここのみ顔出し。それまではミキの顔を画面に出していません。)として登場させてるし…。最後の最後の最後は、3周忌(亡くなって2年後)で宍戸錠が謎解きを始めるところで唐突に終わっています。ん、あれ?!のラストです。

男5人が登場する密室コメディということで期待して見に行ったのですが、これって映画化するほどストーリーに厚みがありません。聴取者一人一人が自分の心に如月ミキ像を描けるラジオドラマがあたりが一番よかったのかもしれません。

総合得点:66点