原田マハの『小説 星守る犬』を読んだ。
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コミックのノベライゼーションという聞いたことのないタイプの小説。
持病を抱え離職中のお父さんが、離婚されて飼い犬ハッピーと車で旅に出て、いろいろあってお金が無くなってのたれ死ぬまでを描く悲しいお話しだが、お父さんとハッピーの強いきずなが描かれる。飼い犬ハッピーの視点で語られるのも特徴的だ。さらに、このお話しの前後で、お父さんとハッピーの白骨死体が発見されたニュースを見たケースワーカーのお話しが脇をかためる。
サラッと書かれているのだが、なかなかに読み応えあり。静かな感動を生む作品だ。
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