川上未映子の『すべて真夜中の恋人たち』を読んだ。
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フリーで校閲の仕事をする主人公の冬子。出版社の社員で仕事をまわしてくれる石川聖が唯一交流のある人物で、男性と知り合う機会もなく、他人と触れ合うことなく生きている。そんな冬子はひょんなことから三束さんという男性と知り合って、彼とたびたび逢うことに・・・。
主人公は他人との交流がほとんどなく、数少ない知人としては、かつて勤めていた会社の同僚だったり、高校時代の友人だったりが登場するのだが、メインは三束さんへの恋心を綴ったもの。が、それも中途半端な結果でなんだかなぁ・・・。著者の描きたいものがいまひとつ理解できずに消化不良だった。
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