新☆本若記☆

本若劇団員の稽古やら、日常やら。

今日は12月本公演の顔合わせ。午前中はあいにくの雨らしいが午後からは晴れるそうだ。その空を見つめながら俺もただ前へ前へと進んでいきたい。なんてなことをカッコつけて考えたりしてみた。

2012-09-23 05:57:35 | 本若全開
ども、福島です。

読者が好きです。なんでも読む、と言ってしまうには程遠いぐらいジャンルは片寄ってますが、量としては結構読みます。

多少波があるんですがここ1、2年は読みたい熱が特に高く、『金欠だ金欠だ』と言う割には本がドンドン増えていってます。

もちろん面白かったり、俺の頭では理解できなかったり、めちゃくちゃだけど好き、てのも、いい話なんだけど嫌い、てのもあります。細かい内容は忘れてしまったのもたくさんあります。

映画やドラマを見て興味を持ち原作本を読むことも多々あります。
その本もそんな理由で読み出しました。

作家さん自体は大好きです。でも題材があまり興味が無いものだったので読んでなかったんですが、テレビドラマのナレーションで『カッコイイなー』と思う一文があり、それに引かれて本を購入しました。

読みだすとそのおもしろさにドンドン引き込まれていきましたが、テーマが重かったからか文庫本にして全八巻を読み終えたのは俺としては時間のかかった三週間後でした。その頃にはその一文のことはすっかり忘れていました。

本編を読み終えて一息ついてた時に例の一文は現れました。それは八巻にまとめて掲載されていた各巻のあとがきの中にありました。

久しぶりに本を読んでて『ゾクッ』ときました。やられました。やっぱカッコイイ。

勿論長い物語を読み終えたあとだったから余計に心に染み込んできたんだと思います。でも音で聞いて『カッコイイ』と思った文を活字で見て『もっとカッコイイ』と感じたのは初めてでした。

自分はこの文を声にだして他人にうまく伝えることができるのだろうか?役者をやってる立場からすれば『負けてたまるか!』と言う訳のわからない対抗意識ももってしまいました。

戦う対象としては偉大過ぎる相手ですが、いつかそこに辿り着きたい。久しぶりに司馬遼太郎作品を読み終えてそんな風に今密かに燃えております。



とにもかくにも12月の本公演をお楽しみに!!