プチ早期退職者の資産運用+αブログ

億り人と富裕層

 前置きの雑感部分がちょっと長くなっていますが、億り人(おくりびと)と富裕層について書いています。


 今日は成人の日だが、コロナ感染の再拡大や再度の緊急事態宣言で成人式が中止になったりしている。私は昔から人が集まるようなイベントは嫌いで、成人式には行こうとも思わなかったのでピンと来ないが、楽しみにしてた人もいるようだし、関係者や関連業界は大変そうだ。



 学生の間は仕方ないが、成人(社会人)ともなれば、自力で稼いで生きて行かないといけないし、生活防衛のためのコア貯蓄なども必要になってくる(家族でも持てばなおさら)。さらには自分の欲望を抑えて将来に向けた資産運用を行い、人生100年時代を生き抜く必要がある。

 米国ではロビンフッダーとか呼ばれて、コロナ関連の給付金を原資にスマホで手軽に株式投資を始めた人が増えたようだ。コロナ禍でも株式市場が急反発した際の下支えになって、利益も上がったらしい。日本でも大変な状況になった人もいる反面、株式投資等を始める人が増えたらしい(証券口座の新規開設の増加がニュースになっていた)。勉強もせず不用意に株式投資をして不幸な目に合わないことを祈るばかりだが、若いうちならいくらでも取り返す機会はあるので、勉強代を払うことになっても問題ないだろう。

 最近はビットコインも急激に値上がりしている。金を始めとする貴金属の高騰と同様に、過剰な通貨供給の裏返しなのだろう。ビットコインは、皆が買うから上がるという状況になっているだけでバブルだと思うし、供給量が限定されているといってもそもそも原資産価値がないと思うので、私は投資する気にはなれない。ただ、マネックスGの株主優待でもらった少額のビットコインだけは保有している。


億り人

 ビットコインはこれまで何度も大きく値上がりしてきた。いち早くビットコイン等の仮想通貨に投資した若者を中心に金融資産を急激に拡大した人が出て、億り人という言葉も使われるようになった。野村証券の証券用語解説集によれば、以下の説明になっている。
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株式投資や暗号資産取引(仮想通貨取引)などで億単位の資産を築いた投資家のこと。2008年公開の映画『おくりびと』のタイトルをもじった造語

 元々は仮想通貨で金融資産を拡大した人に対して使われていた用語だと思うが、今では一般的に金融資産が1億円を突破した人を指すようだ。


富裕層

 金融資産が1億円を超える人は、普通、富裕層と呼ばれてきたと思う。明確な定義はないようだが、野村総合研究所の調査、分類に基づいて説明される場合が多い。2019年の調査に基づいて昨年12月21日にニュースリリースが出ている。

野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計

 上記の情報の中から富裕層等の分類の図を引用すると下記のようになっている(よく引用される有名な図)。下の図の各層の世帯数から計算すると、富裕層以上は、全世帯数の2.4%強となる。逆にマス層は78.0%にもなる。



 なお、純金融資産保有額とは、預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険など、世帯として保有する金融資産の合計額から負債を差し引いた額だ。

 私が割と保有する貴金属の積立分は容易に現金化できるので含めてもよさそうだが、自宅とかワンルーム等の投資用不動産は対象外になるようだ。そう考えて集計してみると、私はギリギリ富裕層に到達している。そういう生活はしてないし、あまり実感もないが、定義上はそうなる。庶民の家庭で育ち、遺産を引き継いだり、特別に大きなお金を手に入れたという幸運もなかったが、まじめに会社員を続けつつ、資産運用の努力を長年続けてきた結果だ。

 異論もあるだろうが、若い頃から意識をもって資産運用に取り組めば、多くの人にとってもマス層脱出は難しくないと思っている。必要なのは意識と行動と時間だけ。少しずつでも続ければ必ず増えていく。失敗したり、暴落等に巻き込まれても必ず立ち直れる(経験に基づく確信だ)。逆に、最初から諦め、何もしなければ絶対にマス層から抜け出せないことだけは確かだ。


 いつの時代もそれなりに大変なことがある。正社員としての就職機会が昔より難しいとか賃金が上がりづらいとかあるかもしれないが、生活環境や資産運用環境などは昔とは比べようもないほど改善している。長い人生、つらいこと、つらい時期も結構あるとは思うが、いいこと、楽しいことも程度の差はあれ必ずある。若い人には希望をもって生き抜いてもらいたいと願っている



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