Myselves

言葉と音楽に隠された魔法を探して放浪中。
そんな『自分自身』たちの旅の様子は?

木馬が乗った白い船

2006-01-21 23:39:23 | 舞台
舞台、なのかなあ。音楽?

師匠が出る舞台を観に行ってきました。雪だし寒かったけど。
ソングステージと音楽物語の二部構成で休憩はなし。出演者は歌い手(=役者)5人にピアノ、オーボエ、ヴァイオリンが2人、チェロ。師匠以外は音大出身とか劇団の人とかで、すげーと思った。

内容。
ソングステージは、5編の詩に演出家が曲をつけたものを歌と音楽でつづる。考えさせられる詩が多かったな。難しいというわけじゃないけど、心の奥底を突いてくる詩というか。
メインの音楽物語は、作家の立原えりかの小説が原作。この人の作品は一時期はまってた。なんとういうか、『大人のための童話』を書く人だと思うんだ。ソングステージの詩と同じだね。心の奥底を突いてくる。
あらすじは、ある町の郵便局に木馬が手紙を出しに来るところからはじまる。公園にある古い木馬が、ある画家に手紙を送るのだ。郵便局の局長もその画家もかつては木馬で遊んだたくさんの子どもたちのうちの1人。木馬はいろんな子どもたちの成長を見守ってきたが、古くなったので5月21日(なぜか日付がはっきり出ていた)の夜12時に旅立つという。5月20日、日曜日。木馬のあいさつが子ども新聞に載る。木馬で遊んだことのある子どもたちは、木馬がいなくなることを悲しみ、お別れをしに公園へ行こうと言い合う。そして5月21日の夜12時……。

毎回思うんだけど、原作読んで予習したほうが良いのかなあ。『絵のない絵本』しかり、『クリスマス・ボックス』『天使がくれた時計』しかり、『夢から醒めた夢』しかり。でも、読んじゃうと純粋に楽しめなくなる? 『マウストラップ』や『レ・ミゼラブル』は予習してて楽しめた気もするが。うーん。

師匠は上手でしたよ。彼くらい、柔らかくて優しい音が出せるといいなあ。あたしの音はどっちかというとピンと張ってる。あたしが知ってるオーボエ奏者で柔らかい音が出せるのは……先生、師匠、F先輩、R先輩かな? N先輩は結構色のある音だし、Mちゃんもそう。2人ともソロが綺麗な音色かと。UちゃんはどっちかっていうとR先輩に近い音かな。澄んだ音を出すね、あの子は。まだまだ伸びるので要経過観察だけど。Tの音は色があります。ええ、そりゃもう。何より元気が良い。

話を元に戻そう。立原えりかの作品は、かつて子どもだったすべての大人向けの作品のような気がするんだ。大人って寂しいものなのかもね。成長することで得ていくものも失っていくものもある。そして変わらないものも。そんなことを感じさせる話でした。
切ない、というのかな、こういう気持ちは。痛いような懐かしいような。ボキャブラリーを増やしたい。


そんな一日でした。

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4 コメント

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Unknown (い。)
2006-01-22 02:39:27
ありがとうね(^-^)ノ
こちらこそ (文音)
2006-01-22 22:09:19
誘っていただきありがとうございました。

……見つかってしまった……(苦笑)
こんにちは (kyoko)
2006-01-22 22:26:36
木馬~に関わった者で、エントリーを嬉しく読ませていただきました。Iさんのオーボエは素晴らしかったと思います。あの形式の、オペラのような、音楽つき読みきかせのようなものは、ジャンルの特定が難しいようでしたが、チャレンジしている皆さんからいい影響をうけました。
こんばんは (文音)
2006-01-23 00:01:44
>kyokoさま



コメントありがとうございました。

こちらも楽しく拝見いたしました。ちょっぴり切なくなったのも事実ですが……。

このような企画は良いですね。今度はぜひ友達を誘って行きたいと思います。

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