■マーケット
日本 オーストラリアの潜水艦受注逃す
オーストラリア政府はきょう、潜水艦の共同開発の相手として、フランスの造船会社DCNSを選んだことを発表しました。日本は政府と三菱重工業、川崎重工業などが「そうりゅう型」潜水艦をベースにした計画を提案していましたが、選ばれず、およそ4兆3,000億円の契約を逃しました。フランスの勝因は、DCNSの潜水艦輸出における経験が豊富であったことや、オーストラリア国内での製造と2,900人の雇用を約束するなどして地元への経済効果をアピールしていたことにあります。中谷防衛大臣は「選ばれなかったことを大変残念に思う」と話しました。
FOMC 利上げに慎重姿勢
米国では26日から2日間の日程で、利上げなどについて話し合うFOMC=連邦公開市場委員会が開かれています。市場参加者は4月の利上げの可能性はないとみており、FRB=連邦準備制度理事会がここにきて利上げに慎重になっているとの見方が広がっています。
《ウェルズ・ファーゴ/スコット・レン氏》x
「イエレン議長は緩和的な政策の継続を明確にしている。もし6月に利上げするなら今回の声明で示唆するはずだが、12月までないと考える。」
米国が早期の追加利上げに踏み切る可能性が遠のいたと市場が感じ取れば、円高への圧力が高まります。1月に日銀がマイナス金利に踏み込んだにも関わらず、円高が進んだ背景には、米国の利上げ先送りがありました。仮に日銀が今後、追加緩和に踏み切ったとしても、米国の利上げのタイミング次第で、為替に対する影響は打ち消される可能性が高いです。
中継担当:NY支局 影山秀伸記者
■【コメンテーター】ロバート・A・フェルドマン氏(モルガン・スタンレーMUFG証券 チーフエコノミスト)
・問題は「地域独占」にあり、民の力を引き出すべき
--酪農家の方でも意見の分かれる指定団体制度ですが、変える必要があると見ていますか。
私は変える必要があると思います。指定団体は10団体しかないんです。これは地域独占です。独占があると少なくとも左うちわです。場合によっては悪用が発生します。だからこの団体は廃止するということではなくて、「指定」を廃止する。いろんな団体が新規参入できるようにすれば、今の農家の心配がなくなるわけです。
--考え方は電力の自由化と同じようなことを行うべきということですか。
はい、電力の場合はやはり地域独占だったんです。その結果日本の価格、電力料金がアメリカに対して倍です。だから左うちわになっていたということが一つの問題です。
--ただ地域独占というのは安定供給のために必要だということで、そうなっていたという理由もありますよね。
供給というのはウソだと思います。昨年のバターの価格はどうなったのか。90年代のコメはどうなったのか。これは競争が足りないから起きてしまった。あるいは脳性が間違っているから起きた問題です。競争をもっと促して、指定じゃなくていろんな団体が入れるようにすれば、もっと安定していくわけです。もう一つ大事なこと、電力もそうですけど、電話も昔、独占だった。その独占を廃止した時に何が起きたか。技術革新の爆発です。インターネットとかそういうことが起きるんです。今は酪農もそうですけれど、何か技術革新しようと思ったらペイしないです。そういう技術革新がペイするようになるような制度を作っていくと、日本の酪農業界は世界にすごい可能性が出てくるはずです。今の制度だったらもう貧乏になっていくしかないということです。
・今後の円相場はどうなる?短期的には円高でも長期は…
--アメリカの4月の利上げの可能性、どう見ていますか。
ほぼゼロでしょう。
--アメリカの金融政策は円相場に相当影響を与えますけど、短期で見た時と中長期で見た時とまた少し見方が変わりますか。
ちょっと違います。弊社はいま111円ですけれども、夏後半には105円位になると思っています。まだ利上げすると思っている人が残っています。利上げがないとなったら若干の円高でしょう。ですが長期的に考えると、米国が早く利上げして日本が遅いから、金利格差が開きます。加えて(原油価格がこうゆう状態でも)日本の貿易収支の黒字は小さいです。だから中長期的に円高ということは議論しにくいと思います。夏以降に(円安に)転換していくと思います。
・TPP先送りの本当の理由
--TPPの承認が日本でもアメリカでも滞っています。米大統領選の影響もありますが、TPP自体にも先送りをされる源というのがあるのでしょうか。
やはりグローバリズムに対する反発です。グローバリゼーションによって仕事が無くなった人たちがかなりいます。ただアメリカの場合はスキルが足りなくて次の人が見つからないことが結構多いんです。その結果、自尊心が傷ついているんです。これは悲惨な結果にもなっています。例えば、大学に行っている白人の男性の自殺率が急騰しています。あるいは女性の場合はドラッグで大変なことになっている。そういうことがあってグローバリゼーションに対して反対で、TPP反対ということになっている。ではもし通らなかった場合どうなるか。貿易を拡大させないということは良くないですけれども、縮小させるということはない。なので新大統領になってから、どうやって新しくして通すか。
--発効しない可能性はどのくらいあると見ていますか。
2週間前に米国回っていろいろな方に聞いて、5分5分でした。私も今の段階では5分5分です。
■ニュース
三菱自動車 25年間にわたる不正
軽自動車の燃費データ改ざん問題について、三菱自動車が調査を進めたところ、新たな不正が明らかになりました。この問題は、軽自動車4車種について、走る際のタイヤや風の抵抗などを測定した「走行抵抗」のデータを三菱自動車が改ざんしていたものです。燃費がよくなるように、抵抗の小さいデータを意図的に選んでいました。三菱自動車が詳しく調べたところ、日本では、走行抵抗のデータは「惰行法」という方法で測定するよう国が定めているのに対し、三菱自動車はアメリカで採用されている「高速惰行法」という方法を、25年間にわたって採用していました。この方法が使われた車は、現在も国内で販売されているということですが、三菱自動車は車種名についてきょうの時点では明らかにしませんでした。またすでに明らかになった軽自動車4車種の不正についても、1つの車種だけでデータを測定し、それを流用していたことがわかりました。
【燃費の“違法な測定”・三菱自動車25年間も!?】
三菱自動車が軽自動車の燃費のデータを改ざんしていた問題で、今日、三菱自動車・相川哲郎社長が国土交通省を訪れ、調査の途中経過を報告した。三菱自動車は25年間に渡って国が定めた方法とは異なる方法で走行データを測定していたことが新たにわかった。
三菱自動車が改ざんしていたのは、自動車が走る際のタイヤや風の抵抗などを測定した走行抵抗のデータだ。記者会見でさらなる事実が明らかになった。走行抵抗のデータの測定では日本では惰行法という方法を使うよう国が定めているが、三菱自動車はアメリカで採用されている方法を使っていた。違法な測定は1991年から25年間も続いていた。
《三菱自動車/相川哲郎社長》
「法規を満たしていないという意識なく、当時(不正を)やり始めた時にこれでいいんだと思ってやり始めたのが、そのまま伝承されて疑わずにやっていた可能性もある。現時点で問題の全容を把握できていない。支援要請するにも全貌が分からないとお話しできない。会社の存続にかかわる大きな事案だと思っている。」
だが相川社長は不正な方法で測定された車の名前を今日は明らかにしなかった。また走行データを測定していたのは実は最も燃費の良い1種類だけで、残りの3つの車種はそのデータを流用していたことも分かった。不正が行われた軽自動車の開発では2年間で5回も燃費の目標数値が引き上げらた。背景には燃費を巡る他社との競争があった。
《三菱自動車/中尾龍吾副社長》「(ダイハツの)ムーブの値を元に(燃費目標の)数値を提案した。」
三菱自動車は今日、弁護士で作る特別調査委員会を設置、3か月を目途に調査をし結果を公表する方針だ。一方、国土交通省は5月11日までに追加の報告をするよう求めている。三菱自動車が消費者の信頼を取り戻せるのか、その見通しは全く立っていない。
《大浜キャスター》
まだ全容が分からないという非常に厳しい状態なんですけれども、今後、想定される三菱自動車の負担は、ガソリン代の補償、中古車価格が下落した分の補償、エコカー減税分の返還、ユーザーへのおわび代、日産自動車への補償。これに加えて今日明らかになった、1991年から25年に渡って法令に定めたものとは別の方法での走行データを測定していた。この対象車種がまだわからない。一台一台これから調べるということだが、もしかしたら実際に売っている車の方が燃費が良いということもあり得るという。だから今は言わないということだが、ただユーザーにしてみると間違ったデータの車を今も買っている可能性もある。非常に中途半端な状況で信頼はどんどん落ちている。さらに負担額が増えていくと三菱グループに対しての支援要請が現実的なものになってくるが、現状では全容が分からないことには支援要請なんてとてもできないという回答だった。
日本の技×セレクトショップ
ビームスがあさってオープンする新店舗を初公開しました。テーマは""日本の技とセンス""。地下1階から5階には日本ならではの感性をあらわしたこだわりの商品を展開しています。黄金のキューピー人形は創業50年の東京の町工場が製造しました。これまでビームスは知名度に関わらず質の高い商品を発掘し別注品として発売することで人気を集めてきました。そして今、日本の伝統工芸品にビームスの感性をふきこむことでヒットが生まれると考えています。きっかけとなった商品が青色で彩られたこけし。製造したのは宮城県仙台市のこけし職人、佐藤さんです。青色は退色が早いので使いにくい面がありますが、「それがビンテージ感でいいと」との提案で作りました。青色にしたことでインテリアとしてのニーズが生まれたといいます。果たして、日本の「技」と「センス」は今後大きなブームとなるのでしょうか。
【地下1階から5階まで・ニッポンの“こだわり商品”が】
日本の職人の技を吹き込んだ工芸品が今若者に人気だ。その裏側には独自の戦略で日本の流行を引っ張ってきたセレクトショップの存在があった。東京・新宿駅のすぐそばで、セレクトショップを展開するビームスが明後日オープンする新店舗を今日初公開した。テーマは「日本の技とセンス」。地下1階~5階には日本ならではの感性を表したこだわりの商品を展開している。
《ビームスジャパンプロジェクトリーダー/佐野明政さん》
「世界に出てこれすごく良い生地だなと、良い商品だと思った時に、実は日本製の生地やモノだということが多々あって、日本の良いモノコトを世界中に発信したい。」
1階売り場の天井には一面にアーティスト直筆の龍のイラストがある。また1966年創業の町工場・オビツ製作所が製造した黄金のキユーピー人形もある。日本の伝統的な下駄はドイツのサンダルメーカー・ビルケンシュトックのソールをつけた別注品だ。ファッションのテーマも日本発。山手線にある名称をビームスのスタッフが書いてデザインに起こしたスカジャンは、日本発のブランドで素材や縫製など細部までこだわっている。ビームスでしか買えない別注商品だ。これまでビームスは知名度に関わらず質の高い商品を発掘し、別注品として販売する事で人気を集めてきた。
【“日本の技とセンス”こけしが売れるヒット力】
そして今、日本の伝統工芸品にビームスの感性を吹き込む事でヒットが生まれると考えている。きっかけとなった商品は青色で彩られたこけし「INDIGO KOKESHI」。製造したのは宮城県仙台市のこけし職人・佐藤康広さん。ビームスが提案したのは、これまで佐藤が考えもしなかった青の配色だ。
《佐藤康広さん》「青色は退色(色あせるの)が早いので、使いにくかった。でmp(ビームスの人が)ビンテージ感がでて良いと言っていた。」
こけしは本来、子供向けの人形のため赤などの暖色がよく使われているが、今回青色にした事でインテリアとしてのニーズが生まれたという。
《ビームスジャパンプロジェクトリーダー/佐野明政さん》
「インテリアとして飾った時に『映える』というか、インテリアに『溶け込む』色として青を考えた。」
こうした新たな工芸品を取り扱う店は全国に拡大している。丸の内などで店を展開する中川政七商店は去年、過去最高の売り上げを達成した。売り上げを押し上げているのは20~30代の女性だという。はたして日本の技とセンスは今後、大きなブームとなるのか。
アフリカにチャンスあり
アフリカ約20ヵ国の大使館員が日本の最先端技術を自国に導入できないか、DMMが運営するベンチャー企業育成施設「DMM.makeAKIBA」を視察しにきました。この施設は商品の企画から量産までの過程で必要な大型の設備が整っています。DMMはここで支援したベンチャー企業が作った製品をアフリカ各国に売り込みたい考えです。3Dプリンターを使い義手を作ったベンチャーもあります。
《レント王国大師館員》「事故で手や足を失った人に需要はありますが、値段が高いと買えません。」
さらにゴッサム・テクノロジーズは温度や土壌の水分量や二酸化炭素濃度などを計測する装置を開発しました。
《ジンバブエ大使》
「(農業は)我が国の中心的な経済活動の一つ。水分を測定することで農業を効率化できることはいい。」
アフリカは日本企業がなかなか進出していなく、日本の技術とノウハウを伝えることることでビジネスの拡大を狙っています。DMMはアフリカに今、大きなチャンスがあると言います。
《DMM.Africa新規事業開発部門/カプング・アレックス氏》
「アフリカには日本企業がまだ進出していないのでチャンス。日本の技術とノウハウを伝える事で良いビジネスができると考えている。」
日本の酪農は成長できるか
松屋銀座で人気を集めているのが、750mlで1,188円の高級牛乳。高級牛乳を作るのは岩手県にある中洞牧場です。全国でも珍しい山地酪農で約90頭の乳牛を育てます。牛乳の品質は高くなりますが、飼料で育つ牛よりも乳量が減るため、中洞牧場長は売り方を指定団体への出荷から直売に変更しました。補助金は受けられなくなりましたが、消費者から評価され売上高は約2億円に拡大。国内の酪農が縮小する中、政府の規制改革会議はいまの指定生乳生産者団体制度を廃止するという提言を出しました。これに対して、自民党の農林族議員は反発。一方、小泉進次郎農林部会長は指定団体制度の是非については明言を避けつつも、いまのままでは日本の酪農は衰退するといいます。進次郎氏が訪れた北海道の水本牧場を経営する水本隆夫さんは、指定団体制度の維持を求めました。生産者の間でも異なる立場の、日本の酪農。果たして酪農改革はどこへ向かうのでしょうか?
【日本の酪農は成長できるか】
スーパーなどで売られている牛乳は、値段は100円台半ば~200円台で、年間を通じてほぼ一定の価格で売られている。それは牛乳の安定供給を担う指定団体がほぼ全ての酪農家から生乳を集め、ここが乳業メーカーなどに販売するという形で売られているからだ。牛乳の価格は指定団体とメーカーとの交渉で決まっている。一方、酪農家が自ら価格を決めて販売をしている牛乳は価格が少々高めだ。酪農を成長産業にするためには酪農家はどちらの道を選択すればいいのか。
【牛乳が1000円超でも売れる!その秘密は生産にあり】
東京・中央区の松屋銀座にある「なかほら牧場」で人気なのは「中洞牧場牛乳」。価格は720mlで1188円。買う人はいるのか。週末にはこの牛乳が完売する日もあるという。さらにこの牛乳を使ったソフトクリームも人気だ。
《なかほら牧場松屋銀座店/大家まりさん》
「2015年度の売上げは前年比120%。餌から育て方から全てにこだわっているので自身はある。」
岩手県岩泉町の中洞牧場がこの高級牛乳を作っている。ここは日本で数少ない山地酪農の牧場だ。牛たちの主な餌は生えている草で、牛舎で管理する事なく、約90頭の乳牛を大自然の下で育てている。
《中洞牧場/中洞正 牧場長》
「ジャージー牛のせいもあるが、体も小さいし入寮も少ない。但し、足腰は丈夫で草だけで乳が出る。それが最大の特徴。」
牛にストレスがかからない環境のため、取れる牛乳の品質は高いという。しかし1頭当たりの乳の量は飼料で育つ牛の3分の1程度と少なくなる。そのため牛乳の売り方も直売に変えなければならなかった。
《中洞正牧場長》「私は経営が成り立たなくなって、それで直売を始めた。最初は農協に出荷するのが当たり前だと思っていた。」
一般の酪農家は生産した生乳を農協の指定団体に全て出荷する。売り先や価格の決定権はないが、その代わりに補助金を得ることが出来るため収入が安定する。一方、中洞さんのように指定団体には出荷せず、独自のルートで販売する酪農家はアウトサイダーと呼ばれている。牛乳をコストに見合った価格で売る事が出来るが、補助金は得られない。指定団体の管理から抜け出した中洞さんの牛乳は消費者からも評価され、今では年間の売り上げが約2億円、この5年で4倍に急拡大した。中洞さんは指定団体制度の改革がなければ日本の酪農の未来はないと主張する。
《中洞正牧場長》「自立して起業的感覚を持って経営する酪農家を残す仕組みを作らなければ、今の状態では本当に日本の酪農は崩壊する。」
《中洞正牧場長》「自立して起業的感覚を持って経営する酪農家を残す仕組みを作らなければ、今の状態では本当に日本の酪農は崩壊する。」
酪農家の数は右肩下がり。そして国内の生乳の生産量も年々減少している。日本の酪農は縮小傾向が止まらない。酪農の問題をどう解決するのか。政府の構造改革を推進するために設置された「規制改革会議」が、今月8日にある提言を出した。現行の「指定生乳生産者団体制度」を廃止。指定団体制度が廃止されると、一般の酪農家とアウトサイダーの違いは無くなり、酪農家が自由にこだわりの生乳を売り込むことが期待される。
《河野行革担当大臣》【制度の廃止】
「酪農家が生乳を搾って、それを出すというところだけで終わってしまって、そこから先の新しいビジネスをどうしようこうしようというところまで、まかなか今の制度ではいかないんだと思う。」
ところがこの提言に反発がある。中心になっているのは農政に影響力を持ついわゆる農林族の議員たち。
《自民党/坂本哲志議員》【制度の維持】
「廃止するとなると酪農家胃に大変な混乱が生じるということが、やはり明らかになってきた。」
規制改革会議に反発した自民党農林部会は、あの小泉進次郎氏が部会長を務めている。小泉氏は指定団体制度の廃止に反対なのか。
《小泉進次郎氏部会長》
「この指定団体の問題で必ず出てくる言葉がインサイダーとアウトサイダー。中の人と外の人という村社会の論理みたいな、こういった言葉からにじみ出てくる問題・課題というのはある。」
指定団体制度の是非については明言を避けながらも、今の制度のままでは日本の酪農は衰退するという。
--まさに板挟みの状態だと思うが、どう打破するのか。
《小泉氏》「板挟みだとは思わない。何とかしないといけないという思いは同じですから。ただ制度が守れれば全て課題は解決するのか。それは違うでしょう。」
小泉氏は先週、北海道の水本牧場を視察していた。水本牧場は1974年創業、現在88等の牛を放牧して飼育している。
《水本牧場/水本隆夫さん》
「北海道の牧場には指定団体は絶対に必要だと思っている。いま指定団体が無くなったとしたらものすごい混乱が起きると思っている。自分で売り先を見つけて、自分の牛乳をきちっと販売できるかと言ったら、必ずしもそうならない。」
指定団体制度が廃止されると、酪農家は直接メーカーに自分たちが生産した生乳を販売しなければならない。小規模農家がメーカーと対等に価格交渉し、利益を上げられるのかちう不安なのだ。生産者の立場でも異なる意見の日本の酪農。果たして酪農改革はどこへ向かうのか。
九州新幹線あす全線再開
JR九州は、熊本地震により一部区間の運休が続いている九州新幹線が、あす午後に全線で営業運転を再開する見通しとなったと発表しました。脱線で最後まで不通だった熊本―新水俣の間のおよそ74キロで、破損した設備の修復が順調に進み、当初28日とした予定を1日前倒ししました。九州を縦断する、全長およそ256キロの交通の動脈が、13日ぶりに全線復旧することになります。
TPP 今国会での成立断念
自民党の谷垣幹事長は与野党の幹事長らと会談し、後半国会の最大の目玉だったTPP=環太平洋経済連携協定の承認案と関連法案について、いまの国会での成立を断念する方針を伝えました。谷垣幹事長は断念した理由について、「審議時間が十分でない」として、無理やり強行することは控えると述べました。政府・与党は、次の国会での成立を目指します。
大会組織委に新エンブレム
2020年東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムがきのう決まったのを受けて、大会組織委員会はオフィスのエンブレムの掛け替えを行いました。招致時の桜のエンブレムが取り外され、市松模様のエンブレムがかけられました。白紙撤回された前回のエンブレムの反省から組織委員会は今回の選考の過程で4つの最終候補作品を事前に公表しましたが、4作品の商標調査には少なくとも8,000万円かかったとみられます。新しいエンブレムは今後、公式グッズやスポンサーのコマーシャルなどに使用され、大会をアピールすることになります。
あすから東京・六本木で「ルノワール展」
フランスの近代絵画の巨匠、ルノワールの展覧会が国立新美術館であすから開かれるのを前に、きょう報道陣に公開されました。オルセー美術館で展示されているルノワールの最高傑作「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」が日本で初公開されるほか、「田舎のダンス」と「都会のダンス」が45年ぶりに揃って来日します。そのほか、デッサンなども展示され、ルノワールの初期の作品から晩年の大作までを一度に見られます。
■【トレたま】触ってたたいて曲作り
【商品名】THECELL MUSIC GEAR
【商品の特徴】3Dタッチの電子楽器 触覚センサーに音を記録させることで、誰でも簡単に曲作りができる。
【企業名】タッチエンス株式会社 サウンドデザイナー・中西宣人
【住所】東京都台東区北上野2-21-10
【価格】未定
【発売日】未定
【トレたまキャスター】北村まあさ
■【ヒットの順番】絶景! 展望スポット
世界最大の口コミ旅行サイト「トリップアドバイザー」が発表した「日本の展望スポット」のランキング。
1 清水寺(京都市東山区)
2 東京都庁(新宿区)
3 亀老山(きろうさん)展望公園(愛媛・今治市/瀬戸内海・大島)
サイクリングでやってくる人が増えたことでランキングが急上昇した。今治と尾道を結ぶしまなみ海道にあり、海道沿いに約70キロのサイクリングロードが整備された。高速道路のわきを自転車は無料で走ることができる。地元は官民を上げてサイクリングの聖地を目指す。この地域ではサイクリング普及のため充実したサービスを提供している。レンタサイクルは1日1000円から。さらに道中の14か所のサイクルターミナルで乗り捨て可能。片道でも短い距離でも楽しめる。旅の荷物が多くても、佐川急便がサイクリストの荷物を今治-尾道間を運んでくれる。絶景の展望スポットと風を切るサイクリング。この組み合わせに地元は期待をしている。
4 六本木ヒルズ展望台(港区)
5 大倉山ジャンプ競技場(北海道・札幌市)
6 横浜ランドマークタワー(横浜)
7 玉取埼展望台(沖縄・石垣島)
8 羽田空港第2ターミナル(大田区)
9 世界貿易センタービル(港区)
10 東京タワー(港区)