ハムスターというのは滅多に鳴かない動物です。
ハムスターが鳴く時というのは、ケンカをしていたりとか、激しく痛めつけられるとか酷い恐怖心を覚えた時のみで、無理やり掴むとかそういうことでもしない限りなかなか鳴く姿はお目にかかれません。
現に、ゴールデンの「こがね」は、薬を飲ませるときどんなに嫌がっても、鳴きません。3年間飼っていて、現時点で鳴いた姿を見たことは一度だけです。
その時もなにかしたからというわけでわなく、何故か冬の日の昼間に起き出して、
「ギー…キュッ」
と、2、3回繰り返して鳴いたのみでした。原因はよくわからなかったけれど、おそらく寒さに不満なんじゃないかということで、部屋の温度を上げたら鳴きやみました。
ところが、これほどまでに忍耐強い(?)ハムスターを、全く手を触れることなく大声で鳴かせる能力の持ち主が身近にいました。
それは、私の弟です。
高校生の頃、無知から同じケージで飼われていた「ねずみ」達ですが、ケンカを繰り返しジージーギーギー激しく鳴くのを見て、こりゃまずいと思いケージを新しく用意して分けて飼い始めました。それでもなぜか「ねずみ」たちは鳴くのをやめませんでした。ケージの位置がお互い近すぎるのか?と考えたりしたのですが、そうではなく、ある一定の時に限ってお互い激しく鳴くのでした。
ある一定の時とは…私の弟が通りかかった時、でした。
本当に何もせず、通りかかるだけ。激しい物音をさせるわけでもなく、そもそも普段は全くハムスターに関心がないので触ったこともないのです。にもかかわらず、弟がケージの近くに来た途端、「ねずみ」たちは敵意むき出してギーギージージーと鳴き出すのでした。
思えば、弟は野良犬には追いかけられるわ、猫を撫でようとすると毛を逆立てて威嚇されるわ、バナナワニ園ではワニの檻の前に立つと一斉に口を開けられるわ、挙句の果てにはペットショップの熱帯魚コーナーの淡水エイにまでぱくぱくと威嚇される始末でした。一体何が悪いのか。人間には好かれる方なのですが、動物にはものすごく嫌われるのです。
弟のお陰で、私は滅多に聞くことのないハムスターの鳴き声を、2年ほどさんざん聞かされることになりました。弟には、何か、悪い霊でもついてるんじゃないの?と疑いたくなりました。
ハムスターが鳴く時というのは、ケンカをしていたりとか、激しく痛めつけられるとか酷い恐怖心を覚えた時のみで、無理やり掴むとかそういうことでもしない限りなかなか鳴く姿はお目にかかれません。
現に、ゴールデンの「こがね」は、薬を飲ませるときどんなに嫌がっても、鳴きません。3年間飼っていて、現時点で鳴いた姿を見たことは一度だけです。
その時もなにかしたからというわけでわなく、何故か冬の日の昼間に起き出して、
「ギー…キュッ」
と、2、3回繰り返して鳴いたのみでした。原因はよくわからなかったけれど、おそらく寒さに不満なんじゃないかということで、部屋の温度を上げたら鳴きやみました。
ところが、これほどまでに忍耐強い(?)ハムスターを、全く手を触れることなく大声で鳴かせる能力の持ち主が身近にいました。
それは、私の弟です。
高校生の頃、無知から同じケージで飼われていた「ねずみ」達ですが、ケンカを繰り返しジージーギーギー激しく鳴くのを見て、こりゃまずいと思いケージを新しく用意して分けて飼い始めました。それでもなぜか「ねずみ」たちは鳴くのをやめませんでした。ケージの位置がお互い近すぎるのか?と考えたりしたのですが、そうではなく、ある一定の時に限ってお互い激しく鳴くのでした。
ある一定の時とは…私の弟が通りかかった時、でした。
本当に何もせず、通りかかるだけ。激しい物音をさせるわけでもなく、そもそも普段は全くハムスターに関心がないので触ったこともないのです。にもかかわらず、弟がケージの近くに来た途端、「ねずみ」たちは敵意むき出してギーギージージーと鳴き出すのでした。
思えば、弟は野良犬には追いかけられるわ、猫を撫でようとすると毛を逆立てて威嚇されるわ、バナナワニ園ではワニの檻の前に立つと一斉に口を開けられるわ、挙句の果てにはペットショップの熱帯魚コーナーの淡水エイにまでぱくぱくと威嚇される始末でした。一体何が悪いのか。人間には好かれる方なのですが、動物にはものすごく嫌われるのです。
弟のお陰で、私は滅多に聞くことのないハムスターの鳴き声を、2年ほどさんざん聞かされることになりました。弟には、何か、悪い霊でもついてるんじゃないの?と疑いたくなりました。