風がヴギウギ

自由気ままな風の様に毎日を切り取っていく

親父の自作本・・・青春の詩<耳鳴り>9

2020年11月12日 | 自作本

<望郷> 2

3

いつの日か 光はくるらん 暗き世

星霜を重ね重ねて

血みどろに戦ひて来し日々

 

白雲は 湧きつ 消えつ

高まりつ くづれつ

うれたし

光る夏空

むなしや

夜もすがら灯らぬ街

星霜(せいそう)=としつき・年月・歳月

うれたし(慨し)=憎らしい・いまいましい・嘆かわしい

夜もすがら=終夜(よもすがら)一晩中・夜どおし・よすがら

4

まこと ふるさとは いかがなりしや

風の声 星のささやき

土くれのほのかな匂ひ

まどろみて

うつろなる夢

 

小鳥なく藪蔭 水音のして

たまゆら

虹の浮橋

 

いかがなりしや=どうなるのだろう

たまゆら(玉響)=少しの間・ほんのしばらく

-明日へ続く-

 

※戦争の傷跡か 明かりは乏しく

空の星が 光っている

故郷の行く末を考えているのであろうか


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