サッカー日本代表 ベルギーに敗れ初のベスト8ならず
2018年7月3日 4時54分サッカーW杯
サッカーワールドカップ ロシア大会は2日、決勝トーナメント1回戦で日本はベルギーと対戦し、原口元気選手と乾貴士選手のゴールで2点をリードしましたが、追いつかれ、さらに後半のアディショナルタイムに勝ち越しのゴールを奪われて2対3で逆転負けし、初のベスト8進出はなりませんでした。
1次リーグを2位で通過した日本は、決勝トーナメントの1回戦でベルギーと、2日、ロシア南部の都市、ロストフ・ナ・ドヌ-で対戦しました。
日本は前半、ベルギーに攻められる場面が目立ち、エースのルカク選手などに11本のシュートを打たれましたが、守備陣の体を張った守りで0対0で前半を終えました。
日本は後半3分、柴崎岳選手のスルーパスに反応した原口選手がシュートをゴール左隅に決めて1点を先制しました。
さらに7分、ゴール正面で香川真司選手のパスを受けた乾選手がミドルシュートをゴール右隅に決めて追加点をあげ、2対0とリードを広げました。
しかし24分、ベルギーにフェルトンゲン選手のゴールで1点を返されると、29分には、クロスボールを途中出場のフェライニ選手に頭で合わされて2対2の同点に追いつかれました。
日本は、36分に山口蛍選手と本田圭佑選手を投入し、勝ち越しのチャンスをうかがいましたが、逆にアディショナルタイムにカウンターからシャドリ選手にゴールを決められて2対3と勝ち越され、逆転負けを喫しました。
ワールドカップで日本は、これまで2002年と2010年の大会で決勝トーナメントに進みましたが、いずれも1回戦を突破できず、今回もベスト8入りはなりませんでした。
西野監督「すべてに差があったがわずかな差」
そのうえで、世界の強豪との実力差について問われると、「すべてに差はあったが、わずかな差だと思った。選手も1日、1試合ずつ、ワールドカップのために、こういう勝負をするために、いい準備をしてくれたと思う」と接戦で敗れた選手たちの健闘をたたえました。
ベルギー マルティネス監督「選手たち誇りに思う」
そのうえで、日本については「分析していたとおりチーム全体がハイレベルで、組織力があり、カウンター攻撃もよかった。本当にすばらしい試合だったが、サッカーではどちらかが負けなければならず、日本は少し運が欠けていたのかもしれない」とたたえました。
そして準々決勝のブラジル戦に向けては「ワールドカップでブラジルと対戦するのは幼い頃の夢がかなうようなものだ。相手の選手たちをよく理解し、自分たちのポジションを明確にして臨む必要がある」と意気込みを話しました。
アザール「1点返せばまだ行けると」
そのうえで、準々決勝のブラジル戦に向けて「楽しみだし、すごい試合になると思う。よく体を休めて、勝ちたい」と話しました。
W杯公式ツイッター「ありがとう日本」
投票の結果は67%がベルギー、33%が日本と、ベルギーの勝利を予想した人が全体の3分の2を占めました。
試合で日本が2点を獲得すると「並外れていい試合だ。この試合の最優秀選手、『マン・オブ・ザ・マッチ』を決めるのは難しい」とつぶやきました。
そして最後にベルギーが逆転すると「日本はワールドカップに本当に貢献してくれた。ありがとう日本」とつぶやき、日本の健闘をねぎらっていました。