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森のいぬねこ病院 院長blog ~走れシーズー!!緊急オペです!!~宮城県仙台市の動物病院、ヘルニア、がんのことなら!

宮城県仙台市のとある緑豊かな場所にある動物病院「森のいぬねこ病院」。ガンビー院長がその思いをつづります。

ナラビニスト!?

2014-05-01 23:37:05 | 診療

こんにちは!!

今日も夜の手術でさすがに息切れ気味の西原です(笑)

 

さて、4月以降、

狂犬病予防接種

フィラリア予防

ノミダニ予防

などなどで、たくさんの方にご来院いただいています。

森のいぬねこ病院では

ご予約いただいた方の診察を優先

させていただいていますが、

ここ最近は診察時間がほぼご予約で埋まってしまっています。

ですので、ご予約なしで来院された方は、

うまくスキマ時間ができれば診察させていただくのですが、

予約診察で合間が取れない場合、

かなりの待ち時間となってしまっています。

 

これは、はっきりと申し上げますと、

私自身、待たされることが極端に嫌い

という思いにもよります。

本音は、ご予約なしの方もできるだけ

お待たせしないようにしたいです。

とはいえ、現在獣医師は私ひとり。

できることに限りがあります。

ですので、せめてご予約いただいた方だけは、

お待たせしないように、

優先的に対応させていただいております

(もちろん、緊急時は緊急患者優先となります)。

 

現在、森のいぬねこ病院では、

獣医さんのリクルーティングを積極的に行っており、

少しでもご予約枠を増やせるよう、

また、ご予約なしでもお待たせしないよう、

体制づくりを進めております。

今年中には、なんとか

上記の達成と、

休診日を減らすことができるよう

努力いたしますので、

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

追伸

先日、ラジオで、

「ナラビニスト」

なる言葉を聴きました。

何でも行列に”並ぶ”人のことを指すようですが、

並んで待つことが結構平気な方もいらっしゃるんですね。

ですが、やっぱり病院は・・・

お待たせしないようにするべきかなあと。


昨日午後の診療のお詫び

2014-04-27 08:51:31 | 診療

おはようございます!!

昨日の午後の診療は、

一刻を争う緊急手術だったため、

午後の診察をすべてキャンセルさせていただきました。

ご予約いただいていたみなさまには

ご迷惑をおかけしましたこと、

お詫び申し上げます。

またご理解くださいましたみなさまに

心より感謝申し上げます。

 

一部の飼主様からはお叱りも受けましたが、

運営体制やスタッフ対応を含め、

今後も引き続きみなさまにとって

ご利用いただきやすい病院づくりを進めてまいります。

どうぞよろしくお願い申し上げます。


92時間ぶりの帰還

2014-03-31 12:39:08 | 診療

こんにちは!!

コンビニヨーグルトはトクホのブルガリアな西原です。

 

さて、森のいぬねこ病院開院以来、みなさまには

「忙しそうにしてるね~」

とよく言われ、そのたびごとに、

「本当に忙しいとブログを書く余裕もなくなるから、

今のところは大丈夫!!」

と答えていましたが、

さすがにこの3,4日は重症患者の対応が続き、かけませんでした・・・

 

その患者さんですが、

けいれん発作が治まらないプードルさん。

もともと脳に病気があって、

かかりつけの病院さんで治療を行っていたのですが、

突然けいれん発作が起こり、

しかも1時間以上治まらないとのことで、

森のいぬねこ病院に緊急来院されました。

 

脳に問題のあるけいれん発作は、

その発作自体がどんどん脳にダメージを与えてしまうので、

どんな理由であれ、まずは発作を抑えなければなりません。

しかし、今回は通常の治療では反応せず、

麻酔薬を使って眠らせることになりました。

もちろん、麻酔薬を使うとなると、

手術と同様、常にワンちゃんの状態をチェックし続けなければなりません。

そして、今回のように、発作が治まらない”重責”に対する麻酔は、

発作を抑えるだけでなく、

脳を休ませる

という目的もあるため、

基本的に12時間~24時間単位で麻酔をかけ続けます。

ですので、その間は当然、一切目を離すことができません。

 

本来なら、麻酔が効いている間にかかりつけに移送

というのがいいのかもしれませんが、

今回は飼い主様が森のいぬねこ病院での治療をご希望されたため、

引き続き対応することとなりました。

 

というわけで、このプードルさんをお預かりしてからは、

宿直で病院に泊まり込むことになりました。

しかし、最初は24時間、そのあとは12時間ずつ麻酔をかけ続け、

脳を休ませてみても、一向に発作が治まる気配がありません。

このままでは私が睡眠不足でまいってしまいそうで、

ちょ~っと危なかったのですが(笑)、

約92時間ぶり

に発作が治まり、意識もしっかりとしてきてくれました!!

とはいえ、まだ自力で立ったりはできませんし、

後遺症がどの程度残るのかは予測不能で、

もう少し入院治療が必要な状態ではあります。

しかし、ひとまずは山を越えた感じです。

今は時間が経つごとに状態は改善してきています。

 

わんちゃんのけいれん発作は、脳の病気以外にも、

たくさんの原因で引き起こされます。

また、一度発作が起きてしまうと、

あわてて何かしようとしても噛まれたりして、

逆に危険なことが多いです。

ですので、こういったときは、

まず

慌てず、

そして

動物病院に電話する

ことが大切です。

ですので、かかりつけの動物病院の電話番号はもちろん、

かかりつけがお休みの時の

緊急対応可能な病院の連絡先

も控えておくことをおすすめします。

なお、森のいぬねこ病院では、

時間外の緊急事態に対し、

緊急携帯電話で対応させていただいておりますが、

現在、獣医師が私一人のため、

24時間対応はちょっと難しいのが現実です。

なるべく対応できるよう体制づくりは進めてまいりますので、

みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。


愛しのぶーにゃん

2014-02-28 20:43:22 | 診療

こんにちは!!

ついに宿直用のエアーベッドを買ってしまった、病院入り浸り決定な西原です。

 

さて、本日の診療は、

被災動物ではなく捨て猫なんですが、

JASAさんにお世話になっているぶーにゃんの健診。

 

ぶーにゃんの名前の由来は・・・ご想像にお任せで

ということで(笑)、

ぶーにゃんのいろんな魅力を引き出そうと

シャッターを切りまくるのですが、

う~ん、やはりぶさかわの道はなかなかに険し。。。


服薬コンプライアンス

2014-02-02 19:49:59 | 診療

こんにちは!!

ハチくん、ほんまにそれで熟睡できてんの?

と疑問を持たざるを得ない西原です。

 

さて、今回のお話といいますか、

お願いでもあるのですが、

服薬コンプライアンス

について。

みなさん服薬コンプライアンスという言葉はご存知でしょうか?

日本語では

服薬遵守

と訳されていますが、

要は、

お薬は決められた通りに飲んでください

というものです。

 

「何を当たり前のこと言ってるの?」

と思われるかもしれませんが、

これが案外、そうでもないんです。

  • フィラリア予防薬、11月と12月、飲ませ忘れたから来年の5月と6月に飲ませよっと
  • 皮膚炎でかゆみ止め1週間分もらったけど、全然かゆがらないから3日でやめよっと
  • 抗生物質、1日2回、1回1錠ずつで処方されたけど、きつそうだから1日1回にしよっと

このようなケース、すべて服薬コンプライアンスから外れているのですが、

これが結構あるのです。

動物病院の先生の中では”動物病院あるある”でネタにもなるくらいですから。

 

具体的な例をあげれば、それがなぜ問題かは明らかですよね。

  • フィラリア予防は11月、12月と蚊がいなくなってからさらに1か月後の服用が重要。つまり飲ませ忘れは感染リスクが高くなります。
  • かゆみ止めはあくまで対症療法。やめるとすぐ再発します。
  • 抗生物質は飲ませ方が重要。勝手に量や投薬間隔を変更すると、効かないばかりか耐性菌の発生につながります。

また、それだけではなく

以前処方されたお薬を、似たような症状が出たときに飲ませてしまう

というケースもよく見かけます。

そして、中には、

似たような症状だけど、別の病気

に対して飲ませた場合、

最悪、症状を悪化させてしまうこともあります。

どうかご注意いただければと思います。

 

実は今回、このテーマにしようと思ったのは、

実際にそのような形で来院された方がいらっしゃったからです。

その方は、ペットが以前と似たような症状が出たから、

以前(しかも2,3年前のものとのこと!!)の薬を飲ませたとのこと。

しかし、来院時には症状は何もありません。

おそらく、ラッキーなことにお薬がうまく効いたのでしょう。

しかし、診察した私は「異常なし」と診断せざるを得ません。

おそらく飼い主様は、追加でお薬を出してほしい

という思いでいらっしゃっていたのですが、

実際に診察して異常のない動物に、

お話だけでお薬を処方することはできません

(獣医師法に触れる可能性もあります)。

で、結局はお薬は処方せず、

ご自宅での注意点だけをお話しさせていただき、

お帰りいただきました。

飼い主様には十分ご納得いただけたかといえば、

残念ながら今回は十分とは言えないようでした。

しかし、ルールを犯してまで、

飼い主様にご満足いただくべきなのか、

今の私の答えは

ノー

です。どうかご理解くださいますようお願いいたします。

 

では、もし、お薬の使い方を変えたい場合は

どうすればよいのでしょう?

もちろん、生き物である以上、

獣医師の処方箋が完璧であるはずがありません。

また、お薬には副作用がありますから、

それにも関わらず飲ませ続けるのは絶対ダメです。

ですので、実際にお薬を飲ませてみて、

あれ??っと感じたことがあれば、

ご自身で判断するのではなく、

必ず病院までご連絡いただきたいのです。

場合によっては、再度ご来院いただくこともありますが、

お電話だけで解決してしまうことも多いです。

体の小さなペットはやはりお薬に対しても敏感です。

どうか、

服薬コンプライアンス

覚えていただけると幸いです。