森のいぬねこ病院 院長blog ~走れシーズー!!緊急オペです!!~宮城県仙台市の動物病院、ヘルニア、がんのことなら!

宮城県仙台市のとある緑豊かな場所にある動物病院「森のいぬねこ病院」。ガンビー院長がその思いをつづります。

健康診断でどれくらいの異常が見つかるの?

2013-08-30 22:32:18 | 健診関係

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宮城県仙台市の動物病院
森のいぬねこ病院

院長 西原克明のブログです。

椎間板ヘルニアの緊急対応可能
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もちろん一般診療は随時受付!! 

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こんにちは!

青汁は緑効青汁派の西原です。

 

以前のブログでもお話させていただきましたが、

森のいぬねこ病院では、JASAさんの被災動物の診療も行っています。

突然症状が出てきた動物、すでに病気を抱えている動物、なんとなく健診希望の動物、、、

いろんなケースの診療があるのですが、

どんな場合でも診察は、症状のある場所だけでなく、全身をチェックしていきます。

そうすると、症状がある場所以外にも異常を認めることが多々あります。

 

 

また、この4か月で通常外来、被災動物診療合わせて70頭以上、

健康診断を実施させていただいたのですが、

実に

4割以上

の動物に何かしらの異常が見つかっています。

なかには早期発見につながることもあれば、

残念ながらすでに手遅れの状態まで進んでいることもあります。

 

 

いずれにしても大事な事実として、

一見、元気そうに見える動物の約4割が健康診断で異常が見つかっている

というところはしっかりと考えなければいけません。

 

動物は人間と違って、多少具合が悪くても、

表面的には具合悪そうな仕草は見せません。

逆に考えますと、具合の悪い仕草がみられるときは

症状はかなり重いと考えた方が良いかもしれません

(もちろん中には人間と同じで大げさな子もいますけどね)。

毎日よほど注意深く動物を観察していれば、

小さな異常に気付くこともありますが、

やはりほとんどの場合は見逃してしまいます。

 

動物と暮らしていらっしゃるみなさんへ・・・

少しでも早く動物の異常に気付いてあげたい、

できるだけ元気な状態で過ごさせてあげたい、

そんな風にお考えであれば、

定期的な健康診断

をおすすめします。

 

言葉を話せない動物は、話せないだけでなく、

ちょっとした痛みは苦しみは我慢してしまいます。

「うちの子は若いし、ちゃんと見てあげてるから大丈夫!!」

とお考えの方は、

森のいぬねこ病院HPもご覧いただければと思います。

健康診断の考え方について書かせていただいています。

健康診断は若いうち

(といっても人間の感覚での”若い”は

ワンちゃんネコちゃんにとっては

すでに中年すぎてることも多いですが)

から始めることがとっても大切です。

 

大切なことなのでもう一度まとめます。

  • 一見元気な動物の約4割が健康診断で異常が見つかっています
  • 動物は多少の症状は隠してしまいます
  • 動物の健康状態を”見た目”だけで判断しては、病気を見逃す可能性があります

 ぜひ定期的な健康診断を受けさせてあげてくださいね。

 

また森のいぬねこ病院の飼主様には、

健康診断と歯のケアについて

お得な情報を掲載したお手紙を送らせていただきます。

ぜひお目を通していただければと思います。


若さ溢れてます(笑)

2013-08-25 22:28:23 | 日記

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こんにちは!

本日はふっちょさんB.D.

dogwood gardenのみなさんと一緒にケーキをいただき、

やや胃もたれ気味の西原です

(めっちゃうまくて食べすぎました

 

この1週間、JASAさんのボランティアさんに、

獣医学生さんが来てくれていました。

せっかくということで、ボランティアの空き時間に

病院にも寄っていただき、

病院見学や手術見学もして、

合間にはいろいろとお話しました。

 

学生のうちにボランティアに参加しているくらい

情熱と行動力を持っていますので、

彼にはとにかくがんばってもらいたい!!

というわけで、ついついいろいろとしゃべりすぎてしまいました(笑)

(あ、ついでに東北での就職を希望している6年生のヘッドハンティングもお願いしました(笑))

 

 

獣医師は動物病院以外にも、

畜産関係や製薬会社などの研究所、

公衆衛生関係など、いろんな分野で必要とされています。

動物病院の分野はその中でも、

小動物臨床

と呼ばれているのですが、

私の場合、獣医師になりたいというよりも、

小動物臨床獣医師になりたい、

と思って大学生活を過ごしてきましたので、

それ以外の分野はあんまり勉強してきませんでした。

 

しかし、実際は、

小動物臨床でもさまざまな知識が必要ですし、

特にこの森のいぬねこ病院は、

普通の動物病院の仕事以外にも

JASAさんのシェルターやファームにも関わることができますので、

より幅広い知識が必要なのです。

そう思うと、学生さんとお話をしながら、

もっと勉強しておけばよかった~

と心から思ったのでした。。。

 

しかし

 

勉強はいくつからでもできます。

彼とお話しているうちに、

よ~し、彼よりも勉強しよう!!

という気持ちがフツフツと湧いてきました!!

 

体はなかなかの中年ですが(苦笑)、

頭はまだまだ貪欲です(笑)

マイペースではありますが、

勉強、勉強、一生勉強!!

そしてそれを動物へ還元できるよう!!

じゃあ、ガンビーの前途を祝して、

かんぱ~い!!

あれ!?!?勉強・・・


正しく恐れる

2013-08-23 19:21:41 | 診療

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こんにちは!

最近、雨男パワー全開の西原です。

 

さて、昨日、森のいぬねこ病院フェイスブックページで、

狂犬病セミナーに出席したことをご報告させていただいたところ、

「狂犬病ってそもそもどういった病気?」

というご質問を多くいただきました。

詳細はフェイスブックページで回答させていただいていますが、

多くの方は、狂犬病という実態のよくわからない病気に対して

不安をいだいてのご質問だと思いますが、

こういったケースでいつも感じているのが、

不安の多くは、知識や経験不足からきてるのではないか?

ということです。

つまり、逆に言うと、

正しい知識や経験を持っていれば無くなる不安も多い

といえるのではないでしょうか?

 

例えばフィラリア予防

毎月1回飲ませるお薬ですが、

飲ませた直後に吐いてしまった場合、

”今飲ませたのは効果あるの?”

”もう1回飲ませたら飲ませすぎかな?”

という不安を感じてしまう方が多いです。

実際にもこのようなケースでは、

病院にお電話をいただくことが多いのですが、

そこで、

「フィラリア薬は約24時間で体から排せつされますから、

明日か明後日にもう一度飲ませていただければ問題ありませんよ」

とお話すると、みなさん安心されます。

つまり、フィラリア薬が

「24時間でワンちゃんの体から排せつされる」

という知識を持っていれば、

飲ませた直後に吐いてしまっても、

不安になることはないのです。

 

もっとわかりやすく例えれば、

お化け屋敷

これはどこでどんなお化けがでるかわからないから怖い。

最初から、出る場所と驚かされ方がわかっていたら

恐くはないですよね。

つまりお化けが出る場所と驚かされ方がわかる

という情報を知っているか、知らないかで

恐怖の度合いがまったく違ってきます。

 

もちろん狂犬病だって同じです。

どんな病気かわからない不安

=調べればどんな病気かわかります。

感染するかもしれないという不安

=日本には発生がないこと、ワクチンにより予防できることを知れば、日本にいればほとんど感染する機会がないことがわかります。

 

でも、狂犬病では、ぬぐいきれない不安もあります。

それは

  • 犬の狂犬病予防接種率が低いこと
  • 隣国では狂犬病が発生しており、いつ侵入してきてもおかしくないこと
  • 侵入を防ぐ方法が完ぺきではないこと

これらは、今すぐ対応できるすべがありませんから、

どうしても不安や恐怖はゼロにはなりません。

ですので、狂犬病は恐ろしく、みなさんも備える必要はあると思います。

 

地震や津波をはじめとする自然災害も同じです。

いつ、どれくらいの規模で発生するか

は知るすべがありませんので、不安は常につきまといます。

ですので日ごろから備えることが大事なのです。

 

まあこれらもさらに禅問答のように突き詰め、

お釈迦様のように悟りを開くことができれば

不安はなくなるかもしれませんが・・・(笑)

 

とまたまた長々と乱文を記してしまいましたが、

私が獣医師である以上、ペットに関しては、

不要な不安を持たずに、

そして必要な不安に対してはしっかりと対策ができるよう、

みなさんへ正しい情報を発信し、

正しく恐れていただけるよう、努力いたします(笑)


後医は名医

2013-08-18 20:24:26 | 日記

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8月休診日のお知らせ
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森のいぬねこ病院

院長 西原克明のブログです。

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こんにちは!

久々に開いたiPhoneのスケジュールカレンダー、

なんの予定も書いたなかったつもりが、

ちゃっかりオクトーバーフェストの日程だけは

きっちりセットしていた西原です(笑)

 

以前のブログで、

かかりつけ医の選び方

について少し書かせていただきました。

それでそのあと、何人かの飼い主様とお話しさせていただく中で、

「以前、かかりつけにしていた先生、

最初はすごく良かったんだけど、

だんだんと合わなくなってきて・・・」

というお声がいくつかありました。

 

そこで、そういった思いをお持ちの方と

お話しさせていただいていると、

ある共通点があることに気が付きました。

それは、

最初の受診が、転院だった

ということです。

つまり、ペットが病気になって、

最初にかかっていた病院ではぱっと良くならず、

転院をしたら無事に回復し、

それ以来、転院先の病院をかかりつけにしている、

そういったケースばかりだということです。

 

ではなぜ、転院して病気が治った=腕の良い病院

であるはずなのに、

時間が経つにつれ、だんだんとイマイチに感じてしまうのでしょう?

 

お医者様や獣医師の業界で有名な言葉に

後医は名医

というものがあります。

同じ病気、同じ患者さんを診させていただいたとき、

後から診た医者の方が、

先に診た医者よりも治療成績が良くなりやすい

という意味です。

つまり、最初に診た獣医師よりも、

あとで診た獣医師の方が、

より良い治療を行いやすい、

必ずしも腕がいいだけではない、

ということです。

まあ、後出しじゃんけんみたいなものですね(笑)

 

もちろん、腕も良く、相性も良ければ、

そのあともかかりつけ医として問題がないわけで、

やはり、なにか問題があるとすれば、

後医は名医マジック

にかかっている可能性が高いですね。

 

ちなみに、

後医は名医

と言われる所以は、いろいろありますが、

  • 前の病院での治療内容が、重要な医療情報になる
  • 病気を発症してからの経過が長いほど、詳しい情報が得られる
  • 実は前の病院の治療が奏効していて、たまたま後医を受診した段階で治った

ということなどがあります。

 

転院した時点ではすごくよかったのに、

かかりつけ医で通っているうちになんだかなぁ

と感じていらっしゃる方は、参考にしてみてください。

 

こういった獣医師ネタ、

獣医師の私が書くのもどうかと思いますが、

自戒の意味もありますので、

あんまり気にしないでください(笑)

 


夏の思い出(笑)

2013-08-16 09:28:57 | 日記

こんにちは。

つい先日、生まれてはじめてノンアルコールビールを飲んだ西原です。

いや~でもやっぱり普通のビールが飲みたいです(笑)

 

ここ1週間、宮城はすっかり猛暑となりました。

しかもこの時期は各地でお祭りがあり、花火もあがるため、

ワンちゃんにとってはなかなか厳しい時期かもしれませんね(笑)

とにかくこの時期に気を付けていただきたいのが熱中症。

もちろん日中のお散歩は厳禁ですが、

油断すると・・・

 

 

実は4月に森のいぬねこ病院ができる前、

私は3年半ほど神奈川の動物病院に勤務していました。

当時は単身赴任でしたので、夜はうちに戻らず、

よく病院に残って勉強したりしていました。

そんな生活を送っていたある夏の夜、

いつものように一人病院に残っていろいろ作業していると、

突然インターホンが・・・

時間も時間だったので、ちょっと驚きましたが、

急患が突然ドアをたたいたりすることはよくあったので、

また急患かな?と思ってインターホンに出ると、

「こちら消防署です。開けていただけますか?」

と予想外の応答(笑)

ぱっと外をみると赤いランプが回っていて

消防車が病院の目の前に停まっています。

もしかして、すぐ近くで火事!?と思って

あわてて病院の玄関ドアを開けると、、、

「先生、早く助けて!!」

とパニックになった女性がとびかかって、いや泣きついてきました。

私の頭もパニックになりそうでしたが、

ふと消防車に目をやると、

助手席にぐったりとしたラブラドールが横たわっていました。

未だ状況把握のできない私でしたが、

ラブラドールが危険な状態であることはすぐわかったので、

とりあえず治療にとりかかりました。

もちろん診療終了後の夜でしたのでスタッフもおらず、

処置に多少手間取りましたが、なんとか一命を取り留めました。

 

そのラブさん、どうやら熱中症だったようです。

とりあえず落ち着いたところで事の顛末を聞いたところ、

その女性とラブさん、夏祭りに一緒にでかけていたそうです。

ところがお祭り会場でしばらくすると、ラブさんが倒れこみぐったり。

しかもあわてて病院へ連れていこうにも

会場周辺は渋滞で車が一向に出せない状態だったそうです。

そこでその女性がとった行動が、

会場に待機していた消防車を捕まえて緊急出動させ、

消防車に乗って病院にかけつけたのでした。

消防車を出動させるその女性もすごいですが、

対応してくれた消防士さんもすごいですよね。

あ、もちろん消防車をこういう使い方するのは絶対ダメですよ。

絶対まねしないでくださいね(笑)

 

いずれにしても、熱中症は昼間だけではありません。

特に短頭種、太っているワンちゃん、年を取ったわんちゃん、

呼吸や心臓に問題を抱えているワンちゃんは、

ちょっとしたことですぐに熱中症になってしまいます。

どうか十分お気を付けください。

 

あ、あと、上記のラブさん、処置にちょっと手間取ったと書きましたが、

なにに手間取ったかった、そのパニックになった女性が、

なかなかラブさんから離れてくれず、

処置が一向に進められなかったので

それをなだめるのにものすごく手間取ったんです・・・(笑)