こんにちは!!
クロールはバタ足よりも手かきで進む方の西原です
(バタ足うまくなりたい・・・)。
さて、すっかり月1ペースなブログですが、
今まで決して遊んでいたわけではありません(笑)
実は6月以降、非常に優秀な先生方が
森のいぬねこ病院にご参加くださり、
私自身の診療のウエイトがだいぶ楽になりました。
それを機に、デスクワークもなるべく減らし、
ここ1年以上お付き合いしていた
腰痛さん
との関係を見直すと同時に、
どんな姿勢でもできること ― 情報のインプット、
つまりお勉強に執心しておりました
(寝転がってゴロゴロ専門書読んだり(笑))。
また、それと同時に、この1年半近く、
森のいぬねこ病院で行ってきた
診療の振り返りというか、棚卸し
的なことも少しさせていただき、
よりよいものを皆様にお届けできる方法を模索していました。
そんな中、森のいぬねこ病院で私自身も印象深いのは、
デンタル、歯科診療
です。
この1年、とにかく重度な歯科診療が多く、
実に
森のいぬねこ病院で実施した麻酔処置の35%
が歯科関係で、
しかもそのほとんどが
抜歯処置
を伴うものです。
おそらく、森のいぬねこ病院をスタートする前の
約10年間で抜歯した本数よりも、
森のいぬねこ病院の1年ちょっとで抜歯した本数の方が多い
と思います(正確に数えたわけでありませんが)。
たとえば、ワンちゃんで、
全ての歯を抜歯せざるを得ないケース
って、いままではそうそうなかったのですが、
森のいぬねこ病院では、すでに3頭、
また20本以上抜歯したワンちゃんも10頭以上
と、私のキャリアの中ではダントツの処置数なのです。
これまでのデンタル関係の記事は
「でも抜歯したあとは良くなるんでしょ?」
たしかに、抜歯せざるを得ない歯は、
抜歯することで、本人はずっと楽になります。
しかし、人間のようにインプラントもできませんので、
決してワンちゃんにとってベストとは言えません。
つまり、抜歯は歯科診療としては、
手遅れの状態
で、仕方なしの処置なのです。
また、もう一つ問題があります。
それは、歯がとても重症であることに
飼い主様が気付いていないケースが多い
のです。
歯科診療の場合、精密検査は全身麻酔が必要なため、
外見やちょっとした診察では、
正確に歯の状態を確認することができず、
それがかえって飼い主様に
「まだ大丈夫!!」と思わせることになっているのかもしれません。
(すみません・・・)
ただ現実的に、
森のいぬねこ病院を始めてからは
手遅れの歯科処置が多い
という厳然たる事実が存在しているのです。
今後はこれらを踏まえて、
少しでも抜歯処置が減らせるよう、
様々なアプローチを行って、
ワンちゃんの歯の健康に寄与できるようにしたいと思っています。
またこのブログやFBページからも情報を発信させていただきますね。
今後ともよろしくお願いいたします。