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森のいぬねこ病院 院長blog ~走れシーズー!!緊急オペです!!~宮城県仙台市の動物病院、ヘルニア、がんのことなら!

宮城県仙台市のとある緑豊かな場所にある動物病院「森のいぬねこ病院」。ガンビー院長がその思いをつづります。

おせっかいかもしれません

2014-12-14 11:39:07 | 診療

こんにちは!!

イカゲソフライとタコゲソフライの差がわからかった方の西原です。

 

さて、森のいぬねこ病院では、

狂犬病予防接種や混合ワクチン接種のみ

でご来院された場合でも、

接種前にひと通り、

身体検査

をさせていただいております

(性格上、難しい場合もありますが(汗))。

 

もちろん、

予防接種ができるかどうかをチェック

させていただくためでもあるのですが、

予防接種に限らず、

簡易的な健康診断

という意味合いもあります。

 

血液検査やレントゲンといった検査

までするわけでありませんので、

得られる情報は限られますが、

それでも飼い主様が気づかない異常を

見つけられることがあります。

 

特に

歯周病

皮膚病

外耳炎

といった病気は、

ペットの病気としては比較的多いものですが、

案外、飼い主様が気づいていらっしゃらないことも多いです。

 

ですので、健康な状態を少しでも維持できるよう、

こういった異常を見つけた場合には、

ときには予防接種を延期して、

それらの治療をおすすめさせていただくこともあります。

 

そして、非常にありがたいことなのですが、

ほとんどの飼い主様は、

こちらのご提案をご理解くださり、

治療をスタートしていただけています。

 

中にはお忙しくて、あるいは、

山の中の病院までの交通が大変で、

再度ご来院いただくことが難しい方もいらっしゃいますし、

私が逆の立場なら、心のどこかで

「せっかく予防接種に来たのになあ」

と思ってしまいます(笑)

 

ですが、やっぱり森のいぬねこ病院では、

動物も飼い主様もハッピーになれるお手伝いをする

その一つとしてペットの健康維持のお手伝いをする

ことが、病院の大切な役割であり、

予防接種など、定期的にご来院いただけるときは、

健康チェックさせていただく

非常に貴重な機会になります。

 

多少おせっかい的なところもあるかもしれませんが、

予防接種でも多少のお時間を頂いて、

身体検査をさせていただいておりますので、

今後ともご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

また、飼い主様もせっかくいらしていただいたからには、

どんな小さなことでもご相談いただければと思います。


食べていいのは食べ物だけ

2014-12-10 18:30:42 | 診療

こんにちは!!

徹夜するともはや1日休んだだけでは復活できない西原です。。。

 

さて、さきほど、

異物誤飲

で緊急内視鏡処置を行いました。

(緊急のため、画像がありません、、、すみません)

 

かなりの量のタオルを食べたということで、

タオルなら内視鏡で取れますから、それなら!!

ということで処置に入りました。

しかし、胃の中をのぞいてみると、

フードで胃の中はぐちゃぐちゃ、

しかもタオルは引きちぎって食べていたようで、

丸ごとの塊ではなく、あちこちに破片として存在していました。

こうなると、処置は困難を極めます。

フードが邪魔をして、

タオルの破片をすべて見つけることは困難、

可能な範囲で摘出して終了しました。

 

とにかくすべてを摘出する必要があるのであれば、

あとは開腹手術しかありません。

今回はタオルで、しかも破片になっていましたから、

摘出しきれなかった小さな破片は、

そのまま流れてうんちに出ていくものと思われます。

もちろん、それが詰まってしまう可能性もゼロではありませんが、

とにかく今回はこれで様子をみていくこととしました。

 

今回のケース、

  • タオルを食べてしまったこと
  • タオルを食べた後に食事をしていること

この2点が大きな問題といえます。

しかし、どちらも原因は

人間

です。

しかも今回のワンちゃんは

元々タオルを食べるクセがあるとのこと。

いくら飼い主様が気を付けても、

それでもまた食べられてしまうのであれば、

生活スタイル自体を見直すしかありません。

 

異物誤飲は病気ではなく事故です

(病的な多食が大きな要因となることもありますが)。

事故は薬では防ぐことができません。

なんとか、普段のワンちゃんの生活の中で

予防の手立てを考えていただければと思います。


病気マジック!?

2014-12-09 06:15:40 | 診療

こんにちは!!

やっぱり睡眠不足だと頭が働かない方の西原です。

現在、重症患者の対応のため、宿直が続いています。その他の業務が極端に止まってしまいますが、どうかご容赦くださいますよう、お願い申し上げます。

 

さて、先日、東京農工大へ画像診断をお願いした大福さん

実は頚の椎間板ヘルニアだったのですが、

検査当日の朝まで、

少しでも動かそうものなら、強い痛みが出てしまっていました。

しかし、大学に到着すると・・・

なんとさっきまでの痛みがウソのように走り始めました。。。

それまでは2週間以上、

お薬を飲んでも、安静を維持しても

難しかった痛みの管理が、

とつぜんすっかり消えていました。。。

もちろん、検査は行い、きちんと診断は付けたのですが、

通常、痛みが取れない頚部椎間板ヘルニアは

手術の対象になります。

しかし、大福さんは検査終了時点でもすっかり元気、

結局、手術は行わずに内科療法を継続することになりました。

 

実はこういったケースってときどきあって、

今までも、すっかり下半身マヒのワンちゃんに、

MRIの検査を別の病院さんでお願いした時に、

MRIの検査後、なぜか立ち始めることもありました。

 

また、何カ月も変化のなかった皮膚の腫瘍が、

手術当日にはすごく小さくなっていたりとか、

慢性の嘔吐や下痢の時に、

内視鏡検査を行おうと思ったら、

当日までにすっかり症状が消えていたり・・・

 

もちろん、すべてレアケースですので、

それに期待しすぎてはいけませんが、

結果的に体に負担の大きい外科手術が回避できるなら

それに越したことはありません。

 

・・・そんなこともあるんだよ~っていうお話でした(オチなし)


良かれと思っていたことが・・・

2014-12-08 06:50:00 | 診療

こんにちは!!

どうしてもペアルックがいいという二人にやれやれな西原です。

 

さて、森のいぬねこ病院には、

他の動物病院さんで治療していた方が

セカンドオピニオン(正確には転院なんですけどね・・・)

を求めて来院される方も多くいらっしゃいます。

もちろん、そういった方々のペットさんで、

これまでと異なる治療方法をとることで

改善するケースもありますが

(手前味噌ではなく、後医は名医ってことですね)、

中には、同じ治療を行うこともあります。

また、治療を行わないケースもあります。

 

しかし飼い主様からすれば、

「せっかく別の治療方法を求めてきたのに、がっかりした」

という思いを持たれる方もいらっしゃいますし、

またその結果にご満足いただけず、

別の病院にかかられる方もいらっしゃいます。

 

もちろん、動物の病気を治療することと同じくらい、

飼い主様のお気持ちを踏まえた治療を行うことを

心がけてはいますが、

結果的にそれが動物にとって負担になる場合は、

飼い主様が望む治療であっても、

オススメしないこともありますし、

飼主さんが望まない治療であっても、

強くおすすめすることもあります。

 

また、転院の理由で、

「安さだけ」を求めていらっしゃる方には、

残念ながらほとんどの場合で、

ご期待に沿うことができていません。

獣医師として必要最小限の検査や治療

をご提供しようと思っても、

それが最初から飼い主様の予想を超えていると、

どうしようもなくなります。

飼い主様が、何をもって”安い”

とお考えなのかを把握するのは

なかなか難しいですね。

 

最近、ホームページ

コンタクトフォーム

からのお問い合わせが多く、

言葉だけのやりとりの難しさを痛感し、

なかなか飼い主様の気持ちを察することができていない西原でした。


森のいぬねこ病院からの病院紹介について

2014-12-07 09:41:11 | 診療

こんにちは!!

焼肉はハラミ派の西原です(もちろん何でもOKですが(笑))。

 

さて、先日、研修先の農工大に、

森のいぬねこ病院の患者さんの画像診断をお願いするために、

そのワンちゃんも連れて行ってきました。

その様子をスー(Tsu)から投稿していたのですが、

「大学病院まで先生が連れてってくれるのですか?」

というお問合せを何人かの方からいただきました。

 

基本的には、

大学病院をご紹介させていただくときには、

飼い主様ご自身で行っていただきます。

しかし、動物病院のある大学は、

一番近くても岩手大学、

それ以外だと関東圏

あるいは青森県十和田にある北里大学

になってしまい、

現実的には連れていけない方も多くいらっしゃいます。

 

ですので、その場合は、

動物の状態、

飼い主様&大学&私という3者の都合、

これらの条件が整った場合は、

私が連れて行くことがあります。

ただし、基本的に早朝出発、

また場合によっては

検査日の前後で宿泊になったりすることもあります。

また、岩手大学へは車移動、

それ以外の大学へは新幹線移動

かつ、連れて行くのは私一人ですから、

そういった条件にも合う場合のみ対応になります。

 

まあでも基本的には、

大学病院へ紹介させていただくことで、

よりよい獣医療をご提供できるなら、

出来る限りのお手伝いはさせていただきたい

と思っていますので、

まずはお気軽にご相談いただければと思います。

 

また、大学病院もただただ紹介するわけではなく、

私からもある程度目的を持って

紹介させていただいています。

 

そのほとんどが、CTやMRI検査といった、

高度画像診断です。

この画像診断、設備させあれば

どこでも良さそうに感じますが、

実は、一番大事なのは、

それを診断していただく獣医師と、

いかにきちんとディスカッションできるか

だと考えています。

 

また、やはりご紹介となると、

なかなか飼い主様と大学とのスケジュールの折り合いが

つかないことが多いため、

そのあたりも柔軟に対応していただける

というところで、

岩手大学東京農工大学

ご紹介させていただいています。

 

またその他にも、当然研修先の腫瘍科、

つまりガン治療でご紹介させていただくこともあります。

現在の東京農工大学の腫瘍科は、

高度な外科手術だけでなく、

免疫療法、動注化学療法など、

集学的な治療も行っていますので、

必要に応じてご紹介させていただいております。

 

いずれにしましても、

森のいぬねこ病院は、

よりよい獣医療をご提供させていただくこと、

飼い主様のお考えも踏まえた治療プランを

ご提案させていただくことを

大切に考えておりますので、

まずはお気軽にご相談いただければと思います。