箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

森の中での恐怖と怒り! 

2020-08-26 | *編集・夏/8月
森の中での恐怖と怒り・・・! 

 勝尾寺南山(407m)から谷山谷を抜ける山道を 才が原へ向かって

歩いていた時です。

道幅40cmぐらいの 細い山道の前から ノソノソとなにやら動物が

歩いてくるではありませんか・・・  大きい! なに!?

 

最初は子牛かと思いましたよ・・・しかしすぐ分かりました・・・

あのTVで見たことのある 横綱の回しをつけたような闘犬・・

大きな土佐犬? のようでした。 迷い犬か?  

どんどん近づいてくる・・・

 

細い道で避けようが無いし、振り返って逃げようとしたいが、追いかけ

られるようで恐いし・・・ もうダメだ!

それでなくても気の弱い私ですから 一瞬、どうしようかと頭が真っ白に

なりましたよ。

 

すると、後ろで犬を呼ぶ人間の声・・・ 人がいたんだ! よかった!

 

このときの安堵のため息はまさに実感でした。

手前の窪地で犬を押さえて待機してくれていましたから、恐る恐る犬と

交差しましたが、おじさんの手には、あの綱引きに使うような太い綱

リード)がありました・・・

離さないで・・・ 離すなよ・・・ 離すな!  

時間と共に安堵感が 怒りに変わってくる自分がいました。

 

 

次は、東海自然歩道から清水谷へ降り、四反田谷を登っている時でした。 

考え事をしていて、足元を見ていて・・・

 

ふっと頭を上げると、前方になんと二頭のドーベルマンが立って 

こちらを睨んでいるではありませんか・・・

 

このときばかりは自分の体が硬直して凍りつき、一瞬立ちすくんでしまい

ましたよ! あの映画で見る 悪役の傍で敏捷で獰猛な、歯をむき

出して今にも襲ってくる恐い犬のイメージです。

 

この時までに何を考えていたのか、未だに思い出せませんが・・・

これこそ究極の ”パラダイムの転換 ” ですね。

この ビックリ恐怖は体験したものにしか分かりません・・・

 

これも、後ろの方から人の声がしたかと思うと、二頭の犬は驥尾を返して 

飼い主の所へ駆けていきました。

私は引き返すわけにもいかず 心臓ドキドキのまま前に向かって歩き

ました。

 

右側は急斜面の谷へ、左面は山側ですから交差がやっとです・・・

行くべきか、行かざるべきか・・・ 

(後で考えたら どうって事ないんですが・・・)  

すると、前方でおじさんが二頭に声をかけて山肌を駆け上り、

上のほうで私が通るのを待っていてくれた。

私は頭を下げて すいません! と言って通りましたが・・・

 

しばらく歩いて・・・何で私が頭を下げて通らねばならないの!? 

と、あの時の一瞬の恐怖感も忘れ、一人怒っていました。

 

 

最近、もう一回ありました。

expo90みのお記念の森から 鉢伏山へ向かっている時でした。

ここも笹薮に覆われて幅30cm位の細い道を 掻き分けて歩いている

時、前の方で大きなワンワンワン・・・と言う鳴き声が聞えたかと思った

ら、私の脇を猛スピードで真っ黒い犬が駆け抜けていきました。

 

この時も突然だったので腰を抜かしましたよ。 何だあれは? 

回りに人は見かけないし・・・捨て犬か? 迷い犬か?  

遠くで キャー、キャー と 言う複数の女性ハイカイー達の叫び声・・・

あの犬だ・・!

 

私は気になり、後ろを振り返りながら、鉢伏山から 更に明ケ田尾山

(619m)を目指していました・・・

何か後ろに気配を感じて振り返ると、あの黒い犬がこっちを見て首を

傾げている・・・

首輪が無い・・・やっぱり捨てられて、山や森の中で飼い主を探し回って

いるのか・・・

そう思うと恐さも忘れ 可哀想にもなったが・・・

すぐ私を追い抜いて前方へ行ってしまった。 

 

それから大分経ってからだ。

梅ケ谷に降りていった時、下のほうから5人ぐらいの人がそれぞれ犬を

連れて登ってきた。

なんとあの犬もいるではないか・・・ ついに温和な私? も 頭に来た!

  

” この犬は貴方の犬ですか・・・? 

綱をはづさないで下さいよ・・・急に飛び出してきてビックリしましたよ・・・ 

大変迷惑です。

下のほうで何人かの女性の叫び声も聞えましたよ・・・

犬を放すのは絶対に止めてください・・・ ”

 

言いたい事の10%も言えなかったけど注意しましたよ。

 

しかし、飼い主は 「首輪が外れてね・・・それに遊ばせてやろうと思った

だけで・・・、そんな遠くまで行ってたのか・・・どうりで遅いと思ったわ 

すんませんな!」

他の人もニヤニヤ・・・

その内、ニ人の女性が私に応えてダックスフンドとチワワの綱をつない

が、後の男3人の柴犬とラブラドールと あの犬種が分からない

真っ黒の犬の飼い主は相変わらず犬をなでながら・・・

そんな事・・・どうってことないわ・・・と、言う顔でいた。

 

小さな犬ならまだ可愛いものですが、大きい犬は・・・ビックリします!

誰もいないから遊ばせてやろう・・・なんて・・・迷惑です!

山や森の中だからこそ、誰がいて、何があるか分からないではありま

せんか。

 

森の中では絶対に犬のリード綱をはずさないでもらいたい・・・

 

飼い主の方も、人に迷惑をかけようとは思わないでしょうが、一歩外へ

出たら、綱をつけておくのが 犬を愛する人たちの公衆マナーだと

思うのですが、いかがでしょうか・・・?。

 

それでなくても 心臓の弱い私?  と、犬を見ると喧嘩したくなる

箕面のサルを代弁して、よろしくお願いします・・・ 

 07-8・24 (完)

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