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箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

森のネット情報!

2020-08-26 | *編集・夏/6月

森のネット情報!

 今日は梅雨の晴れ間をぬって、箕面・白島(はくのしま)からの

スタートです。

 

養護老人ホーム・永寿園から北方の谷山林道へ入ると

間もなく東側に薩摩池が見えてきます。

カイツブリが3羽、丁度潜水から水面に顔を出したところ

でした。

その北方の土手を上がると、大きな五藤池畔で

一人のオジさんが釣り糸を垂れていました。

 

空は雲に覆われているものの何とか持ちそうな気配なので

「白姫大明神」前から谷山尾根・巡礼道へと登ります。

途中、山の中腹のひっそりとした水神社で参拝すると、

小さなお社前に・・・

 

  「賽銭どろぼうが入るため、投げ銭禁止・・・」 との表示。

 

何とも少し淋しい気持ちになりました。

 

お社の裏手から山道を上がります。

ここ数日の雨でV字谷道はぬかるみ、一部は谷水が流れ、

歩きにくい・・・

すると突然予想外の大粒の雨が降ってきた・・・

前方には霧がかかり、かなり薄暗い状況です。

私はすぐに登りを中止して戻る事にしました。

 

急ぎ足で別ルートで下り、先ほどの大明神前の鳥居に出て

きた頃には雨が上がり、薄日が差し込んできたので

ガックリです。(笑)

しかしこういう日は自然現象に逆らわないのが一番です。

 

予定変更して谷山林道を北へ・・・

10数年前ハゲ山だった採石跡はすっかりと雑木が育ち、

年々しっかりした森へとその様相を変えていっているので

嬉しくなります。

 

後から重装備のカメラ機材を担いだ中年の方がやってきて、

挨拶もそこそこに小走りで追い抜いていきました。

しばらくして、今度は四輪駆動車3台が相次いで通り過ぎて

いきました・・・一台ギリギリの車幅です。

しかもこの先は行き止まりなのに・・・?

 

この先ではよくオフロードバイクの愛好者が山の中、川の中で

爆音を響かせ乗り廻っている場面に出くわす事があります。

また一昨冬、雪の降った日にここを通ると、若者達10数人が

戦争ごっこ? をしていて、本物ソックリの軍服とモデルガン姿

にビックリした事がありますが・・・

しかしそれらの人々とは少し違うようです。

 

 何なんだろうか?

 

小さな橋を渡りしばらく上ると、右下の谷間にかなり激しい

谷川の流れが見えてきました。

岩に当る水しぶきや渓流を眺めるのが好きな私は

早速川辺に下り、雨の後で少し濁っているものの

そのダイナミックな流れをしばし楽しみました。

 

元の道に戻り、再びゆっくりと上がっていくと・・・

谷下の川辺を二人の女性が上流へと向って歩いています。

日頃見ない光景なので目で追っていくと・・・

その先に10数人の方々が見えてきました。

よく見ると、皆さん川辺から北の森へ向けて一斉に

大型カメラを構えています。

 

バード ウオッチャー?

バード カメラマンか?

 

狭い所に車を停め、車内でカメラの準備をしていた方に

訪ねてみました。

 

  ・  何がいるんですか?

   *  ああ ヤマドリですわ。

      毎日ここを歩いている人から連絡があったもんでね。

  ・  それにしてもすごい人ですね。

   *  ああ みんなネットで見て来るんですわ。

 

ネット?

そう言えば、秋の箕面の鷹渡りなどは全国ネットで追尾して

いると聞いたし・・・

以前に「Expo90 みのおの森」で一休みをしている時に

10数人の方々が大型カメラを肩に担ぎ、まるで競争のように

森を走り回っている光景に出会いビックリした事があります。

後で箕面ビジターセンターの職員の方に聞くと・・・

 

   *  ネットですわ!

      前日に営巣中のオオルリを見つけた方がネットで

      詳しく公開したら、翌朝にはこの騒ぎですわ。

      だからオオルリが激しく鳴いて警戒しているんで

      可哀想ですけど・・・ 

 

とのことでした。

私は森の中で野鳥撮影の方とよく出会うものの、

ほとんどがお一人か二人で、このようにネット情報で

参集する方々のパワーには圧倒されます。

 

ヤマドリですか・・・

 「祝杯を挙げたくなるような出会いの鳥」 

と言われているそうですが・・・

 

私がヤマドリを初めて見たのは・・・

箕面ビジターセンター南側の自然3号路を歩いている時

前方でゴソゴソしたかと思うと、急に暗い森の中から

尾っぽが1メートルもある鳥が一羽 目の前に現われて、

悠々とまた森の中へ消えていった事があり、

一瞬いるはずのない孔雀かと思ったほどです。

 (後でビジターセンターの森の博物館で剥製を見て、

  それが雄のヤマドリと分かったのだが)

 

二回目は、みのおの森から東へ登った長谷山(568.2m)

山頂付近で、一休みしてオニギリを食べている目の前を

ゆっくりと尾長のヤマドリが横切っていき、じっくりと観察する

事ができました。

あの長い尾っぽで、深い森の林床でよく木の実や小虫の

エサを探すのジャマにならないものだ・・・? と

しげしげと眺めたものですが・・・

尾の短い雌のヤマドリは随所で見かけていますよ。

まさに祝杯を挙げたくなるような気分です・・・(笑)

 

あの野鳥撮影の方々には、この事を言うのはやめておきます。

ネット情報で明日には知れ渡るのは困るのでね・・・

 

私は黙ってそっと谷山・西谷へと向いました。(笑)

 ’10-6-19  (曇り時々雨)

 

 

 

 

 

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