もりんの日々是迷い人

もりん。50代主婦。
×あり。子あり。
良い職場と幸せを探し求める日々。

私にとっても謎の人物。

2020-11-23 21:31:00 | 日記
私のご主人という人は
見た目も喋りもとても穏やか。

背も高くないから
ちまっとしてるし
のんびり屋。

話し方もゆっくりだし
小さめな声。


昔は会社の上司から
君はあっち系(オネェ)かね?
なんて言われたり

事務の女性たちからは
一緒に露天風呂とか入っても
安全そう
なんて言われてたらしい。


ご主人は車関係のお仕事。
今は本社だけど
昔は店舗の仕事もしていた。

車を引き渡した最後の日。
お客さん夫婦が言ったそう。

最後にどうしても
聞いておきたいことがあるんですが…
〇〇さん(ご主人)はこれ?

左頬に右手の甲をあて……
いわゆる『オカマ』ポーズですね(笑)

最後って
車のことだと思ったらそれだよ
なんて
ご主人は苦笑いしてましたが。

思えば私もご主人を初めて見た時
「女性か!?」と思ったし(笑)


それだけでも
ご主人の昔話としては
結構面白いのだけれど……

ご主人
只者じゃなかった!!


ご主人は学生時代
車の専門学校に通っていました。

かなりのマンモス校で
しかも男子校!
男子だから男子校に通うのは
不思議じゃないんだけど
見た目のイメージからは
なかなか男子校は出てこない(笑)

で。昨日
ご主人と自衛隊の番組の
録画を見ていた時。

私は
自衛隊って厳しくて
ホント大変そう
なんて思いながら見てたら

ご主人は
あぁ……うちも
あれくらい厳しかったなぁ
って……

いやいや
あれくらいって…自衛隊ですよ!?


ご主人のいた自動車の専門学校には
自衛隊上がりの先生ってのが
結構いたらしくて
凄く厳しかったらしいです

スパナを落としただけでも
大声で3回謝らないと
いけなかったとか(笑)

道具は整備士の命だ!と。
まぁ確かに

ちゃんと出来ない者は
チェーンブロックに
吊るされて
下に火を着けられた
こともあったそう

チェーンブロックに
逆さに吊るされて
下に水差しくらいの容器で
油撒かれて火を着ける。

ご主人は懐かしげに
笑いながら言ってたけど
今の時代なら大問題よね


夏の林間学校は
山を登って下って
山の間まで行ったそう。
それ林間じゃなくて山間?

学業にも厳しくて
100点取らないと寝れず
逃げ出す人も出たとか

みんなの間では
那須収容所って呼ばれてた

ご主人は笑って言うけど
昭和生まれの私でさえ
いつの時代の話!?
って思う
 


何より私が
凄い!って思うのは
そこにご主人がいた!
ってことなんですよね。  
 
この穏やかでおっとりなご主人が
自衛隊のような厳しい学校に!?
って

なんか……
男子校ってだけでも
カモにされそうなのに……

なんと在学中はずっと
風紀委員でもあったんですって
 
取り締まる方かい(笑)










台無しにされた時間を取り戻したい…

2020-11-23 11:05:00 | 日記
誰でも
期待していたことが
台無しにされることは
あると思う。

手に入るはずだったものが
他の人の物になってしまったり
楽しみにしていた事が
中止になったり

コロナ禍の今年は
特にそんな事の連続ですよね。


私は…

去年は
ご主人が実家を建て替えて
姑との同居が始まって。

引っ越しの挨拶周りで
近所の誰にも紹介すらしない
姑に不信感を覚えて。
本当は同居したくない?とか
私の存在は無視?って感じた。

それでも仲良くやろうと
姑を旅行に連れて行ったりも
したけど……

私たち夫婦より
自分や義弟一家の都合を
優先ばかりする姑に
嫌気がさして

今年の夏に
あの「家」を逃げ出した。


姑と同居するくらいなら
離婚で良かった。

でもご主人は離婚をせず
ただ私が出て行くのを
許してくれた。


ひとりでのアパート生活は
ただ寂しいだけじゃなくて

仕事の見つからない不安と
他の住人の怖さに
怯える毎日になってしまった。 
下の階の住人の奇声や大音量。
壁や天井を叩く音は本当に怖かった。


このまま
ひとりでここで死んでしまう?
そんな孤独と恐怖。


そんな中
私を救ってくれたのは
ご主人だった。

家賃を払い続けるくらいなら
一緒に中古マンション買おう
と。


実家を建て替えたご主人に
お金の余裕があるわけもない。
私の貯金だってたかが知れている。

それでも…
またご主人といられる
ひとりぼっちじゃなくなる
ならと
この中古マンションを購入した。


築40年近くて
見た目は昭和な団地で
エレベーターすらない。
4階なので荷物が重い時は
結構キツい(笑)

お風呂に追い焚きもないし
床も所々緩い。
リフォームされてるから
綺麗ではある(笑)

それでもここは
私の新しい『お城』

ご主人がいる。
姑がいない。
それだけでもとても落ち着く。


私は元々料理は
好きでも上手くもないけど
『誰かのためにご飯を作る』事が
楽しいことに思える。

姑と同居していた頃は
姑はキッチン独り占め。

建て替えを考えた頃。
ご主人は私と姑が
仲良くキッチンを使うと思っていた。

いざ同居が始まれば
私が使うのは2階のミニキッチンのみ。

料理も
メインはいつも姑で
私は簡単な副菜ばかり

たまに作った物が被れば
姑のもの優先で
私の作った物は
明日上(私たち夫婦)で食べれば?
と言われたっけ。
要するに不要品?


今の中古マンションに
住むことになって
ご主人が繰り返し言った言葉。

ずっと奥さんに
大きなキッチン使わせて
あげたかった。
だった。

私の気持ちに
少しは気付いていたのかな?


お風呂も姑優先で
自由に入れない。

ご主人のために
ご飯を作れない。

近くに住む
義姉、義弟一家は
知らない間に家の中にいる。

そんな姑との同居生活だった。


今もご主人は
週に一度は姑のいる「家」に戻る。

でもそれ以外は一緒。

結婚してこの地に来て。
ふたりでアパートで暮らしていた頃と
同じ様に
穏やかで自由な暮らしが
ここにはある。
 


姑と暮らしたのは1年余りだったけど
本当に嫌だった。

姑のすることも
自由に「家」で振る舞う
義弟一家も大嫌いだった。

ご主人と旅行に行って
嫌な顔をされたり
いない間に部屋に入られる心配も
今はなくなった。


嫌だったあの同居の頃のことは
忘れたい。

でも。

嫌な記憶ほど
なかなか消えないものでもある。

だったらせめて
嫌な記憶の上に
新しい生活を上書きして行こう。

今は
そんな気持ちになりました。