旧街道家並み

くま「おお、まさに『ニッポンの風景』だな～。」

ヒロ「歴史の重みを感じますね。最近自分の身の回りでも、古き良き家屋が次々
　　　取り壊されてまして…事情はあるんでしょうが…悲しいですねぇ。」

くま「壊して更地にするのはあっという間だもんな。」

ヒロ「だから今のうちにせっせとスケッチしようと思っているんですよ～。」

くま「珍しくいい心がけだ。」

小島川西踏切

ヒロ「今日もまじめな風景画ににお付き合いください。」

くま「ギャラリーらしくていいけどさ。心境の変化でもあった？」

ヒロ「いや～風景画も描いてみたらけっこうおもしろくてハマりました。」

くま「いろいろ試してみるのもいいもんだ。」

ヒロ「そうですね。単細胞とホラーだけではちょっと情けないので～。」

矢野川と鉄橋

ヒロ「うわ～すっかりごぶさたでした。」

くま「二、三日休みます～なんちって、なんで十日も休んでんだ？おまけにあの
　　　気味悪い絵本のラストのままで。」

ヒロ「いろいろ急がしかったので～。でも今日は空白を取り戻すために、正統派
　　　のイラストを持ってきました。」

くま「ほぉ、ホラー絵本よりはずっとましだな。」

「面」 ⑬

ヒロ「終わりました～！長々と読んでくださってお疲れ様。」

くま「終わったの？最後まで薄気味悪かったな～。」

ヒロ「一応ホラーですから。描き下ろしで途切れなかっただけでもほめてください
　　　よ～。」

くま「次はなぁ、ぱっと明るいもの頼むぜ。」

ヒロ「はぁ、さすがにくたびれたので二、三日休みます。」

くま「睡眠と栄養摂れよ～！」

「面」 ⑫

くま「なんだ～？急に場面がガラッと変わったな。」

ヒロ「最初を思い出してください。回想シーンから現在に戻っただけですよ～。」

くま「おお、そういえばそうだ。つまり、このアンちゃんに語っていたわけね。」

ヒロ「わかってもらえてうれしいです。」

くま「で、このアンちゃん何者？」

ヒロ「まあ明日の最終回を見てください。衝撃のラスト～！になってますから。」

くま「へぇ～ほんとかね、それ。」

「面」 ⑪

くま「おおっ、物語も佳境に入ってきたな～。」

ヒロ「はい、あとひと息です。さすがに疲れてきましたが。」

くま「このテの話はな～、読むほうも疲れるな。」

ヒロ「そう言わないで、あと２日ですからつきあってくださいよ～。」

「面」 ⑩

ヒロ「だいぶ涼しくなりましたね～。」

くま「おお、熱いお茶がおいしくなったなぁ。」

ヒロ「熱いコーヒーもね。」

くま「やきいもも食いたいなぁ。」

ヒロ「これ以上は…やめましょう。空き腹にこたえます。」

「面」 ⑨

くま「ついにおばあちゃんの身に何かが…。」

ヒロ「そうですね～クライマックスに向って、あとひと息です。」

「面」 ⑧

くま「ずいぶん雰囲気の違うおっ母さんだなぁ。」

ヒロ「このギャップを楽しんでくださいよ～。ところでどうでした？温泉。」

くま「日帰りバスツアーはきついな、やっぱ。温泉で気分よくほぐれた体が
　　　帰りの車中４時間でまた元に戻ってしまったぞ～！」

ヒロ「何しに行ったんだか。」

「面」 ⑦

ヒロ「あれ～っ、今日はつっこまないんですか？」

くま「オレ、忙しいの。今から温泉に行くの。」

ヒロ「温泉…どこの？」

くま「Ｓ県のＵ温泉！」

ヒロ「はあ。」

くま「身も心もリフレッシュだぜ。」

ヒロ「性格もリフレッシュできたらねぇ…。」

「面」 ⑥

くま「あのさぁ、祖母とか私とか、顔がこっち向いてないのはわざと？」

ヒロ「おおっ、気づきましたか。」

くま「不気味さの演出？」

ヒロ「それもありますが、別の意図も含んでます。」

くま「う～ん、よくわからんが…ま、いいか。」

「面」 ⑤

くま「このお面…ただのお面じゃないよな～。」

ヒロ「それはこれから解き明かされます。」

くま「さっさと終わっちゃって、ぱーっと脳天気で明るい作品にしようぜ～。」

ヒロ「あと一週間ですから～がまんしてください～。」

「面」 ④

くま「『あれ』ってなんだ～？一体なに見たの？あ～気になる…。」

ヒロ「続きは明日～！」

「面」 ③

くま「おおっ、物語もいよいよ佳境だな～。」

ヒロ「なに言ってるんですか～始まったばかりです！」

くま「やだな…この雰囲気。さっさと終わらしてくれ。」

ヒロ「あと10日、辛抱してください。」

「面」 ②

くま「出たな。気味悪いの第二弾。」

ヒロ「どこが気味悪いんですか～？」

くま「言ってることが気味悪い。人のこと勝手にたいくつ呼ばわりするな～！
　　　おまけに、いきなりこわい話なんかするな～！」

ヒロ「だから～この人が話し始めなきゃ物語りにならないんです！」

くま「あ～いやだいやだ。」