奈良市の歯科医院 森歯科クリニックスタッフブログ

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スタッフの南です

2017年06月03日 | スタッフのきまぐれ日記
こんにちは。あっと言う間に春が去って蒸し暑い日も増えてきましたね。
これから雨が増えると思うとちょっと憂鬱です〜( ̄∇ ̄)☔︎

そういえば最近は全席禁煙のカフェやレストランが増えているそうですね。
吸わない私達からすると、ニオイも気にしなくていいので有難いなと思いますが、
喫煙者の方はますます肩身が狭そうですね。。(´ω`)
今日はそんなタバコについてお話ししようと思います。

そもそも、どうしてタバコは体に悪いと言われるのか?
身近に感じやすい例で言うと、喫煙をすると口臭を引き起こしたり、
ヤニがついて歯や歯茎が黒くなってしまうなど見た目や臭いが悪くなるイメージがあると思います。
実はそれだけではなく、歯周病にかかりやすく、ひどくなりやすいので
、更に治療しても治りにくいことが解っています。
ある統計データによると、歯周病にかかる危険は1日10本以上喫煙すると5.4倍に、
10年以上吸っていると4.3倍に上昇し、また重症化しやすくなります。

タバコを吸っていると歯肉の腫れや出血が見た目上抑えられ、
患者さん自身が歯周病に気づきにくくもなります。
実際に治療を始めても歯肉の治りは悪いのです。
もちろん何もしないでいるよりは改善しますけれど、
手術を行ったとしても効果の現われ方が非喫煙者よりも圧倒的に低いのです。
しかも、治療後経過を追っていくと、喫煙者の歯肉は再び悪くなっていく傾向にあります。

では、どうしてこういう事が起こるのでしょうか?
タバコの煙には数千もの化学物質が含まれていて、
そのうちニコチンや発癌性物質などの有害物質は200とも300とも言われます。
さらにタバコの煙に含まれる「一酸化炭素」は組織への酸素供給を妨げますし、
「ニコチン」は一種の神経毒で、血管を縮ませるので、体が酸欠・栄養不足状態になります。
ニコチンは体を守る免疫の機能も狂わせますので、
病気に対する抵抗力が落ちたりアレルギーが出やすくなります。
更に傷を治そうと組織を作ってくれる細胞(線維芽細胞といいます)の働きまで抑えてしまうので、
手術後も治りにくくなります。
また、「ヤニ」という形で歯の表面に残っているので、
歯がざらざらしてバイ菌が張り付きやすくなるのはもちろん、
いつまでもお口の中や歯肉にニコチンが染み出しつづけることになるのです。
禁煙することで、この危険性が下がっていくことも、研究の結果解っています。
さらに「歯周病にかかりやすさ」は4割も減ります。
手術後の治療経過も禁煙者は非喫煙者とほとんど差が無くなります。
しかし一時的な禁煙では意味がありません。継続して禁煙し、
少なくとも5年以上経って初めて非喫煙者と罹患リスクの差がなくなります。
今までの習慣を変えるのはなかなか根気が要ることですが、
まずタバコについて知るところから始めてみてはいかがでしょうか?

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