その①のおまけ

行きの新幹線でのこと
席が思いのほかいっぱいで、母とは通路を挟んで隣の席でした。
それでもまぁいいじゃんって思っていましたが、母は少し寂しかったらしいです。

それは、私の隣の席に座ったおばあちゃんがいて、ずっとお話ししていたから
おばあちゃんは、私が荷物を上に置いてあげたのが嬉しかったらしく、
ジー((((o゜ー゜)o))) っと視線を送ってきました。
視線を感じて目を合わせたら、堰を切ったように話し出しました。
一人での遠出が心細かったそうです。
そうだよね。私も同じ立場だったら、少し寂しかったり心細く思うもの

「今日はね、独身だった妹が、亡くなって、実家のお墓に納骨するために帰るんですよ。
お骨はね、もう一人の妹が、家族と車で持って行ってくれてるんです。
私は、合流する間に新庄（山形新幹線終点駅）に着いちゃいそうだから、一人で行くんです。

何で一人かっていうと、主人はお留守番なんですよ。
でも８８歳で、車椅子で心配だから、今回初めて、“ショートステイ”っていう施設に預けてきたんです。
出かけるまでは、わかったよ～行っておいでって行っていたのに、
施設の人が主人を迎えにきたら、とたんに嫌がって泣き出しちゃったんですよ。
でも、うちは子供がいないんで、お願いできる家族がいないんです。
だから、後ろ髪引かれる思いで出てきたから、明日、納骨したらすぐ帰ろうと思ってるんです。

今回車で来る妹は、帰りは途中で温泉に一泊して帰らないかって誘ってくれたんですけどね、
妹には断って帰る予定なんですよ。心配で心配で・・・（ノ＿・。）」

って泣かれてしまい、切なかったです
そして、何だか人事じゃなかったのです。。。

私は、いつも、海ちゃんの合宿行く直前に大泣きするんです。。。
それまでは平気そうにしているんだけど、
本当に帰ってくるの？会えなくなるのが寂しいって不安と寂しさでいっぱいになってしまう。
だから、施設に行く直前のおじいちゃんの気持ちがわかるし、
おばあちゃんの後ろ髪引かれる思いも、海ちゃんもそうかなってかぶったんです。

だから、おばあちゃんに言いました。
「私もね、主人が仕事で何日もいなくなる時、泣いてしまうんです。
でも、出かけてしまったら、ケロッと泣き止んで、そこそこ楽しんで過ごしてます
だから、ご主人もきっと、ショートステイ先で、楽しみながら待っていてくれてますよ
きっと大丈夫ですよ」

おばあちゃんは少し安心したようでした
その笑顔に私もホッとしました

そのおばあちゃんは８４歳だそうで、確か、うちのおばあちゃんは８２歳くらいだったから、
今、うちのおばあちゃんと、ちゃんとお話しできたら、こんな感じだったのかなぁって思うと、
私も楽しかったり切なかったり・・・
おばあちゃん孝行している気持ちで、東京駅から３時間近くお話しをして終点まで行きました

おばあちゃんは本当に元気で頑張りやさんで、
デイサービスは週１・２回頼んで、その間にお買い物とか掃除をするらしいんですけど、
普段は自分だけで、大抵のことを車椅子のおじいちゃんのお世話しながら生活しているそうです。
すごいなぁ。。。
子供がいなくても、二人で助け合って年をとっていくことも素晴らしい人生なんだなって思いました。
だって、お互い大好きで支え合って、幸せそうな気持ちが見えたから・・・

海ちゃんとも、年をとってもずっと大好きな夫婦でいたいです

さらにおまけ
母は、はじめは一人で行こうと思って、チケットを取っていたので、帰りも指定席を取っていたのですが、
行きに並べなかったので、帰り、わざわざ自由席を一緒に取りにきました。
でも、今度は前後しか取れず、自分の隣の人に、自分の指定席と交換して譲ってもらって、
ようやく一緒に座って帰りました。
人気の駅弁の米沢牛弁当を車内でお昼に食べて、大満足

ところが改札でハプニング
母が通ったら、ピンコンピンコン
通れない
どうやら、交換した人のチケット、乗車券しかなく、特急券がセットでなかったらしい。
その人は、「お金払います」って言ったらしいけど、
母は、指定席の分の余分なお金を払おうとしてきたのかと思ったらしく（たぶん思い込みで・・・）、
「いいから～」っと言ってもらわなかったらしい

母は駅員さんに連行されていき、私は状況わからず改札の外で待たされていました
何とか、どうやら駅員さんに事情をわかってもらえたらしく、
「今度は気をつけてくださいね」って注意されて、無事にお金を払うことなく出てきました

母よ。。。
いつも言っているけれど。。。
人の話はちゃんと聞こぉぉぉ～ぅ
お願いしますね。。。