プロポーズ大作戦＃１０

「ラスト・ハレルヤチャンス」

本当に、最後の１枚なんでしょうね（笑）
でも、健はもう完全燃焼したと、タイムスリップには気乗り薄。
（完全燃焼というより、諦めですね）　やり残したことはありません！と。
そんな健に、妖精さんは「なければ探せ！」
「奇跡の扉を開けるカギはお前の心の中にある。お前ならできる！」

何が妖精さんをここまで熱くさせるのでしょうか？
こうなると、妖精さんの存在意義をキチンと示してくれないと納得できないな～。
何故、ここまで健に肩入れするのか・・・。

多田さんと礼の、結婚式場下見の時の会話。
あの２０歳の時の礼の涙。その訳を聞かないの？という礼に、

「僕が知らない礼がいてくれたからこそ、今の礼がいるんだし、
そういうこと全部ひっくるめて、礼のことが好き」
「過去があったからこそ、今ここにこうしていられる。
これからのことの方が、ずっと大切だと思うんだ。
これまでの別々の過去より、これから２人で過ごす時間を、
僕は、ずっとずっと大切にしていきたいと思う」

うん、やっぱり大人だわ～、多田さん。
これは、過去はどうでもいいということではなく、そういった過去の積み重ねで、
今の礼がいるのであって、その礼が好きなら、いちいち聞くことはないってことだと私は思います。
それは、決して聞きたくないっていうのではなく（笑）
礼が決断したことだから、それでいいっていう感じかな。
そして、もし礼がその話をしたくなる時がきたら、
ちゃんと聞いてあげるんだろうな～。
もしかしたら、多田さんは礼の心の奥底に何かがあるかもしれないと気がついているのかもしれない。
でも、それもぜ～んぶ含んだ上で礼を受け止めている。
礼の気持ちに無理強いはしていないし、ある意味礼に委ねている。
告白からプロポーズまでも何年もかけているし・・・。２人で育てた時間が・・。
自分の気持ちに正直で、多少空気は読めないけど
何より礼の気持ちをいちばんに考えているよね。

サプライズビデオ撮影のために礼の実家を訪れた健たち男３人。
礼の父の言葉が・・・花嫁の父（親ですね）の心境が痛いほどわかります。
親は、娘のことをよくわかっていますね。
どこかでムリをしているんじゃないのか、悲しみを溜め込んでいるんじゃないのか。
でも、礼が言った言葉
「多田さんは私の弱さを全て知った上で受け止めてくれる素晴らしい人だ」に、
自分たちに見せなかったものを、多田さんには見せていたことに、嫉妬していたのかもしれないと。

礼はその弱さを健には見せてない。
健と礼って、一緒にいるときは自然体なんだけど、お互いの心はちっともわかってない。あれだけ長い時間一緒にいたのに、礼の弱さに気づいてない。
ん～～、冷静に見ると、多田さんと結婚した方がいいでしょ。
でもね、多田さんと一緒にいるときの礼は穏やかで幸せそうなんだけど、
礼が多田さんのことを好きになった過程がほとんど描かれていないので、
いまひとつ礼の気持ちがわからない（丁寧に描くってＰ様言ってたと思うけど・・）

じゃあ、健と一緒になったほうがいいのか・・・？
う～ん、あんなに後悔ばかりで、未来を見ようとしない男と一緒になってもね～。
健って、優しいとは思うけど、
礼のことに関しては、自己中だと思う。礼の気持ちって考えてる？
タイムスリップをした初めの頃は、礼の笑顔を増やすことが目的だった。
それが、多田さんより早く礼に告白を・・となってからは、周りが見えてない。
礼の気持ちは？　考えてたら、あのプロポーズの仕方はないよ・・・。
これがね、オンタイムの告白なら、相手の気持ちを考えずにぶつかるのはあり。
でも、相手の未来がわかっていて、それを変えてしまうかもしれないのに、
相手の気持ちは考えない？？　

礼のお母さんの思い出話・・・反則だわ～。
娘がこれから結婚しようって時に、違う男に、「あなたと結婚すると思ってた」なんていうかな～（苦笑）
まあ、それは置いといて、礼と健の小学校の時の約束。
健の真似をして鉄棒から落ちてケガをした礼に、
「僕が責任を取ります。礼を一生面倒みます！」
その言葉に、礼も「よろしくお願いします」と頭を下げる。
小さな頃のたわいもない約束だったのかもしれない。
でも、礼はずっと覚えていたんだね。健への思いを絶っても、それはまだ心の底にあるのかもしれない。
でも・・・健はここで思い出した？（覚えていたとしても、軽く考えてた）

ラスト、多田さんの授賞式の会場から出た礼の手をつかんで走り出す健。
やっと行動に移したけれど・・・・。このタイミングって・・
来週、最終回・・・。
今まで健がしてきたことで、現在の結婚式もちょっと変わっていくような・・。
バーガーショーグンに現われた、あの看板の指輪。
ご都合主義だけど、まあ、これも運命ってことで・・・。
礼の気持ちを一番に考える多田さんが、礼の背中を押すのかな～。
それでもいいけど・・・（自分が負ける賭けをしそう・・・切ない顔してるよね）

最終回の持っていきかたで、何を伝えたかったかがわかるよね。
過去を変えちゃいけない！なんて堅いことは言わないけれど、
やっぱり、直人が言っていたように、
「今やれることっていっぱいある。前を向いて一生懸命生きていこう」っていうことならいいんだけど・・・。
（多田さんと礼の会話がまさにメッセージだと思うんだけどね）
今の時点で、今やれることをやっているのは、
多田さんと妖精さんと鶴かな～（笑）
健はどこまで成長できたのか？

あと、見どころということでよく言われてた、「諦めないこと」と「人のためにどれだけ一生懸命になれるか」っていうことは、
このドラマに関しては、私は？？って思ってるので・・。
み～んなは一度の人生を一生懸命生きてる。
健だけ何度もタイムスリップして、諦めないって言われても・・・
あ、多田さんが健の気持ちには気づいていたか？っていうこと。
ここまできたら、感づき始めてるかもしれないけど、過去では気づいてなかったんじゃないのかな～。だって、健はタイムスリップしてる時だけ、礼に気持ち示そうとしていたんだから・・多田さんわからなくても、仕方ないと思う。

陶芸の先生が言っていた、バランスが大事っていうのも気になります。
健と礼のバランスって・・。礼の健への気持ち（今は描かれてないからわからないけど・・）、小３からず～っとの気持ちの重さに比べて、
健は、今この瞬間だけ「好きだ！」と叫んでる気がする・・・（だから、いくら切ない顔で好きだ！と言われても、共感できないのよね～）

最後に・・・ボンバーヘッドはいらない！
そして、５人組。一緒にいる様子はノスタルジックで、楽しそうで、いいな～とは思うけど、関係は希薄よね。
学生時代は、ずっと一緒にいたから、くだらないことまで知っている。
それが、段々と知らないことも増えてきて・・・。
でもね、小さなことまで知ってる必要ってないのよ。
どんなに久しぶりでも、会えば昔の顔に戻れる。そして、何かあったときには力になってくれる・・・それが友だち。
礼たち５人は、いつも一緒にいたのに、お互いの心には踏み込まないですよね。
それも、最終回では、やっと踏み込んでくるのかな～。
あの友だちの描き方も、昔だったらもっと濃くなると思うのに、
今ってあんな感じなのかな～。

＜Ｐ．Ｓ＞
３代目ビューネくん、登場しましたね。
私にとってビューネくんは、直人だけなんだけど、
松田翔太くんは・・・まだ許せるかな？（笑）　２代目は・・・ないよね～。