「ジュリアス・シーザー」さい芸

彩の国さいたま芸術劇場が開館20周年
彩の国シェイクスピア・シリーズ第29弾　「ジュリアス・シーザー」

また書くのが遅くなってしまいましたが、８日に行ってきました。
前週の白石さんの「百物語」に続いて２週連続（笑）
チケット発売の時は、見たくなったら取ればいいかな、なんて思っていたら、チケがどこもソールドアウトで、おけぴにもない（＾＾；）
初日間際に売り出された追加席をGETできたので、見られました（笑）

ガレリア通っていたら、稽古場のドアが開いていて、机と椅子が並んでいたので、
「皆既食、今日顔合わせだったのかな？」と思ったけれど、翌日９日に顔合わせがあったみたいです。
「太陽～」の時もそうだったけど、蜷川さん、シーザー上演中だし、「皆既食」もここで稽古かな
（使用者・東急文化村だし）。
岡田くん、生瀬さん、中越さんの組み合わせは、楽しみ（笑）

「ジュリアス・シーザー」公演中、開場２０分前から、アーツシアターライブということで、
情報プラザで様々な方たちのライブが行われていて、
この日は女性３人のアンサンブル。なんだかお得な気分♪


前日が初日ということで、ロビーにはお花の香りがたちこめていました。
お花はそれ自体見るのも楽しいし、誰から誰へというのを見るのも楽しい。
さい芸、パルコ劇場、ACTシアターはお花飾るけど、コクーンとか東急オーブとか芸術劇場とかは飾らないから寂しいわ。
　

阿部ちゃん、藤原くん、吉田さんへのお花が多かったなあ。
阿部ちゃんへは、映画で共演の女優陣からも、ズラリ（笑）
　　

阿部ちゃんへは、吉永さん、広末さん、竹内さん、市村さん、是枝監督、松坂桃李くん、溝端淳平くん、三浦貴大くんなどなど。後はCM関係。日テレ、フジ、テレ朝からも来てたけど、何かドラマあるのかな～
藤原くんへは、市村さん、岡田将生くん、窪田正孝くん（２人ともSTだ・笑）、大友監督、溝端くん、ブラマヨの小杉さんなど。
吉田さんへは、市村さん、美輪さん、松坂くんなどなど。　　　この花可愛い！

『ジュリアス・シーザー』は、高潔なローマ人ブルータスが、友人でありローマの礎を築いた英雄シーザーを殺害するまでの苦悩とその後の彼の運命を描いた作品。

ブルータス：阿部 寛
アントニー：藤原竜也
シーザー：横田栄司
キャシアス：吉田鋼太郎
たかお鷹、青山達三、山本道子、塾 一久、原 康義、大石継太
丸山智己、廣田高志、間宮啓行、高瀬哲朗、星 智也、松尾敏伸、岡田 正
石母田史朗、中村昌也、浅野望*、二反田雅澄、飯田邦博、新川將人、澤 魁士、安福 毅
五味良介、手打隆盛*、水谷 悟、齋藤慎平、續木淳平*、松崎浩太郎*、後田真欧
原田琢磨、中島来星**、小嶋一星**
*…さいたまネクスト・シアター
**…Wキャスト

予備知識はなしだけど、シーザーの物語は昔映画などで見ていたので、
概略はわかっていましたが・・。
舞台については、そんなに詳しく書く力量もないけれど（笑）、
若干ネタバレ的なものもあるかと思いますので、そのおつもりで～（まだまだ公演中なので）

劇場に入ると、まず、舞台上の大階段とその上のオブジェに目を奪われます。
階段は１７段。ほとんどの芝居がこの階段で行われました。
ステージからも客席に２段くらい階段が作られ・・。最前はB列。

追加席は、バルコニー前方で、場面によっては舞台が見切れることがありますという注意つきの席でしたが・・。
最初、B席（２階席バルコニー）にしようかと思ったけど、さい芸会員価格で買えるとわかって、
A席（１階バルコニー）にしました。
舞台見るには、後方でもセンターがいいんですが、この舞台、バルコニー席から見るのもなかなかよかったです。
というのも、劇場内の通路を使う、使う（笑）
ブルータスが、シーザーが、アントニーが、キャシアスが、軍勢が、民衆が、
後方扉から舞台に向かって歩き、舞台から、後方扉に向かって、歩き、走っていく場面が多くて・・。
１階席なら、すぐそこをキャストが通り、席によっては、目の前で芝居をするのも楽しめるけど、
バルコニー席からだと、客席も舞台の一部のように、舞台が下手、後方扉が上手のような感覚で芝居を楽しめました。
まあ、キャストのファンだったら、目の前とか真横とかで芝居されたら、夢見心地かもしれないけど（笑）　
蜷川さん、カフカでは通路使わなかったからなあ。羨ましい（笑）

舞台上も大階段での芝居なので、ちょうどいい高さでも観られて、目も合って（笑）
１階前方席だと、見上げる時も多そう。
それにしても、その階段を上ったり下りたり、体力勝負の舞台でもあるような・・。
そこで殺陣もあるし、長いマントを踏んだら大変・・なんて余計なことも考えちゃったりして・・。

舞台は・・・私、シェークスピアの舞台は初めてです。
疲れました（＾＾；）
最初のうちは、何ていうのかな、台詞が頭に入ってこない（＾＾；）
膨大な台詞量、そして皆、早口で強い口調での台詞回しだし・・。

阿部ちゃんの舞台も初めて・・。藤原くんも吉田さんも、初めて。
ブルータスというと、私には、このイメージなんだけど（笑）
　描かされた石膏像（笑）
阿部ちゃん、若干台詞が聞き取り難い時もあったけれど、ローマ人はよく似合う。デカいし。
吉田さんとの掛け合いは迫力があります。
吉田さんも、「花子とアン」とか最近は映像の仕事が多いけど、やっぱり舞台の人ですね。
藤原くんは、金髪に髭がちょっと違和感だけど（＾＾；）、惹き付けます。痩せた？
舞台のメインは阿部ちゃんと吉田さんみたいだけど、
横田栄司さんのシーザーがよかった。スケール感があって。舞台の方ですね。

「ブルータス、お前もか」も聞けたし（笑）
シーザーの死後、ローマの民衆へ向かっての演説、ブルータスとアントニーの順番が逆だったら、また歴史も変わっていたのかも。
民衆の中に、バナナを背負ったジョニー・ウォーカーさん（新川さん）、丸山さんがいて、
これだけ？と思ったら、２幕では兵士として活躍してました。
シーザーもブルータスもみな考えているのはローマのこと。
同じ方向を向いてるはずだったのに、何かが変わっていくのか。
そして、いつの時代も民衆というものほど、影響を受けやすく、流されやすく、でもその力は大きい。

死ぬ芝居と死んだ後を見て、すごいなあと変なとこに感心してしまった（ずっと死んでるんだもん・笑）
この夜は皆既月食。舞台上にも不気味な赤い月が・・。
ふう、重かった（笑）　迫力はすごいけど。
重い芝居は嫌いじゃないけど、シェークスピアの重さは、私には重すぎるかも（＾＾；）
来年は「ハムレット」があるけど（笑）

蜷川さんがいらしゃったかな。休憩時間に、お見かけしたような・・。

後から、直友さんも観にきていたとか・・・。わかっていたら、いろいろお話できたのに、残念（＾＾；）
ケラさんの「社長～」も観にいきたかったけど、日程的にちょっと無理そう。
歌舞伎もいきたいし。
来月は「皆既食」（笑）