月の照る夜に

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四月大歌舞伎~桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)

2021-04-07 00:42:08 | 舞台・芸能

4月5日 歌舞伎座 第三部
 

1年ぶり以上の歌舞伎座。
これだけはどうしても見たかった「桜姫東文章」

いつもなら3階か幕見で見るけれど、3階はあっという間に売りきれ、幕見は今はないので、
奮発して一階で(二等席だけど)
いや、一階でよかった。後方で遠いけれど、花道もみんな見えて。本当に見てよかった。

この演目、孝玉時代のお二人共演してから、なんと36年ぶりという。
稚児・白菊丸と僧・清玄の切ない心中場面から一転の華やかな新清水。
ザ・歌舞伎!という華やかさ。
美しい桜姫の姿にため息が出る。17年後の名僧となった清玄にも。

高貴な姫である桜姫がかつて操を奪われた釣鐘権助(ニザさま二役)と再会してからの濃厚な場面は、
色っぽいなんていうものでなくエロい。
権助はもうただただ悪い奴で、この悪役をやる仁左衛門さんはとても魅力的。
高貴な姫なのに、抗えない男への想いを演じる玉三郎さんの魅力。美しすぎる。
こんな濃厚な場面を観るなんて思わなかった(別に肌が見えるというわけではないのに)

白菊丸の生まれかわりの桜姫への想いから壊れて堕ちていく清玄。
桜姫も堕ちていく。
罪をきせられ、寺を、家を追われ、別々に彷徨っていく二人。
暗闇の川縁ですれ違う二人が悲しくて……
上の巻はここまで。続きは6月に。

鶴屋南北のお話はかなりすごいというかはちゃめちゃなストーリーですが・・。白菊丸と清玄は衆道だし、生まれ変わりに、どろどろ愛などなど(あらすじ↓参照)
仁左玉さまの美しさ、切なさ、哀れ、官能、善悪、もういろんなものが入り交じって、
ただただ凄い、素晴らしい舞台。
70代の人間国宝のお二人の艶やかな色香に惑う…ほんと、信じられない

<あらすじ>
長谷寺の僧・清玄は、稚児の白菊丸と道ならぬ恋の果て心中をしますが、一人生き残ってしまいます。それから17年…。高僧となった清玄阿闍梨は、新清水の満開の桜の下、桜姫と出会います。この桜姫は白菊丸の生まれ変わりなのか…。一方、御家没落のため出家を心に決めていた桜姫は、かつて自分を犯した男の子どもを秘かに産み落とし、今でも一夜の甘美な思い出としてその肌が忘れられずにいます。ある日、腕に鐘と桜の刺青のある男、釣鐘権助とめぐり逢うと、頑なだった桜姫の出家の意思が揺らぎます。権助こそ、桜姫の思う相手でした。再び権助に身を委ねる桜姫。しかしその密会が明るみになると、清玄が濡れ衣を着せられることに…。


イヤホンガイドも、開演前と幕間に仁左衛門さんと玉三郎さんのインタビューが聞けるというので開場すぐくらいにいってスタンバイ。
外でのみの貸出し。17:40ころからまず玉三郎さん。幕間にニザさま。

友だちが、歌舞伎座は一番安全かも…というように、1席空きの販売です。一部2席並びもあるけど、事前にわかるし。
桟敷席の後ろの扉も上演中も全部あいていたし(客席後ろの扉もそうらしい)、
客席でもロビーでも飲食禁止、会話もお控えくださいとプラカードもったスタッフの方がまわっているし、静かでした。
桜姫~はチケは完売かと。始まる頃は、1等席にまだ少しだけ残あったみたいだけど。
6月も頑張らなくては。

このポスターは復刻版(36年前)のようですが、今のお二人も変わらず美しく、更に円熟しているかと。
芸の力は恐ろしい。
3日開幕で、私が見た時はまだあったけど7日頃には売り切れみたいですね。買えばよかったかな~
クリアファイルがほしい!
あと、筋書きも、写真入りのが出てから買いたいな~

第一部の勧進帳のポスターもありました

歌舞伎座といえば、いろはきんつば。
今は中で食べられないので、お持ち帰り。

 

<追記>
緊急事態宣言により25日からの休演が決まったそうです。

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