
山田詠美の短編小説「風味絶佳」を原作に、うぶな青年の初恋と失恋、
成長を見つめたラブストーリー。
【ストーリー】
ただ毎日を平凡に過ごしている志郎(柳楽優弥)は高校を卒業した後も
「大学に行く必要が無い」と言う理由で、今は“とりあえず”ガソリン
スタンドで働いている。そんなある日、志郎が働くガソリンスタンドに
新しいバイトとして乃里子(沢尻エリカ)が入ってきた事で、志郎は
かつて感じたことのない感情を抱くようになった。そんな時、乃里子の
元カレの矢野と会った事がきっかけとなり、志郎は初めて自分の気持ち
を口にする。
「君が好きだよ…」そして優しく乃里子を抱きしめた。志郎の優しさに
素直にもたれかかる乃里子。お互いの想いがやっと通じ合ったかのよう
に思えた瞬間だった。
そして、志郎はそれが初めての「本当の恋」だと感じたのだが…。
【CAST/STAFF】
柳楽優弥、沢尻エリカ、夏木マリ、チェン・ボーリン、
高岡蒼甫(特別出演)、大泉洋
監督:中江功
とにかく、切ない・・・
というのが、感想ですね。
もちろん、主演のエリカちゃんのかわいさ、と言うより・・・
なんだろうあの輝きは?!
この映画では、ただ単にかわいいというより、また違った魅力を
放っています。
彼女の場合、同世代の女優にはない、タイプであり、その作品、
作品で放つ魅力が変化する。
ピュア、あどけない、大人っぽい、イマドキ・・・どのタイプでも違和感なく演じてしまう
ハマリ症の俺が、この映画を見て、感情移入をしてしまったのは、
志郎(柳楽優弥)に対して。
切な過ぎる・・・本来、「恋は切ないもの」・・・ということを
思い出させてくれる。
年齢を重ねるごとに、知らず知らず、純粋さがなくなってきているように思う。
「女の子はね――シュガー&スパイス。優しいだけじゃダメなんだよ。」
映画の中の名言・・・。
わかっちゃいるけど・・・どうすればいいかわからない。
実際の恋愛の中で、幾度となく経験したこと・・・いまだ・・・
乗り越えることができない・・・
この映画の感想は、人、それぞれ違うと思う。
でも、俺は、「恋する素晴らしさ」と「切なさ」を感じた。
余談だが・・・
俺が高校生のころ初めて、好きな子を自転車の後ろに乗せて、二人乗りをした時、
その時緊張して・・・ふらついて、うまく自転車を発進できなかったけ・・・
その時に、彼女が、妙に大人びた雰囲気で・・・一言・・・
「あたしって、重いでしょ。ごめんね」
「恋」も「二人乗り」もぎこちなかった・・・あの頃が懐かしくもあり、
今も切ない・・・。
シュガー&スパイス公式サイト
http://sugarandspice.jp/