富士塚を行く

身近な富士塚を見に行く
都内区部が多いが
その周辺地、遠隔地にも
足を延ばして見て歩いた記録

宮城冨士

2020年09月06日 15時52分27秒 | 富士塚

 足立区には富士塚が多いとは聞いていたが、まさか、そのそばを何度も通過していたなんて、全く思ってもみなかった。早速、いつもの自転車乗りコースで出掛ける。

 これまた氷川神社だ。荒川に掛かる江北橋の南側の土手直下にある神社だ。やや寂れかかった風のこの神社の社の直ぐ横に、富士塚は鎮座する。

富士塚専用の鳥居があり、束額には浅間神社と記されている。そして、富士塚だが、台座の上に、向かって右側には溶岩を積み上げ その上に小祠を置いた富士塚と、その左手に並んで 妻入りの小さな社が置かれている。

 ▲氷川神社の社のすぐ横に富士塚がある

 ▲コンクリート製の台座の上に、溶岩を積み上げた富士塚と、その社が置かれている

溶岩を積み上げた塚は、大凡2メートル位あり、小祠まで上がれる様に急傾斜の階段状に溶岩が組まれている。しかし、ちょっと登ろうと言う気が起きない。無難に下から見上げる程度にしておいた。

続いて、左側の小さな社は、正面の扉を閂で完全に閉ざしていて、何なのか分からない。

そう言えば、ここの富士塚も講碑や神様の名を書いた石碑など一切見当たらない。塚のそばに、石碑はあるにはあるが、それは富士塚に関わるものでは無さそうだ。

そもそもこの冨士塚は、台座の上に乗っていると謂う事は、元々あったものを作り替えたか場所を移したかしたんぢゃないかと思うが、どうだろうか。その時に、講碑などが失われたかどこか別の場所に移された、、、。

 ▲塚直下に立つと、かなりの高さがある。よ~く見ると階段状になっているが、急すぎて登れない。

 

 ▲(左)氷川神社境内の様子。正面は氷川神社の社。その右手側が富士塚だ。

 (右)境内裏から富士塚を見る

 ▲古いままのモノを使っているのか、「浅間神社」の文字が左半分消え掛かっている。でも、新品の紙垂が取り付けられているので、現役なんだろうな。

 ここの富士塚も、特段、説明板とか無い。浅間神社だし、溶岩積みの塚があるから富士塚であろうと分かるが、何でこんな状態なのか、謂われなり、これまでの経緯なり分かるものがあるといいんだけどなぁ。でも、この神社、冒頭、寂れかかったと書いてしまったが、境内は綺麗に掃き清められていて手入れはされている様で身が引き締まる。観光地ではなく、本来の地元の神社なんだなぁと感じた。

 本当は、もう少しゆっくり見ていたかったのだけれど、最近、毎日の様に夕立があり、この日も富士塚を見ている途中でいきなり降って来てしまったので、急いで避難した次第!

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 東京都足立区宮城1-38 氷川神社 境内
 2020年(令和2年)
9月6日 日曜日・晴れ時々雨(夕立+雷鳴)・28℃


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