富士塚を行く

身近な富士塚を見に行く
都内区部が多いが
その周辺地、遠隔地にも
足を延ばして見て歩いた記録

下練馬の富士塚

2022年05月15日 16時57分28秒 | 富士塚

 東武東上線の東武練馬駅そばのちょっとした商店街の通りに面した浅間神社にある。かなり小振りの神社で、境内に入った瞬間に富士塚が目に入って来る。

 標高が実物の1/100で、富士塚の高さが”標高”37.76mとのこと。

 

 ▲この近辺は平坦地だ。そこに土盛りした上に神社が建っている。その並びに富士塚が連なっている感じなのかな。

 この富士塚は普段から登ることが出来る。富士塚前の鳥居を潜ると、富士塚の説明板が用意されており、つづら折りの登山道があると説明されている。富士塚の斜面の半分は登山道なんじゃないかと言う位、道中の長い道が造られている。登山道の他にお中道も設けられており、もう、富士山そのものだ。

 

 ▲かなり詳しい説明図があるので理解しやすい

 

 ▲神社の説明板も富士塚内にある

--------<説明板>-------------------------------

  浅間神社

御祭神  木之花開耶姫命

 □□□  天祖神社 大日要貴命

      神 明 社 大日要貴命

当社は、明治先代に上駅地に築かれたと伝えられ、徳川五代将軍綱吉の頃には時を揚げての祭典もあり、又古く此の地は宿場街として大変な賑わいを見せたところで、爾来富士浅間神社の霊山として厚く崇敬され今日に及んでいる。

なお、山は明治の前に第一回、明治五年六月に第二回の築造がなされ、街内の発展に伴い、昭和二年六月第三回の築造により現今の様態を呈するに至った。

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 塚全体は、黒ボク石で覆われている様だが、低木や草が茂っており、緑色の山って言う感じ。石碑や猿、天狗の像もある。この像は比較的新しめなのか、彫り込みがはっきりしている。でも、講碑は余り多くは無いかな。

▲登り出しはしっかり造られた階段なので、いいスタートが出来る。左側の石碑を見ると、どうやら平成時代に改修工事がされた様だ。だから、像とかも比較的彫がはっきりしているのかな。

▲合目石もある。これも綺麗だ。そうか、改修したってことは、講の人達が居るのかな。富士塚が見られるのも、こういう人達がいるお蔭だね。

▲だいぶ上まで上がって来た。もう、頂上が見える。左側の三角形の石碑は、「当社再建」の文字が見える。中央の文字部分は白くなっちゃてるが写真を拡大して見ると「○ 同行」って書いてある様だ。○の部分は、講の印みたいだけど、はっきりせず。

▲頂上も平坦になっており、立っていても安心だ。

▲中央の丸いところは、この塚の高さが丁度富士山の1/100である37.76mと表示されている。四方に延びている線は、東西南北なんだろうね。

▲頂上の祠。注連縄だけで、特にお札とかなかった。

▲頂上から下界を眺める。流石、標高37.76mだ!まぁ、この塚自体が37mある訳ではないが、この見え方は富士山に登った気持ちが味わえるね。

▲頂上からは富士山方向を示す表示も設けられているが、残念乍ら、都市部の富士山の宿命、、、富士山方向は近隣建物があるため望めず。こっち方向に見えたんだろうなぁと心の中に遙拝する。

▲下山途中で、小御嶽神社を発見。御神酒もあがってるね。

▲天狗像が一対。普通の天狗と烏天狗かな。

▲一対の猿像もあった。こっちは登山道が真っ直ぐの直登道かな。

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 東京都練馬区北町二丁目41 浅間神社内

 令和4年5月15日(日)11時半頃 曇天


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