空に問う。

空に問うても果てがない

戦慄の記録 インパール

2017-08-17 00:52:23 | 日記
NHK特集「戦慄の記録インパール」も観た。

やっぱり東条英機は許せないし、牟田口廉也という男が許せないと思った。どうしてこんな残酷で無責任な男が戦後も生き延びたんだろうとも思った。

そしてなんて恥知らずだろうと思った・・・。

牟田口廉也の息子は戦争反対派であったが、当時の遺品は捨てなかったようだ。今回はお孫さんが真実を知りたいと云うことで企画されたようだ。

お孫さんや息子さんには敬意を払いたいと思う。自分の祖父の罪が暴かれる内容になることは十分に理解されていたのだと思うと少しだけ救われる気がした。

牟田口さんは最後まで兵士に対する謝罪をしないまま亡くなったそうだ。

兵隊たちは地獄だったろう・・・。

なんか壮絶すぎて言葉がない。何も言えない。

「5000人(味方が)死ねば(敵地が)取れるだろう」と言う牟田口廉也の発言を書き留めた方が最後に言われた言葉が重かった。

『(その内実を)知っちゃったら辛いです』・・・なんて重い言葉なんだろう。思わずもらい泣きしてしまった。

やっぱり戦後レジームからの脱却などとふざけたことを言う政治家はみな政治家を辞めるべきだ。

ああいう人たちは死地に赴き特攻を命じられた人間の気持ちが少しでも分かってて、特攻を美化してんのかなぁ。

狂ってるよね。

今まさにバカな為政者や軍部高官のために国民が無益に死んでいきそうな隣国がある。

日本は国連が決議した制裁を更に強く要求するという方針を変えないが、73年前に時計を戻すことで、何か平和的な解決策が遅れるように最善の努力はすべきではないんだろうか・・・。

いつだって戦争の被害者は弱い立場の国民である。

おいらは左翼にもなれないが、日本の右派には死んでもならない。

挑発行為を辞めないのならば平壌にミサイルを撃ち込めばいいと・・発言する国会議員もいるそうだ。

戦争を揶揄することは戦争を知らないおいらたち戦後の子供がいちばんやってはいけない事じゃないのかなぁ・・・。

そう思うと小野寺大臣の言う「今の日本は存立危機状態にある」という発言の軽さがたまらなく嫌な感じがする。

日本がミサイルを迎撃するのは日米同盟として正しいという元自衛官の佐藤外務副大臣議員の言葉も軽すぎる。

安倍さんは軽すぎて話にもならない。

自衛隊を軍として明記することには賛成だけど、憲法を一から見直す必要はないと思う。72年経ってもまだ成熟した社会を築けないこんな愚かな内閣の下で発議された改憲に賛成はしない・・・。

許せなくてもいい、思想信条が異なってもいい。但し日本の総理として果たすべき責任は果たして欲しい。こんな時にもまだ夏休みを取る気分でいるお気楽な宰相にこの国を預けてはいけないと思う。

戦争に負けたことは悔しいことだ。でも戦争に負けて悔しがる以外に何も学ばなかったとしたら、それはもっとも悲劇的なことで、やっぱり今も戦前がただ続いているだけなのだと思う。

おいらもそうだけど、みんな適当で無責任で言葉が軽い。こういう社会を平和と呼ぶことに少し抵抗を感じてしまった・・。

政治が思想に支配されるとはこんなに惨めなことなんだと思う。

陸軍は勝利を導く自分たちに都合がいい神に誓約を立てていたそうだ。

この牟田口さんも兵士の遺体の転がる中で、祝詞をあげてインパール作戦の必勝祈願を続けたそうだ。

そんな陸軍にだけ微笑むような都合がいい神に祈ることなんかで、戦争に勝てるはずはない。

だから負けて当然。軍部高官が悔しがってもそんなことは当たり前だ。無謀な計画の指揮官は生き残り、自分たちの立場を嘆き、時には戦争のせいにしてすべてを押し付ける。

ああなんか神道なんかにハマるんじゃなかったなァ・・・。無駄なことだ。

おいらも自分がすべき闘いを放棄して、神に救いを求めた。

本当に信仰が終わるんだなァと思う。

もうあんな時代を繰り返すくらいなら、国立の慰霊施設を作り、天皇が偲ぶことなく訪れることが出来る場所があればいい。

きっと牟田口さんが地獄の戦場で祈った神も、おいらが助けを求めた神も同じで下らないんだ。

「天皇陛下万歳」と自決するものは少なかったそうだ。母あるものは母の名を叫び、母のないものは父の名を叫んだという。

それが事実なんじゃないのかと思う。

それだけが真実なんだと思う。

ちょっと辛過ぎた。












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