空に問う。

空に問うても果てがない

靖国神社が消える日

2017-08-31 22:04:11 | 日記
靖国神社が消える日と言う元靖国神社宮司さんの書いた本が出てる。読んでみたけど、読むと関わることになるんだろうかね。最近はついつい選んで迷ってしまう。

靖国神社自体に戦争責任を押し付ける背景があったと言われてるが、おいら的には靖国神社に戦争責任はないと思うけど・・・。戦死していくべき場所を定めたのはどうせ明治新政府だろうし、とことん利用し尽くしたのは陸軍だと思ってる。そもそも教義の無い神道を国家基盤に据えることが無理があった訳で、死地に旅立つ前による場所として神社を定めたのであれば完全に神道の穢れの精神を理解していないことになる。

とにかく神仏分離と言う宗教革命が起こった時に、それまで全くなかった英霊(忠魂、忠霊)信仰と靖国という新しい概念を作ったことが問題なのである。そして何よりも戦死した国民を「神」にする神経がよく分からないだけである。なんにせよ、招魂社を全国展開したのは新政府の長州属なので、すごい薄い見識で建立されたんだと思うから、靖国神社そのものに責任も罪もないと思う。

まあ国家護持に関しては無理だと思う。政教分離があるからだ。英霊を神とせずに慰霊施設として神社の形態を捨てるなら別だけど、それはいろんな意味で不可能に思うから・・・。

ただ右翼の聖地になっていたり、政治家の踏み絵になっているのは残念に思う。軍部は暴走したが、戦争指導者としての政治家もたくさんいた。要するに政治家が悪かったのだ。その戦争責任を負う側の人間が慰霊に行くと言うのもどうだろう。天皇のために死んだ人はいると思うけど、政治家のために死んだ兵隊さんはいないと思うんだよ。そんな人たちにまいられても迷惑な気がする。


ただ国民の多くは戦争犠牲者である兵隊を英霊として祀られていること自体がいつ始まったことなのかを知らない。昔からの日本のしきたりのように思う人もいるだろう。靖国神社の立ち位置がイマイチ分からない人もいると思う。結局有耶無耶なままタブーになっている。

とにかく西郷隆盛とか明治時代の賊軍を合祀などしてしまったら、それこそ靖国神社の存続理由がなくなってしまう気がする。そういう考え方も宮司が交代するたびに基本理念が変わると言うのがなんともはや嘆かわしい気がする。

徳川家は賊軍ではないけど、幕臣として戦った合図藩士は賊軍とされている。徳川家は大政奉還で天皇に奉仕した形になっているからである。徳川のために戦った人たちが逆賊なんだよね・・・こうした違和感はぬぐえない。

本を読んでないから分からないけど、A級戦犯を合祀したことに間違いはないけど手続きが間違っていたと言うのは、法令によりあ級戦犯が戦時中に獄死、死刑で亡くなったから対象になるとしてことのことを言ってんだろうか。

でもそれはそれで、合祀するときに理解が得られるように説明を行えば良かっただけだし、そこで法令が飛び出すと云うことはやっぱり国と靖国神社の関係は共存状態にあるといえ、国家護持にあるということではないんだろうか。

まあ、おいら的には戦死したことで神格化された英霊と言う神性がいかにやすらかに過ごせるだろうか、そういう”気持ち”の方を大切にしてほしいと思うんだ。

まあ暇が出来たら読んでみよう。

暇だけど忙しくする。

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