みりんの徒然声 桜の気にやられる

あたしが今住んでるボロ家の前は山で桜が咲き乱れ始めた。今日から物語を書こうとしかが桜の魔力にやられたのか風邪を引いて頭が回らない。桜はやはり鬼が住む。ここ何週間か、甘い夢を見ていた。当たり前に家族を持って当たり前に暮らしたい。だけどそれはやっぱり無理なのだ。誰も傷つけないために、誰にも傷つけられないようにたくましく一人で生きる為にあたしはタトゥーを刻んだのだ。原点を思い出した。何にも依存しないように、下手に感情が動かないようにそうしたのだ。甘い夢はお菓子の家みたいに幸せな夢を見せたけどお菓子の家には魔女が住む。桜の毒気にやられたな、と苦笑した。覚めるから夢と呼ぶんでしょ？美化されるから思い出は美しいのだ。さよなら、可愛い夢の匂い。byCoccoだ。頭と足が痛い。早く正気に戻って何処かへいこう。バイクも売ることにした。思いの強いバイクも今のあたしには足枷だ。全部手放してあたしは旅立とう。情けない位小さな羽根を引き摺りながら。早く風邪治して物語書こうっと。でも大丈夫、あなたはきっとあたしを忘れるから、忘れるから、またまた。Coccoで今日は〆ます。