みりんの徒然声

日々、感じたことを日記や詩でお届けします

雪音の徒然声 デューンその3

2014-09-08 21:29:15 | 日記
「知らないの?デューンってね、砂丘って意味なのよ、そう砂漠の砂のこと、あんたなんてその一粒に過ぎないの。目立たず、すぐに崩れて沢山あるだけの砂。ね、分かった?自分が身の程知らずだって・・・。」
「そんな、あたしはただ・・・。」
「見ているだけで、幸せよって?そうね、あんたにはお似合いね」
大騒ぎする星達が眩しくて、それがまた悔しくてデューンは、小さな光をますます小さくしてうつむきました。
「あたしは砂の粒。目立たず崩れて・・・。そんなのやだな、一度でいいからお月様の近くに行ってみたいな。一度でいいからあたしの光を見てほしい」
デューンは今までで一番悲しい顔をしました。
もうお月様を眺めてるだけでは幸せになれなくなってしまったからです。デューンのお月様への想いはますます強くなってしまいました。
一度でいいから・・・。
デューンの願いはただひとつ


続く~



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