もむでんブログ

FIFAワールドカップ2010一次リーグ予想(A~D組)

さて、各組を見てみるとします。
まだ本大会まで半年以上ありますから、主力の怪我や、若手の台頭、
監督の交代などで戦力やチーム力が変わる可能性もありますが、
予選の結果やチームの格、歴史などをベースに見てみます。

A組
南アフリカ(FIFAランク86位)
メキシコ(同15位)
ウルグアイ(同19位)
フランス(同7位)

対戦順
南アフリカ-メキシコ、ウルグアイ-フランス
南アフリカ-ウルグアイ、フランス-メキシコ
メキシコ-ウルグアイ、南アメリカ-フランス

南アフリカはどうしようもない相手こそいないものの
曲者ぞろいのグループに所属することになりました。
対戦チームはすべてFIFAランク20位以内です。
ですが、ワールドカップの長い歴史で開催国がグループリーグで
敗退したことはありません。
あのサッカー不毛の地であったアメリカでさえ94年大会ベスト16です。
(実は競技人口世界一らしいですが。)
しかし、フランスはもちろん、メキシコ、ウルグアイは
楽な相手ではありません。
実はメキシコは出場すれば決勝トーナメント進出率が高いのです。
自分の知る限り1986年以降は100%ベスト16以上です。
ベスト16常連国の割には国内リーグからの選手が多く、
選手のコンディションを把握しやすいのも強みです。
ウルグアイも超有名選手こそ少ないですが、フォルランを始め、
大半がヨーロッパで活躍する選手ばかり。
フランスはシードを逃しながら楽な組に入ったと見られていますが、
予選もプレーオフも際どい結果でした。
プレーオフではリベリーの欠場が大きかったものの、リベリーは
ジダンほどの存在感はありませんし、リベリー抜きで大きくチーム力が
下がるようであれば、ジダンに頼り切っていた2002年の二の舞に
なりかねません。
最終戦が南アフリカ戦で、今回悪いイメージをまとってしまった
フランスは大ブーイングの中戦わねばなりません。
無難な引き分けで終わらせるためにも、二戦目までに勝ち点4が
欲しいところです。
2002年のフランス、アルゼンチン、ポルトガルのグループリーグ敗退の
例がありますし、レベルの高いこのグループは実は死のグループでは、
と見ています。フランスも以前ほどの力を感じませんしね。
南アフリカは大会を盛り上げるためにもグループリーグ突破が必須です。

南アフリカ:60%、メキシコ:50%、、ウルグアイ:25%、フランス:65%

B組
アルゼンチン(同8位)
ナイジェリア(同22位)
韓国(同52位)
ギリシャ(同12位)

対戦順
韓国-ギリシャ、アルゼンチン-ナイジェリア
アルゼンチン-韓国、ギリシャ-ナイジェリア
ナイジェリア-韓国、ギリシャ-アルゼンチン

アルゼンチンは一次リーグで組合せに恵まれたと考えてよいでしょう。
優勝するには監督の交代が必須と見ますが、一次リーグの対戦相手は
近年本大会で対戦した国ばかりで、しかも全勝の実績があります。
(1986年韓国3-1、1994年ギリシャ4-0、ナイジェリア2-1、
 2002年ナイジェリア1-0)
どう見てもアルゼンチンのグループリーグ敗退は想像できません。
逆に韓国はアルゼンチンを除けばどうにかなりそうですが、
アフリカ勢と同居したのが苦しいところです。
前回大会でトーゴに逆転勝ちするなど、アフリカに対するアレルギーは
ないと思いますが、なにぶん準地元なだけに・・・。
ギリシャはEuro2004や今予選プレーオフのようにロースコアゲームに
持ち込む戦いに勝機を見出すしかありません。
しかし、同じヨーロッパ勢はともかく、攻撃力屈指のアルゼンチン、
身体能力が高いナイジェリア、朴智星中心にまとまりのある韓国と
各大陸から違うカラーのチームが揃い苦しいと見ます。
アルゼンチン:90%、ナイジェリア:60%、韓国:35%、ギリシャ:15%

C組
イングランド(同9位)
アメリカ(同14位)
アルジェリア(同28位)
スロベニア(同33位)

対戦順
イングランド-アメリカ、アルジェリア-スロベニア
スロベニア-アメリカ、イングランド-アルジェリア
アメリカ-アルジェリア、スロベニア-イングランド

イングランドも比較的楽な組に入りました。
ファーディナンド、テリーを中心とした堅守に、ランパード、
ジェラードの構成力、ルーニーの決定力は非の打ち所がなく、
それをイタリア人監督のカペッロが纏め上げています。
ベッカムが年齢的にも微妙ですが、正直いてもいなくても
チーム力にあまり差はないと思います。
チームの顔でもありますし4大会連続出場は果たして欲しいですけどね。
この中で一番の強敵はアメリカでしょう。タフで実を取るサッカーは、
コンフェデでスペインを破ったように、イングランドを破る可能性も
十分にあります。
アメリカは久々の出場だった1990年こそ3戦全敗でしたが、
1994年はコロンビア、2002年はポルトガルを破っています。
実は1930年の第一回大会でも3位で、1950年大会ではスター軍団の
イングランドを破るなど、ジャイアントキリングのイメージがあります。
現在は大半の選手がヨーロッパで活躍しており、実力もつきました。
今大会は組合せ的にも突破の可能性が高まっています。
1大会おきにグループリーグを突破していますしね。
初戦はイングランドと対決するだけに両チームとも無理をしない
引き分けになってしまう気がしますが。
アルジェリアは正直よくわからないのですが、アフリカチャンピオンの
エジプトをプレーオフで下し地力はあるでしょう。
メンバーの大半がヨーロッパのチームに所属しており、
申し分なく思えますが絶対的タレントが見当たりません。
スロベニアは守備的なスタイルにザホビッチのひらめきで予選突破した
2002年に比べ、今回は攻撃力が向上しているようです。
前回出場国のチェコやポーランドを上回る成績で予選を勝ち抜き、
プレーオフでEuroベスト4のロシアを破りました。
イングランドかアメリカのどちらかに土をつける可能性はあります。

イングランド:80%、アメリカ:75%、アルジェアリア:15%、
スロベニア:30%

D組
ドイツ(同6位)
オーストラリア(同21位)
セルビア(同20位)
ガーナ(同37位)

対戦順
セルビア-ガーナ、ドイツ-オーストラリア
ドイツ-セルビア、ガーナ-オーストラリア
オーストラリア-セルビア、ガーナ-ドイツ

チームの格から見たらドイツが一枚も二枚も上手です。
しかし、タフで組織的なオーストラリア、伝統的に技巧的なセルビア、
前回大会ベスト16で身体能力と技術の高いガーナと、タイプの違う
チームが揃う難敵揃いの組に入りました。
伝統的に名手が揃うGKは今回は小粒ですが、DFメルテザッカー、
ボランチにバラック、サイドにラーム、シュバインシュタイガー、
FWは決定力のあるクローゼとポドルスキと、前回大会ベスト4の
タレントを残しています。
過去ほど層が厚くないように感じますが、21歳のゲームメーカー
エジルが台頭しチーム力はアップしているようです。
苦しい試合は多いと思いますが、さすがに2位以内はいけるでしょう。
オーストラリアはアジアに移籍したことが功を奏し、
組み分けにも恵まれて磐石の予選突破となりました。
ヨーロッパで活躍する選手が大半で、組織プレーもしっかりこなし、
リードされた終盤には上背を活かすパワープレーも可能です。
この中で一番相性が良いのは同タイプのドイツのように思えます。
引き分けなら可能性があると思います。
ですが、さすがに初戦はドイツも落とせないでしょう。
残り2戦を最低でも1勝1分で切り抜けることは相手から見て困難です。
技巧が前面に出るセルビアやガーナは苦手なのではないでしょうか。
セルビアは前回大会のセルビア・モンテネグロ時代に続いての連続出場。
幾度となく国が分割されてもワールドカップに出てくるのですから、
層の厚さを感じます。
連続出場のベテラン・スタンコビッチを軸に、CBのヴィディッチ、
サイドからチャンスメークするクラシッチ、ターゲットマンの
ジギッチなどは20代後半で脂の乗った年代で固められています。
フランス、ルーマニア、オーストラリアを抑えて1位で予選通過し、
本大会でも活躍する力は充分にあると思います。
前回はアルゼンチン、オランダ、コートジボワールとの死のグループで
3戦全敗でしたが、今回は相手が少しずつ落ち、ややチャンス向上です。
初出場ながらベスト16に進出したガーナは連続出場で経験度もアップ。
主力はやはりヨーロッパの強豪クラブで活躍しており、
2トップのアモアーとギャン、中盤のエッシェンとムンタリで構成する
攻撃力を、ボランチのアナンが引き締めます。
技術と攻撃力はこの組でも上位ですが、守備力と大会を戦い抜く
ずるさと言う点ではやや苦しいか。
非常に予想の難しいグループですが、ドイツが初戦を勝てばそのまま
勝ち上がり、他3チームの三つ巴になると思います。
オーストラリアがちょっと苦しいか。

ドイツ:75%、オーストラリア25%、セルビア:55%、ガーナ:45%

長くなりましたので、E~H組は次の回で書きたいと思います。

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メッシに期待
いよいよ50日をきりましたね。12月に予想されてから、その後の戦績や思わぬ怪我もあり、そろそろそのあたりを踏まえた最新予想をして頂けると嬉しいのですが・・・。他力本願で申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
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