もむでんブログ

横浜Fマリノス、リーグのリベンジ果たす:サッカー天皇杯決勝

既にいろいろな報道で知るところですが、本日国立競技場で行われたサッカーの天皇杯決勝戦は、2-0で横浜F(以下横浜)マリノスがサンフレッチェ広島(以下広島)を下して、21年ぶりの優勝を飾っています。

横浜Fの優勝は実にJリーグ発足が決定し、最初の公式大会であるナビスコカップが行われた1992年大会にさかのぼることになります。
当時は日本リーグの日産自動車時代から5年連続決勝進出で内4回優勝し、当時日本リーグを連破していた読売クラブと、リーグの読売・天皇杯の日産という時代もあったのですが、そこからは決勝進出もなく、いつしかその肩書きも忘れられていました。

一方で、Jリーグ発足後95年・96年・99年・07年と4回の決勝進出がありながら、すべて0封で準優勝に終わっていたサンフレッチェ広島。
前身の東洋工業とマツダ時代には3度の優勝と4度の準優勝を誇る「天皇杯の古豪」ですが、またしても0封での敗北となってしまいました。

試合はリーグを制したパスワークや堅守からのカウンターが健在の広島と、中村俊輔のキープ力と展開力・セットプレーが光る横浜がお互いに持ち味を出す好ゲームでした。
チーム最多得点のマルキーニョスが移籍が決定し帰国してしまった上に、FW藤田が出場停止と、FWの層の薄さから端戸が先発するというスクランブル布陣。
しかし、出場停止明けの右サイドバック小林の攻め上がりを、中村が作るタメから効果的に使う攻撃が機能し始めると、前半17分、その右からのつなぎに端戸のポストプレーでつないだボールがゴール正面にこぼれると、FW齋藤学が思い切りよく右足を振りぬき、グラウンダーで左隅にゴール。横浜が先制に成功しました。
横浜はその勢いのまま攻撃を続け、21分に左CKを得ると、中村俊のキックをMF中町がDFに競り勝ってヘディングで合わせ、GK西川がはじいたボールを詰めていた中沢が頭で合わせて追加点。

後半は広島の猛攻にさらされる時間が長くなりますが、中沢と栗原のCBコンビに、ドゥトラ、小林の体を張った守りに加え、GK榎本の好セーブもあり、そのまま残り事案を耐えきっての栄冠となりました。

12月28日に行われた準決勝では横浜が90分で勝ち切ったのに対し、広島は延長・PK戦での勝利と疲労を心配する声もありましたが、どちらかというとその影響は少なかったように思えます。
逆に横浜が疲労をためなかったことはベテランが多いチームにあってアドバンテージはあったかもしれませんが。
元&現役日本代表のCBコンビの中沢と栗原がFW佐藤寿に決定的な場面を作らせなかったこと、二列目で効果的に得点を重ねていた石原の飛び出しにも対処できていたこと、高萩や青山らの中盤に対しても、中村俊を筆頭に良くチェイスして自由にさせなかったことも大きいと思います。
このサッカーがリーグ戦最終節でできていれば、という後悔もあるでしょうが、今回は自分たちの長所を出して相手の長所を消す強いサッカーをしたという点で、横浜は優勝にふさわしいチームだったと思います。

さあ、これで2013年のサッカーはすべて終了となりました。
リーグ2連覇したものの未だカップ戦に手が届かない広島、対して2013シーズンでは広島に3勝した横浜は、チーム力を保てば2014年シーズンも上位争いをすることは間違いありません。
気になるのは、レッズを始め引き抜きに会いやすい広島と、特にFWの層が薄めの横浜の選手層でしょうか。
広島は伝統的にユースに定評があり、野津田らの新戦力もめどが立っています。
一方で実績のあるFWマルキーニョスを手放した横浜の戦力低下は補強に頼るしかありませんが、高額年俸だったマルキーニョスを手放したことで、有望な選手を獲得できる資金を手にしたことになります。

この2チームに加え、中村健や大久保などベテランの活躍で3位に滑り込んだ川崎、終盤の失速でACLさえも逃した浦和の巻き返し、堅実なチーム作りが定評のFC東京、鹿島の再復活なるかというところが上位争いの予想になるでしょうか。
実は2ステージ制で換算するとセカンドステージ優勝にあたる7位の新潟は、FW川又のブレークで2014年どうなるかという期待もあります。
新潟が2013年の大宮同様にスタートダッシュに成功したら面白いですね。
大宮に続くオレンジ旋風なるかが注目です。
新戦力が見えたところで、また勝手な妄想で2014年シーズンを占ってみたいと思います。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「サッカー・フットサル」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事