ダンナの会社の商品がまったく売れないので、広尾の明治屋さんの裏通りにあるショートタイムショップをお借りして出店してから、はや4年ほど経ちました。
コロナの前の年からですので、新参者ながら結構出していただいていて、年四回行われる広尾プラザのフェアにもワゴンセールに出店させていただき、ありがたいなぁ!としみじみ思っていたのですが・・
昨日、初めてすごい話を聞きましてホントに驚いたのなんの!!
実は、そのお店のオーナーは広尾の不動産会社で、かなりの不動産を持っている会社。
社長さんは「お殿様」と言われている方で、けっこうワンマンですが、品のいい初老の紳士。いつもフェアのときや出店のときは必ず立ち寄って声をかけてくださる方です。
年四回開催されるフェアでは、出店者とスタッフすべてのひとに、Tシャツと缶バッジを無料で配布。
出店料も大変リーズナブルで良心的なので、最近は競争率が激しい!
そんな某不動産会社ですが、なんと!明治屋の創業者の同族会社だったんですよ!
みんな知っていたのに私達だけ知らず・・・
社長は創業者の方から四代目くらいなのでは?
直系ではありませんが、先代の甥にあたる方だそうです。
どうりでフェアでの会社のお金の使い方がハンパない!
地域の住民の方に還元したいとの思いが伝わってきます。
広尾というところはなかなか面白いところでして。
明治屋のあるビルの隣に古い大きな都営住宅があり、かと思えば、その対面の銀行裏には
芸能人が住んでいると思われるホテルのような億ションがあり、また外人が多くショッピングする
マーケットがあり、と、多彩な顔を持っている地域なので、実に多様な人々が闊歩しています。
ですので、同じ商品でも、あるお客さんは
「安いけど、本物なの?」と疑う人があれば、
「もう少し安くならない?」という人も・・
日本製なのに、
「色がイタリア風で素敵ね!私、十年間イタリアにいたから大好きなのよ」とか
「私、安い靴は買うなって主人から言われているのだけど。でも、まあいいか」と
ショートブーツを買って下さった年配の方が、翌日履いてきて
「すごく履きやすいわ!」と喜んでいただいたりと、お店を出した日は、本当に面白くておかしい日々を
過ごすことができています。
そんな広尾という独特な場所を席巻している某不動産オーナー社長。
(やはりそうだったのか!侮れない!)とあらためて襟を正して接しようと思いました。