奇跡の金環日食

広範囲で観測出来るのは、平安時代以来の932年ぶりという今回の金環日食

我が家では、早々に母が家族分の日食グラスを購入して来て、えらい張り切り様。
ーーー心配なのは、天候。
当日は、午後から雨の予報らしい。
大丈夫か？本当に見れるのか？！


朝、居間から母の騒がしい声で起こされる。
『駄目だ～見えないっ！』『あっ！っちょと見えたっ！！！』
ーー7:05くらい。

早くに雨が降ったらしい、路面が濡れています。
空は厚い雲に覆われていて、太陽の姿が見えません。
雨が今にでも降りそうだ。

なんとか雲の切れ間から見れないかと眺めていると…
流れる雲と雲の間から微かに見え隠れ。
見えた？！隠れた？！の繰り返し…
日食グラス越しでは、光が弱く観えません。
肉眼の方が観えます。

私は、パジャマのまま観測。
母は、椅子をベランダの窓辺に持って来て陣取る。
犬はソワソワ。
母の膝の上に登って一緒になって興奮。

外でも観測する人々が見れます。
バス停でバスを待つサラリーマン。
日食グラスを手にして歓喜の声を上げる親子。

金環までのカウントダウンが始って…
流れる雲の位置が気になる所。
テレビの時刻と空とを交互に見つつ、観れるかどうか？
ドキドキ！
段々と太陽も顔を出して来て…
みっ観えた！！！
リング状の太陽！！！
おぉっ！！！と家族揃って大興奮
金色ではなく銀色ですがそれがかえって幻想的

ーーそして、しばし金環状を眺められたのですが…
また雲に覆われてしまいました。

太陽の所だけ雲がはれたのは、本当に奇跡的。
諦めずに見続けたかいがありました。



皆さんは、観れましたか？！




ーーーそう言えば、獅子座流星群の時も曇りでした。
大いに話題になった年の翌年、
ピークと言われた晩に曇りだったが、観測しようと出て行き…
雲の切れ間から放射状に流れる星を堪能したものです。
何事も諦めない事が大切ですな～。


結局、ほとんど活躍しなかった日食グラス。
まぁ、今年は、金星が太陽を横切るのを観れるらしいし、
今後の天体観測に期待しましょう。