Stay With Me 4
私は家族以外の人と暮らすのは初めて
だから多少は気を使うのは当前
でも想像していたよりも
割りと違和感なく生活できているんじゃないかな
彼も私に過剰に気を使ってる感じもない様子
自然体で一緒に過ごしてる感じはする
“ 一緒に暮らさないとわからないこともある ”
彼は以前そう言っていたけれど
それはまだわからない
知らなかったことは
彼にはルーティンかあることぐらい
朝5時にはストレッチをしてからジョギングしに出かける
朝食は和食かスムージー
だから痩せて締まってるのかと納得した
彼は私をジョギングに付き合わせるようなことも言わない
「 今夜は外で食事でもしない? 会社まで迎えに行くから 。
これは “ デート ” のお誘いね (笑) 」
嬉しそうに微笑む彼
“ デートのお誘い ”
そういや以前もそう言った事あったなぁ
「 わかった。じゃあデートしよ(笑) 」
仕事が終わってメールをしたら
もう私の会社のロビーで待ってると返信が来た
エレベーターで降りると
「 お疲れさま 」 と爽やかな笑顔で手をあげた
長身だから黒のロングコートが似合ってる
全体的にダークカラーで渋くキメてきた彼
出会った頃とは別人みたいに格好良くなった
違う違う、元々 格好良い人だったんだよね (笑)
ん?
でも、今朝こんな服装だったかな?
「 吉野さんの彼氏? 」
背後から同じ部署の後輩 野村くんが話しかけてきた
びっくりして立ち止まって後ろを振り返った
私の肩に手を置きコソッと耳打ちしてきた
「 でも俺の方が良い男ですよ。じゃお疲れさまでした。」
後輩の野村くんは彼とすれ違う瞬間
チラッと彼を見て通りすぎた
失礼ねっ
寺崎さんの方がずっと格好良いんだから!
ムッとした表情の私に寺崎さんが歩み寄ってきた
「 行こうか 」 微笑む彼
私の背中に手を触れ歩きだした
一緒に暮らしてるのに私はますます好きになってる
「 なんでそんなに見つめるの?(笑) 」
何か顔についてるのかと思ったのか
彼は自分の顔を触った
あぁ 、もう!
何を言っても何をしても爽やかで格好良い
「 格好良いなって思って。モテそうだなと … 」
「 えっ? そんなこと言われたことない(笑)
それより僕は君が心配。 … さっきの男とか 」
さっきの男?
あ~!野村くん?
「 ないない! それはないです(笑) 」
「 そう? 」
「 後輩の一人だし、何もないです(笑) 」
彼は少し考えるような仕草をした
「 君より年下か … 」 低い声で呟く
あれ? もしかして …
ヤキモチ妬いてくれた?
「 ところで、食事が済んだら行きたい所あるんだ 」
微笑む彼
なんだ … ヤキモチ妬いてくたんじゃないんだ
ちょっと残念(笑)
寺崎さんが向かったのはスカイツリーだった
「 実は … まだ登ったことなくて(笑) 」
展望できる階まで登った
彼と見る東京の街はひときわ綺麗に見える
「 綺麗だね … 」
背の高い彼を見上げた
静かに夜景を眺めている
コートのポケットから手を出して私の肩を抱き寄せた
「 薄暗いからわかんないよね 」
え?
彼が頭に一瞬キスをした
見上げると目があって笑顔になった
小声で耳打ちしてきた
「 ほんとは唇にしたいんだけどね(笑) 」
あぁ … ラブラブだぁ
デートしてるって感じ
家で見る寺崎さんとはまた違って見える
見とれてると
彼が私の唇にキスをした
びっくりして口をおさえた
「 あんまり見つめるから … (笑) 」
照れくさそうに頭を掻いた
凄く愛されてるって実感する …
ーーーー
彼はそれからも変わらず大事にしてくれた
家事も積極的に手伝ってくれたり気づかってくれる
なんの不満もない
あぁ …
でも
気になることがひとつ
一緒に暮らしてる割にはあまり求めてこない
あっさりというか落ち着いているというべきなのか …
それくらい
たまに私からハグをすると嬉しそうな表情になるし
私が恐縮するくらい凄く優しいから
不満なんてとんでもない!
いつしか
“ 彼と結婚したいな … ”
なんて想いも湧いてきたけど …
それは私からは言いにくい
“ 君もいつかは結婚するのかな ”
他人事のようにそう言った彼の言葉が忘れられなかった
ーーーーーーーーーー
私は家族以外の人と暮らすのは初めて
だから多少は気を使うのは当前
でも想像していたよりも
割りと違和感なく生活できているんじゃないかな
彼も私に過剰に気を使ってる感じもない様子
自然体で一緒に過ごしてる感じはする
“ 一緒に暮らさないとわからないこともある ”
彼は以前そう言っていたけれど
それはまだわからない
知らなかったことは
彼にはルーティンかあることぐらい
朝5時にはストレッチをしてからジョギングしに出かける
朝食は和食かスムージー
だから痩せて締まってるのかと納得した
彼は私をジョギングに付き合わせるようなことも言わない
「 今夜は外で食事でもしない? 会社まで迎えに行くから 。
これは “ デート ” のお誘いね (笑) 」
嬉しそうに微笑む彼
“ デートのお誘い ”
そういや以前もそう言った事あったなぁ
「 わかった。じゃあデートしよ(笑) 」
仕事が終わってメールをしたら
もう私の会社のロビーで待ってると返信が来た
エレベーターで降りると
「 お疲れさま 」 と爽やかな笑顔で手をあげた
長身だから黒のロングコートが似合ってる
全体的にダークカラーで渋くキメてきた彼
出会った頃とは別人みたいに格好良くなった
違う違う、元々 格好良い人だったんだよね (笑)
ん?
でも、今朝こんな服装だったかな?
「 吉野さんの彼氏? 」
背後から同じ部署の後輩 野村くんが話しかけてきた
びっくりして立ち止まって後ろを振り返った
私の肩に手を置きコソッと耳打ちしてきた
「 でも俺の方が良い男ですよ。じゃお疲れさまでした。」
後輩の野村くんは彼とすれ違う瞬間
チラッと彼を見て通りすぎた
失礼ねっ
寺崎さんの方がずっと格好良いんだから!
ムッとした表情の私に寺崎さんが歩み寄ってきた
「 行こうか 」 微笑む彼
私の背中に手を触れ歩きだした
一緒に暮らしてるのに私はますます好きになってる
「 なんでそんなに見つめるの?(笑) 」
何か顔についてるのかと思ったのか
彼は自分の顔を触った
あぁ 、もう!
何を言っても何をしても爽やかで格好良い
「 格好良いなって思って。モテそうだなと … 」
「 えっ? そんなこと言われたことない(笑)
それより僕は君が心配。 … さっきの男とか 」
さっきの男?
あ~!野村くん?
「 ないない! それはないです(笑) 」
「 そう? 」
「 後輩の一人だし、何もないです(笑) 」
彼は少し考えるような仕草をした
「 君より年下か … 」 低い声で呟く
あれ? もしかして …
ヤキモチ妬いてくれた?
「 ところで、食事が済んだら行きたい所あるんだ 」
微笑む彼
なんだ … ヤキモチ妬いてくたんじゃないんだ
ちょっと残念(笑)
寺崎さんが向かったのはスカイツリーだった
「 実は … まだ登ったことなくて(笑) 」
展望できる階まで登った
彼と見る東京の街はひときわ綺麗に見える
「 綺麗だね … 」
背の高い彼を見上げた
静かに夜景を眺めている
コートのポケットから手を出して私の肩を抱き寄せた
「 薄暗いからわかんないよね 」
え?
彼が頭に一瞬キスをした
見上げると目があって笑顔になった
小声で耳打ちしてきた
「 ほんとは唇にしたいんだけどね(笑) 」
あぁ … ラブラブだぁ
デートしてるって感じ
家で見る寺崎さんとはまた違って見える
見とれてると
彼が私の唇にキスをした
びっくりして口をおさえた
「 あんまり見つめるから … (笑) 」
照れくさそうに頭を掻いた
凄く愛されてるって実感する …
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彼はそれからも変わらず大事にしてくれた
家事も積極的に手伝ってくれたり気づかってくれる
なんの不満もない
あぁ …
でも
気になることがひとつ
一緒に暮らしてる割にはあまり求めてこない
あっさりというか落ち着いているというべきなのか …
それくらい
たまに私からハグをすると嬉しそうな表情になるし
私が恐縮するくらい凄く優しいから
不満なんてとんでもない!
いつしか
“ 彼と結婚したいな … ”
なんて想いも湧いてきたけど …
それは私からは言いにくい
“ 君もいつかは結婚するのかな ”
他人事のようにそう言った彼の言葉が忘れられなかった
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