Punk Book-MOBSPROOF

PUNK/HARDCORE PUNK専門不定期雑誌MOBSPROOFの制作日記や最新情報をアップしていきます。

本当のことを教えてやろうか~荒野にパンクの芽を咲かせた先輩たちの軌跡

2012-10-03 12:32:21 | punk/HARDCORE PUNK
 本国ではもう既にリリースされてますが、国内盤が今月末にリリースされるSEX PISTOLS『勝手にしやがれ!!~35周年エディションスーパー・デラックス・ボックス~』。どんどんパンクの歴史も重ねていっているわけです。そりゃ、年取るわって話ですよね。この黄色いジャケットを見るだけで様々な思い出が蘇るんですが、他にも10代の頃に聴いたレコードって当時のことを思い出させてくれますね。

 10代の頃はバンドをしたくっても、組んだはいいけど上手くいかなくて腐ってたりしてたな~とか。初めてちゃんとしたバンドは、20歳を過ぎた頃に高校時代の同級生と組んだバンド。たまたま神戸・元町の中古レコード屋に行くと、高校時代の同級生・Mくんがメン募を貼りに来ていて、そこに書かれていたのが「リップクリーム、オウト、SOB、愚鈍、GAUZE、システマみたいなハードコアをやる!」。高校時代はあまり仲良くなかったものの、そこで速攻意気投合し、彼がボーカル、僕がギターでFIRALIAというバンドをやり始めました。90年初頭、神戸にはジミーガンズやノー・マーシーなど、いわゆるパンク、ハード・パンクバンドが主流で、ハードコア・パンクバンドは皆無といっていいほどでした。当時、神戸にはペリッシュ&リバイバルというパンクレコードショップがあり、それが名古屋にあったパンクレコードショップ・ロックンロールスウィンドルの流れを汲むお店だったのでクラブ・ザ・スター系が強かったのかもしれません。まあ、そうしてバンドを始めた僕らでしたが、Mくんが強烈なキャラクターの持ち主で「やっぱ、ハードコアはイカツくなきゃ」みたいな話になり、バンドの練習もそこそこに筋トレ開始。僕も学生時代に通っていた道場のトレーニングを自宅で再開。「トレーニング後は少し筋肉が膨張して見えるらしいぞ」という話を聞けば、ライブ当日は起きたらすぐに筋トレを行ってからライブハウスへ。さらにスタジオのそばでストーリーキングまがいの行動に出たり、公園に行ってスプレーで自分たちのバンド名を書きなぐるというちょっと行き過ぎたアピールを行ったり、完全にどうかした活動を4年ほど続けました(解散後すぐにベースと一緒に次のバンドを開始、Mくんは東京へ)。そういえば、ミスフィッツのライブビデオを一緒に観ていて、とんでもない所(だいたい民家の2階ぐらいの高さ)からオーディエンスが飛んでくるシーンがあったんですけど、彼は「やっぱこれぐらいのダイブが出来なきゃダメだ!」と叫んだ次のライブ……腕にはギプスが。理由を聞くと口ごもってたんですが、絶対にあのダイブの練習をしてミスったんだと僕は今でも思ってます。92年のファーストライブで「神戸にハードコアのバンドが出来たってフライヤーを見たから来てみた」とすごい鋲ジャンのパンクスがフラリと楽屋に現れたんですけど、それがシガちゃんとのちゃんとしたファーストコンタクトでした(当時も今もフットワーク軽くてスゲーって思います)。もう20年も前なんですね。と、当時の神戸はハードコアパンクに関しては荒野と言っていいほどだったんですが、もっと以前から日本中を廻りハードコアパンクの芽を咲かせた先輩たちに登場願っています!

 まずはEIEFITSのインタビュー。ex LIP CREAMやCOLORED RICE MENのMINORUさんやex KGSのT.Tさん.、さらにex HECKのSAHOさん、ex FAMILYMANのTAMAZOHさんという強力な布陣によるバンド! BASEのホームページにシングルのジャケットを見て、「格好いいジャケットだな~」なんて思っていると飯嶋さん(BASE/MANGROBE LABEL)から「アルバムもリリースするしインタビューなんてどう?」という電話が。もう、2つ返事でオッケーでした。先日リリースされたシングルも間違いない完成度でした!! 未来へ進もうとしているバンドなので、過去の事でなく現在の事を中心に聞いてます。アルバムも楽しみ!!

 久しぶりに復活した「PUNK風雲録」はSYSTEMATIC DEATH、BASTARD、ROCKY&TheSWEDENなど名だたるバンドでドラムをブっぱなし、現在もSYSTEMATIC DEATH、RYDEENなどでバリバリに活躍中のKOBA “Masaaki” Swedenことコバさんが登場です!! FADE IN RECORDSのアジトで話を伺ったのですが、面白くて&歴史がありすぎて時間がまったく足りませんでした(結果、メールインタビューとミックスして膨大なテキスト量に!)。写真も、ものすごい数&レアなもの多数で、セレクト作業もメチャクチャ楽しかったです!! 意外な交友関係やバンド歴にビックリの内容となっています!!

 そして『MOBSPROOF VOL.05』の「PUNK ART EXHIBITION」にも登場願ったハードコア・パンク絵師・SUGIさんの画集『B/W SHIRO KURO』発刊を記念して、BLOODSUCKER RECORDS / ORIGIN OF [M]のGUYさん、PERSEVEREの小松くんことコマっちゃん、そしてSUGIさんによる対談を掲載。SUGIさんの制作秘話が明らかに……! 画集未掲載のアウトテイクスも紙面の都合で小さいですが掲載!!

 そんな不毛の地だった神戸も今は面白いバンドや企画がたくさんあります。今月末にはこんなバンドも!

10月31日(月)神戸108
『◯◯◯ 3』
トンボ(ティッシュ) 、アサオカ01(ミステルズ)、よーかい(vo)、ルーシー(gu)、ぴーす(gu)、ジップ(ba)、チャーシュー(dr) というレベルユース+イケメンで結成された名無しバンドも登場!

 写真は先ほど刷り上がったフライヤー。

-----------------------------
MOBSPROOF VOL.08は2012年10月24日発売!!!!!!!!
通販予約受付中!!→
MOBSPROOFの最新情報や内容の詳細などはこちらから!→
モブスプルーフ本誌やパンクTシャツの通販サイト「MOBSPROOF SHOP」はこちらからどうぞ→
twitterつぶやき情報→
★Children are future! PUNK MAGAZINE MOBSPROOF★

最新の画像もっと見る