たそがれおじさんのぐうたら人生(TOGZ) 

「とかち」をこよなく愛するおじさんが自転車で巡る十勝野風景を発信(十勝が丘展望台から日高山脈眺望12/2)

追悼  タンチョウ足環(標識)193♀の連れ添いの悲報に接して

2022年11月20日 | 特別便

今年はおじさんの近くにタンチョウがほとんど現れません

周りにエサになるようなものがほとんどありません

(他の要因もあるかと思いますが)

 

多いときは30羽も観察できたのに

おじさんの住んでいる周りの環境変化により飛来しないと思います

 

それぞれの事情なので

あきらめることにしました

しかたがありません

 

なかでもおじさんが一番関心を持って観察していたのが

足環(標識)193♀のつがいのタンチョウでした

 

このつがいは

2016年におじさんのテリトリー(散歩エリア)で初めて出合いました

 

興味があったので

釧路のNPO「タンチョウ保護研究グループ」へ問い合わせたところ

とてもユニークなつがいであることが分かりました

 

足環193♀は2013年釧路湿原(鶴居村)生まれ

つがいになったのはよくわかりませんが

越冬を十勝で過ごし

営巣時期にはオホーツク管内枝幸町に向かい

営巣・産卵をしているらしいということでした

 

越冬と営巣の地域がとても離れていることが珍しいつがいなのです

 

つがいのオスはどこの生まれかはわかりませんが

おじさんが初めて観察した2016年には孵化に失敗したようで

次のシーズンもつがいのままでやってきて越冬しました

 

2016年(2016年秋~2017年春:以下同様)・2017年・2018年と3年連続で孵化に失敗したようです

(孵化途中もしくは孵化しても外敵にやられたかはわかりません)

 

それが2019年

ついに幼鳥を1羽連れてやって来ました

2020年には幼鳥は2羽に増えていました

2021年は幼鳥1羽を連れてやって来ました

 

そして2022年の今年

おじさんの周りの環境がこんなことになっていることもあってか

来てもエサがないのではな

 

それでも現れるかもと待っていたところ

 

今日何気なくfacebook メッセージ欄を見たら

(友達つながりではない)

M氏(元釧路動物園職員さん)からメッセージがあることに気づき

開いてみると...

 

(M氏の了解はとっていませんが引用させていただきます)

西尾様。

以前タンチョウのことを教えていただいた釧路市動物園の松本というものです(現在は退職しましたが)。

お伝えしたいことがあり、メッセージを送りました。

いつも西尾さんに見ていただいている標識193のタンチョウですが、昨日、鶴居村に現れました。

今年の夏に繁殖地でつがい相手(オス)を亡くしたようで、1羽になり、鶴居に現れました。

この先、十勝へ行くかもしれませんが、このまま、此所に留まるかもしれません。まずはお知らせまで。

突然のメッセージ失礼しました。(2022年10月29日付け)

※3週間以上気づかなくて後悔

エッ! 連れ添いのオスが夏に亡くなった!!

6年連続でつがいで来た夫婦なのに...

おじさんはショックを受けました

足環193♀は鶴居に現れたということです

 

いつもはつがいでやってきた場所には1羽だけではこれなかったのかな

生まれた故郷にまずは落ち着くのかな

たぶんおじさん以上にショックを受け

寂しく辛いのだろうな...

 

これは現実なので

変えようがありません

ただただ連れのオスの悲報を悼むのみです

そして

足環193♀にはオスの分も生き続けてほしい

願うばかりです

 

朝から

この6年間を振り返り

出合えた幸運に感謝して

 

足環193♀家族の写真を記録に残し

追悼します

 

以下に写真を残します

 

2016年シーズン

2017/1/9  右が雄です

 

2017/3/1   右が雄です

 

2017年シーズン

2017/10/19   右が雄です

 

2017/10/20  右が雄です

 

2017/11/30  右が雄です

 

2017/11/30  右が雄です

※ここまでは すべてオスが右側にいますね

 

2018年シーズン

2018/12/30  右が雄です

 

2019/2/21  右が雄です

 

2019/2/25  手前が雄です

 

2019/3/3 右が雄です

 

2019年シーズン

出会いから4年目にして子連れでやって来ました

2020/1/3   左端が雄です

 

2020/2/25  右端が雄です

 

2020/2/28  右端が雄です

 

2020年シーズンです

この年は双子連れでやって来ました

賑やかでした

2020/11/28  左端が雄です

 

2020/12/20  首を立てているのが雄です

 

2021年シーズンです

この年は子連れで来ました

3年連続で子連れで来ました

2022/2/23   中央が雄です

※12月から膝を傷めてほとんど観察できない中での1枚です

※3月2日~4月14日まで手術&リハビリ入院

 

そして今年2022年シーズン

周りの環境変化と

足環193♀つがい家族の連れ添いが亡くなって

出合いが途切れています

 

M氏とのその後のやり取りで分かったことです

■ 足環193♀は戻って間もなく鶴居を離れオホーツク方面に向かった

■ 11月7日に湧別町でたまたま見つかった

■ その後はどちらに向かったか行方不明

■ 枝幸町か十勝(幕別町)か鶴居村か注意深く注目していただきたい

 

つがいのオスのご冥福を祈るとともに

足環193♀が新しいカップルに恵まれますよう

そして 

可能であれがおじさんの前に姿を見せてほしい!!

 

 

 

野生の生き物たちは

人間がつくる環境に翻弄されていますね

 

COP27が開催されましたが

地球温暖化対策について

会期を延長して

妥協の産物として草案が採択されたようですね

 

人間も生き物であることを忘れてはなりません

(話題が変わりそうなのでここまで)


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