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受け継ぐ根津さんの架けた橋

2025年07月09日 | 山梨の歴史文化ニュース
一昨日は七夕でしたね
どんな願い事をしましたか?



さて、先月6月11日の亀甲橋(きこうばし)の記事つながりで、山梨県山梨市のシンボル的な橋をもう一つご紹介します


笛吹川にかかる亀甲橋の1.3㎞程下流に「祢つはし」(ねづばし:根津橋)があります。
現在の根津橋は、今から30年前、平成7年(1995)に架け替えられたものです。

初代の橋は、親しみを込めて”根津さん”と呼んでいる、初代根津嘉一郎(ねづかいちろう)氏(1860年~1940年)が笛吹川を渡る人々の便をはかるため当時14万程の私財を投じて建設。
今から102年前の大正12年(1923)4月に竣工しました。
ちなみに白米10kgの値段が、大正11年当時で3円4銭程だったとも言われる時代です。


万力公園にある根津嘉一郎氏の銅像

根津さんは、甲斐国山梨郡正徳寺村(現山梨市)生まれ。
「鉄道王」と呼ばれた明治・大正・昭和の実業家であり、旧山梨市名誉市民第1号です。
「社会から得た利益は社会に還元する」という信念のもと、地元に橋(根津橋)を架けたり、平等小学校の校舎(鉄筋コンクリート3階建)や県立図書館を建てたり、県下の小学校にピアノなどを寄付しています。
◇根津嘉一郎氏については、マンガふるさとの偉人『初代根津嘉一郎の生涯』をご覧ください。


初代根津橋は、当時は珍しい鋼製の桁橋で、橋脚は切石積だったことが古写真からもうかがえます。
親柱は花崗岩で、頭頂部には照明灯が設置されていたそうです。


橋のたもとに保存された親柱


根津記念館に保存された親柱

初代の橋の親柱は、現在の根津橋のたもとと根津記念館(山梨市正徳寺296)に保存されています。
先人が未来に受け継いでほしいと思って残し、保存したもの。
地域の歴史・文化を語るものとして大切にしていきたいですよね


現在の根津橋の親柱



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次回のフォーラムのお知らせ

第4回目は、2025年7月20日(日)に開催します。
会場は、山梨県立青少年センター 本館(2階)多目的室です。
※臨時駐車場は7月からはご利用いただけませんので、ご注意ください。本館前の駐車場に駐車をお願いいたします。

講義 「甲斐の古代①(古墳~平安時代)」 山梨県文化財保護審議会 末木 健氏
講座 「甲府城の築城技術」  法政大学大学院 特定課題研究所 宮里 学氏

第4~12回の参加お申し込みは、メールにて受付中詳細
※フォーラム参加の際に口頭でも受け付けています。

夏の暑い日になりますが、ご参加お待ちしております

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