こんにちは。矢羽積研究会です。
調査報告②をお送りします。少し間が開いてしまったので、前回までをおさらい。
調査の目的は、大久保石工が「初めて矢羽石積を積んだ場所」を見つけること。そのために、笹子トンネルとその周辺を調査してきました。
笹子トンネルの調査の様子を報告した調査報告①はこちらをごらんください。
笹子トンネルの南側で矢羽積の堰堤を発見。近づいてみることにしました。

矢羽積の堰堤

堰堤の放水口
この堰堤には、長方形のほぼ同じ大きさの石材が用いられています。大久保さんの著書『石積の秘法とその解説』には、堰堤の石積みにおいて技巧を凝らすべき箇所の一つとして放水口があげられ、引力や石の大きさ等、さまざまなことに気を配って石を積まなければならないと書かれています。
この堰堤の放水口の周辺の石は、五角形の形をしています。「石積の秘法」にも紹介されている積み方です。
地元の方によると、笹子トンネルに近い河原でトンネルに使用した石を加工したそうです。
堰堤周辺の河原を調査していると、同じ大きさに加工された石材が積まれているのを発見しました。
この河原が作業場だった可能性もありますが、石を割って加工した際に発生する破片などは発見できませんでした。

作業場候補の河原。広く土地が開けていて、作業はしやすそうです。

加工された石。ほぼ同じ大きさで石の表面には、工具で加工した痕が残っていました。
調査報告②をお送りします。少し間が開いてしまったので、前回までをおさらい。
調査の目的は、大久保石工が「初めて矢羽石積を積んだ場所」を見つけること。そのために、笹子トンネルとその周辺を調査してきました。
笹子トンネルの調査の様子を報告した調査報告①はこちらをごらんください。
笹子トンネルの南側で矢羽積の堰堤を発見。近づいてみることにしました。

矢羽積の堰堤

堰堤の放水口
この堰堤には、長方形のほぼ同じ大きさの石材が用いられています。大久保さんの著書『石積の秘法とその解説』には、堰堤の石積みにおいて技巧を凝らすべき箇所の一つとして放水口があげられ、引力や石の大きさ等、さまざまなことに気を配って石を積まなければならないと書かれています。
この堰堤の放水口の周辺の石は、五角形の形をしています。「石積の秘法」にも紹介されている積み方です。
地元の方によると、笹子トンネルに近い河原でトンネルに使用した石を加工したそうです。
堰堤周辺の河原を調査していると、同じ大きさに加工された石材が積まれているのを発見しました。
この河原が作業場だった可能性もありますが、石を割って加工した際に発生する破片などは発見できませんでした。

作業場候補の河原。広く土地が開けていて、作業はしやすそうです。

加工された石。ほぼ同じ大きさで石の表面には、工具で加工した痕が残っていました。