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恋哀心書

三十路になった『むるあ』の、現在や過去の恋愛や失恋、心境、想い出等をつらつらと書いていきたいと思います。

【むるあの詩】哀しみの海

2004年06月21日 11時33分37秒 | 

哀しみの海に沈む君よ
深海で独り 涙ほろり
暗く光も見えない 海の底で
何を感じる


時に襲う絶望感
何故か拭えない孤独感
ただ独り 何かに打ちひしがれて
哀しみの波に流されているのか


力なき事への無力感
何かを失いし時の消失感
ただ独り 暗き海に浮かびながら
冷たさばかり感じているのか


哀しみの海に沈む君よ
深海で独り 涙ほろり
だけど君は気づいているのか
差しこんでいる一筋の光を


哀しみの海に沈む君よ
深海で独り 涙ほろり
だけど君は気づいているはず
本当は独りじゃないんだと


君を導こうとする海流
君を照らそうとする月光
君を照らし出そうとしてくれる
そんな心を感じているのだろう


君の回りに集う魚達
哀しむ君に届く波の音
君は独りじゃないと教えてくれる
そんな心を感じているのだろう


哀しみの海に沈む君よ
ゆっくり 水面を目指してみよう
君は独りじゃないと教えてくれる
誰かのために泳ぎ出そう


哀しみの海に沈む君よ
ゆっくり 水面を目指してみよう
君を優しく照らし出す
みんなに会いに行くために


哀しみの海に沈む君が
水面に 顔を出したその時
温かく見守る月と星
そして静かに響く波の音


哀しみの海に沈む君よ
流した涙は 海に捨てていこう
哀しき言葉を波に打ち消そう
君はもう独りじゃない


哀しみの海に沈む君よ
そこに優しさ そこにぬくもりが
感じていられる幸せを忘れないで
月に照らされ 星に微笑み
波に感謝し 泳いでいこう

【むるあの詩】大空に憧れる君へ

2004年06月17日 14時45分17秒 | 
大空に憧れる君。

君はいつでも笑顔。
だけど、ずっと地上から大空を見つめている。
もっている立派な翼で大空に飛び出せるのを知っているのに、
過去の傷が不安になって、はばばたけずにいる。
その不安を自らの心にしまいこみ、
それを隠すように笑顔で振舞っている。

そんな君を見ながら、ふと昔の自分を思い出す。

辛かったこと、傷ついたこと。
そんな苦しみを胸にしまい込み、
知らず知らずのうちに、
飛べないと決めつけていたあの頃。

それが苦しくて、とても辛いことは、自分もよく知っている。
だから、君のそんな気持ちも感じ取れる。
そして、自分と同じにはなってほしくない。

だから、君がそんな自分と同じ道を歩まないよう、
君を支え、助けてあげたい。
どれだけのことがしてやれるかわからないけど、
君の心の傷を癒し、いつか大空にはばたけるその日まで。
僕は君を励まし、そしてやさしく見守っていこう。

頼りない自分だけど、君を本当に大事にしてくれる人が
現れるまで、僕が代わりに支えていくよ。
君が笑顔で、その人と大空へはばたく。
そんな日を夢見て──。

【むるあの詩】交わる言葉

2004年06月16日 14時19分10秒 | 
人込みの中を一人歩くと
信じられないほどの言葉の渦に哀しくなる事がある

活気といえば聞こえがいいけれど
色んな意味を込めた言葉も
相手以外には意味のない雑音のように聞こえる

いつしかその渦に飲まれ
言葉を言葉として聞きたくないと思うようになったのだろう
僕の心にはそれがとても辛く
一人になりたがることも多かった

人込みを離れて独りになり
景色を眺め 空を仰いで星を見る
自分が求めた逃げ場で落ちつくはずだけど
それはやっぱりちょっと寂しくて

だから君に感謝している

勝手に同じじゃないかと思って声をかけたあの日
他愛ない言葉をくれたけど
それがとても心地よかった

時に街の人込みの中 時に喧騒の外で独りの時
君からくれた数々の言葉
それらに心を感じたから
僕も君に言葉を紡ぐ事ができたのだろう

時々同じことを同時に言いかけて
思わず一緒に笑みを浮かべた
時に泣きそうな過去を語り合い
お互い傷つけてしまったかと不安になり
どちらともなく頭を下げ続けたこともあった

そこには色んな言葉があって
多くの言葉を交わしてきたけれど
それは厳しい言葉の渦の中にあっても
とても温かく 優しい言葉だったよ

確かに言葉は人を傷つけることもあって
とても哀しくもなるかもしれない
だけど心ある言葉があれば
きっと交えた言葉に感謝できる

それを教えてくれた君に僕はきっと
笑いながら今日も語ろう
いつしか言葉か交わせなくなるかもしれないけど
きっと君と僕が お互い幸せで笑顔になれるように

【むるあの詩】大木に寄りかかろう

2004年06月07日 14時53分56秒 | 
無理して体調を崩して、
「どうしてあんなに無理したんだろう?」
なんて思う時もあるだろうね。

なんか自分に無理をして。
がむしゃらにがんばって。
疲れている自分を励まして。

あの時、あの人は心配してくれていたのに。
ささやかな言葉を受け止められずに落ち込んだりしてはいない?

君ががんばったことはきっと無駄じゃないよ。
君自身に何か得たものは、きっとあるはず。
後悔したことも、頑張って成し遂げたということも、きっと君を強くする。

ただ、時には駆け抜けている足を止め、休むことも必要だよ。
ほら。君を心配してくれた人たちがそこにいる。
暑い日差しから木陰を作ってくれる大木のように、ひっそりと。でも、しっかりと。

たまには足を止め、大木に寄りかかり休んでみよう。
悩みも、辛さも、疲れも、きっと癒すことが出来るはず。

そしてそんな大木から元気をもらったら、また走り出そう。
きっとみんなが見たいのは、そんな君の元気な姿なんだから──。

【むるあの詩】何時もと違う日々

2004年06月04日 11時43分52秒 | 
毎日仕事と家を往復 それは変わり栄えもしない日々達
常に仕事とその日の事ばかり 心で考えて憂鬱になる

初夏も強まり 暑い晴れた日の朝
疲れた体と気持ちで 何時もの道を歩いていく
立ち止まった何時もの信号 いつもそこにある横断歩道

見ると白い白線が陽射しで 白く綺麗に輝いている
ふと思い出すあの日の事 ずっと忘れていた想い出の片鱗

子供の頃はくだらないことにも とてもすごい意味があって
願いが叶えたくて横断歩道の白線だけ 祈りながら踏んで歩いた

陽の光でキラキラ光る 水たまりに心躍らせ
濡れるのも構わずその宝石達の上で はしゃいで楽しんだ梅雨の谷間

自分の影を見つめた後に空を見上げて 空に映る自分の影に驚いた夏の日
夕焼け雲の形を見て その中にうさぎや犬を見て
一緒に帰り道を歩く そんな毎日が楽しかった日々

何時の間にかそんな懐かしい 日々を思い出す心も
忘れてしまっていたことに ちょっと寂しくもなったけど

本当はこんな日々でも 毎日違うんだよと
教えてくれた想い出に ちょっとだけ笑みを浮かべ 

「今日はきっと何時もと違う いい日になるように」

そんな願いを込め 白線だけを踏んで歩く
いつもと違う ちょっとだけ幸せな日々