一台の新しい自転車
僕はそれを嬉しそうに
漕ぎ出していったよ
時に僕が友達とケンカし
特に恋に落ちたりしたりして
楽しい思いでも辛い思いでも
いつも一緒だったよね
僕が誤ってふらふらとしてしまい
自転車毎倒れてしまっても
君は何も言うことはなく
僕と一緒に進んでくれた
そんな自転車だからこそ
僕も傷ついて錆付いても
必至に手入れしてピカピカにしてやって
一緒に進んできたんだ
時が流れて若い頃のような夢も
持てなくなってしまった大人の僕
僕と走る自転車も
行き先を見失ってしまう
深い心のぬかるみに
僕の自転車の後輪がはまって
前に進めず今にも倒れそうになりながら
それでも必至にペダルを踏む
この先の夢はなんだろう?
僕は幸せになれるのだろうか?
そんな不安で僕は
自転車を漕ぐのを止めそうになった
だけどふと気づいて僕は
自分の背中を見てみたよ
そこには皆が僕がこうやって
ぬかるみにはまった時助けてくれた手形
そうさ僕はひとりじゃなかった
そしてずっと一緒の君がいた
先の夢は見えないけれど
きっと僕が走りつづければ皆は笑顔になる
ふと誰かに背中を押されて
心のぬかるみを抜けた僕の自転車
僕はその誰かに手を振って
また君と走っていくよ
風を切り当ても無く二人
僕は自転車を漕ぎ続けよう
時に立ち止まって修理して
綺麗にしてずっと進もう
いつしか自転車を漕げなくなる
そんな日がくるかもしれないけど
いつか見える夢に向かって
僕は君を漕ぎ続けるから
ずっと一緒でありがとう
何も文句も言わずに僕と一緒に
走りつづけてくれる自転車に
僕は感謝して みんなに感謝して
今日も夢を探して
走りつづけよう