そんな婆ちゃんの言葉を聞いて
自分はちょっとドキっとした
本当に笑えているのか?
そんな疑問や不安をもつ事が多かった
だからこその気持ちだったのだろう
「そういう笑顔でいればいいんだよ」
不安を口に出したわけでもないのに
婆ちゃんは頷きながら笑顔でそう言った
その言葉に僕の心は熱くなる
胸に溢れ来る言葉の数々が
心を満たして涙しそうになる
言葉をくれた婆ちゃんは
いつも会うたびに優しい笑顔
そして婆ちゃんが腹を痛めて産んでくれた母
その母も決して美人とかではなくて
どちらかといえば肝っ玉母さん
だけど笑顔は見ていて安心した
きっとそんな婆ちゃんの笑顔を
婆ちゃんや母親自分は受け継いでいるんだよ
そんな笑顔を受け継いで
その優しさを受け継いだから
きっと今の僕はこの笑顔なんだよ
声には出さずただただ笑顔で
久々の実家での再会に
楽しそうに話す婆ちゃんの話を聞いた
勿論涙は堪えただただ笑顔で
心はすごく嬉しい言葉で涙しているけれど
婆ちゃんの子だからね
この瞬間 そしてこの先も
帰って来た孫の笑顔が
今後ふと自分を思い返した時に
笑顔であるように
婆ちゃんが「それでいい」と言ってくれた
笑顔を忘れないように