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恋哀心書

三十路になった『むるあ』の、現在や過去の恋愛や失恋、心境、想い出等をつらつらと書いていきたいと思います。

笑顔を忘れないように

2005年01月04日 17時26分45秒 | 
「ほんとにお前は何時もニコニコしてるねぇ」

そんな婆ちゃんの言葉を聞いて
自分はちょっとドキっとした

本当に笑えているのか?
そんな疑問や不安をもつ事が多かった
だからこその気持ちだったのだろう

「そういう笑顔でいればいいんだよ」

不安を口に出したわけでもないのに
婆ちゃんは頷きながら笑顔でそう言った

その言葉に僕の心は熱くなる
胸に溢れ来る言葉の数々が
心を満たして涙しそうになる

言葉をくれた婆ちゃんは
いつも会うたびに優しい笑顔

そして婆ちゃんが腹を痛めて産んでくれた母
その母も決して美人とかではなくて
どちらかといえば肝っ玉母さん
だけど笑顔は見ていて安心した

きっとそんな婆ちゃんの笑顔を
婆ちゃんや母親自分は受け継いでいるんだよ

そんな笑顔を受け継いで
その優しさを受け継いだから
きっと今の僕はこの笑顔なんだよ

声には出さずただただ笑顔で
久々の実家での再会に
楽しそうに話す婆ちゃんの話を聞いた

勿論涙は堪えただただ笑顔で
心はすごく嬉しい言葉で涙しているけれど
婆ちゃんの子だからね

この瞬間 そしてこの先も
帰って来た孫の笑顔が
今後ふと自分を思い返した時に
笑顔であるように

婆ちゃんが「それでいい」と言ってくれた
笑顔を忘れないように

【むるあの詩】辛さに一つの幸せを分けてあげよう

2004年11月25日 11時26分25秒 | 
幸せな僕の目の前で
君が辛そうに座っていた
何があったかわからないけど
とても寂しそうで苦しそうで

きっと君はちょっと辛くて
幸せのひとつを忘れてしまっているんだよ
それが君にもあれば君はきっと
幸せを思い出してくれる

僕はそっと僕の幸せの一つを
折って君の辛さに分けてやる
辛き心も一を加えれば
それは幸せになれるから

僕の幸せの一つは
ちょっと短くなってしまったけれど
君も同じ短い一つをもった
幸せを手に入れて
ちょっとだけ笑顔になってくれたから
それでいいよ
きっとそれがささやかな幸せだよ

【むるあの詩】歩幅

2004年11月05日 15時05分31秒 | 
並んで歩くと 何時の間にか
君との距離が 離れてしまう
それに気づいて ふと立ち止まり
君を待って また歩き出す

お互いの身長も 歩幅も違う
だからどうしても 歩く速さが違うし
それは仕方ない ことなんだと
僕はずっと 思っていた

だけどふと横の 君に視線を向けると
君は必死に 小さい歩幅の歩みを
早めて僕に 合わせてくれようと
してくれる そんな姿があった

僕はもしかして 行き急いでいるのか
ふと君を見て 気付かされたんだ
僕はもう一人じゃ ないからこそ
君をもっと 見てあげなきゃいけないよ

僕はゆっくりと 君の歩幅に
僕の歩みを 合わせていった
君と一緒だから ゆっくりでいい
のんびり二人で 歩いていこう

これからもずっと 一緒に
ゆっくり 歩いていこう

【むるあの詩】僕に降ってきたもの

2004年10月23日 12時06分24秒 | 
落ちこんだその日 僕はふと感じた
何かが降ってくる そんな気持ち
だけど空を見上げても 晴れと曇りの入り混じる
そんな空だけど 雨は特にない

雨が降るんじゃないか? という そんな不安とか
雪が降るんじゃないか? という 密かな期待とか
何かそれらとは違うものを その瞬間に
僕は一瞬だけど 感じていた

一体なんなのだろう? その正体が気になる
僕はそう思って 空を眺め続けていた
太陽の温かい光か 雲間から流れる風か
でもそれらじゃない そんな気持ちになる

ふと胸ポケットで震える マナーモードの携帯
そこに届いた一通のメールは 親愛する君から

「元気にしていますか?」
「風邪は引いてませんか?」
「落ちこんだりしてないですか?」

そんな言葉の羅列だけど 僕はふと笑顔になった
温かいその言葉の数々に
そして僕は思わず ふとまた空を見上げた

もしかしたら降ってきたものは この優しさ
メールという名の無機質なはずの情報
だけど文字の中に秘められた 温かい想いは
僕の胸に降ってきた

そんな降ってきたものを 僕は大事にしながら
携帯に文字を打っていく
このメールよ どうか感謝の気持ちで
あの人を温かくするために
この空からあの人に 降りそそいでください

【むるあの詩】心のグラス

2004年10月07日 14時28分06秒 | 
数々の流れ込んだ想いを支える
ひび割れた心のグラス
一生懸命穴をふさいで
なんとか耐えようと頑張った君

その支える想いの中に優しさを
感じ続けることができなかった
だからひび割れた心のグラス
涙のように想いが溢れてる

無理をしてきたのだろう
支える事に苦しみ
だけど心を満たして欲しかった
そのために君は頑張ってきたよ

今はその想いを受け止める事を
止めて空になっている心のグラス
だけどそんな今だからこそ
ゆっくりとひびを直していけるよ

そして何時かひびのない
そんな心に戻ったらまた
君の愛する人の気持ちを
受けとめて心を満たしていこうよ

何時か君の心に注がれる
優しくて温かくて癒される
そんな心を受け止めた時
ひび割れることなく強くなるよ

そんな日を夢見てがんばろうよ
そんな日を夢見て心のひびを癒そうよ
時に泣き 笑い 怒ったりしながら
君を見守る多くのグラスと共に

【むるあの詩】月のような君

2004年09月28日 16時33分34秒 | 
月夜の晩に空を見上げる
星の中輝く月の光
そんな月を見ながら僕は
ふとこんなことを思う

僕の前にふと現れた君
太陽のように明るく眩しい
そんな感じを覚えることはない
物静かな月のような君

時に満月のように僕と触れ
時に三日月のように恥かしそうに
姿を隠す君はとても控えめな
あまり目立とうとしない君

月夜の晩に空を見上げる
星の中輝く月の光
そんな月を見ながら僕は
ふとこんなことを思う

月の光は太陽の光と違い
肌で感じる温かい光ではない
だけど熱くなり過ぎることのない
優しく包み込んでくれる光

月の光は太陽の光と違い
決して世界を明るく照らしだせない
だけど眩し過ぎることのない
静かに見守ってくれる光

月夜の晩に空を見上げる
星の中輝く月の光
まるで静かな優しさを
もった君のような月

月夜の晩に空を見上げる
星の中輝く月の光
僕は光を感じて癒される
まるで君といる時のように

【むるあの詩】色褪せても変わらない

2004年09月16日 17時08分42秒 | 
古き仲間たちと笑顔で語り
飲み明かすそんな時間の中
その笑顔や会話や雰囲気に
まるで昔を思い出していた

だけど話の中の節々で

「子供が生まれた」
「今は会社の部長だよ」

そんな話を聞いてやっぱり
昔と違うんだと寂しくなった

想い出はあくまで時間の中で
残った心の一枚の写真
時間も経てばやはり色褪せてしまう
結局昔と今は違うと
それを見て思うのだろうか?

そんな風に黄昏る僕の脇で
ふと仲間の一人がこう言った

「お前らほんと変わらないよな」

その言葉にふと僕は顔を上げた

「家族ができて、子供も出来た。
 なのに相変わらずこんなバカ騒ぎ
 できる仲間なんてお前達だけだよ」

そう言われて僕も気づいた
想い出の写真は色褪せても
そこにある想いは変わらないんだ

そこにいた仲間は今ここにいて
変わった事もあったけど今も笑顔でいる

昔を思い出したんじゃない
昔のままの仲間たちと僕の想い出
変わらないものに気づく事で
僕は少し笑顔になった

一枚の色褪せた写真の中の僕と同じ
ちょっと幸せそうな笑みを浮かべていた

【むるあの詩】天気雨

2004年08月25日 17時33分39秒 | 
最近僕はついてない
履いていた靴に穴が開いてて
水たまりに足を突っ込んでしまい
気付けば靴下もびしょびしょだ

今日も今日とて天気は晴れで
雲はそこそこあるけど
大丈夫だろうと傘も持たずに家を出てみたら
途中からしっかり天気雨に降られていた

仕事でも怒られ
彼女にも降られて
ここで雨にまで降られるなんて
思わず浮かぶのは苦笑いばかり

なんだか泣きたくなってきた
そう思いはじめて足が止まる
ただもうびしょ濡れになってしまおう
心で泣いている僕と共に

そんな事を考えていると
雲間から太陽が顔を出す
雨の中なのに温かく感じる
その光に僕はちょっとほっとした

そういえばずっと君はこうやって
見守ってくれていた
時に雲で姿が見られなくても
君は空の上にいてくれた

まるで心の哀しみに射した光
それが僕の心を明るくするように
太陽がでてすぐに止む天気雨
残ったのは太陽と濡れた僕

濡れた雨にショックはもうない
濡れた雨で心の雨を流そうよ
そして太陽はこんなついてない
僕にも平等に微笑んでいる

その笑顔に僕も笑みを返そう
青空がもうすぐ広がるから
ついてない僕ももう少しがんばろう
きっと心が晴れる日は来るから

【むるあの詩】家族というもの

2004年08月16日 15時07分55秒 | 
実家からだいたい一時間半
そんな都会に住む自分は
遠くないはずの距離なのに
仕事が忙しくて顔も出せない

今じゃ年に一度の年末年始に
顔を出すだけの交流
その時には姉妹も揃い
家族が揃う事になる

一年一度の再会なんて
まるで七夕のような話だよね
離れていたら人の絆は
少しずつ遠くなってしまうんだ

そう考えて生きていたけれど
何故か不思議と家族の顔を
見てそんな気持ちが和らいだ
そこにあるのは昔と同じ笑顔

「あいつは元気にしているのか」
そう親父がお袋に声をかける
そんな話をこっそり耳にして
やっぱり家族がそこにはあると思った

遠くに暮らしてたまにしか電話もせずに
だけど電話でも嬉しそうな母の声
顔を合わせて元気そうだねと
笑顔で笑ってくれる姉と妹

相変わらずぶっきらぼうな父
だけどどこか笑顔が嬉しそうだ
そんな家族を見て僕も笑ったよ
離れていてもみんなここにいる

友達とも親友とも違う家族の絆
なんとなくそれを感じた僕は
都会に戻っても一人じゃないと
そう思って元気でやっているよ

また家族でいつか笑おう
今はみんなが離れていても
きっと僕らの家がそこにあり
僕らの家がそこにあるから

【むるあの詩】雲がくれた優しさ

2004年07月30日 11時36分05秒 | 
真夏の陽射しの中
汗だくになりながら
僕はひたすら時間にせかされ
ビルの森を歩く

南天の空に太陽が登り
日陰の確保もままならない
その暑さはまるで
仕事の厳しさと同じよう

こういう時の僕の心も
余裕がなくなってしまって
人を傷つけたりしてしまなわないか
とても不安になるのだけど

そういう考えすらさせてくれない日常に
心の痛みだけが激しくなる
仕事が終わってもただ疲れて何も考えられない
そんな自分が嫌になる

誰も僕に優しくしてくれない
そう思ったときにふと気付く
決して濃くはないけれど
ゆっくり近づく影の存在

その影に包まれた時
ふと陽射しが弱まり
僅かな風の涼しさに
ひととき癒される気持ちになった

天を見上げるとそこには
小さな雲の塊がゆっくりと流れ
太陽を遮ってくれている姿を
みつける事が出来た

ふと気付く優しさ
それは誰かに言われする事じゃなく
自然にしたことが優しさになること
そしてそういう優しさがとても嬉しいこと

きっと雲にとっては自然の行為だけど
それが僕にはとても優しく感じられた
自分も辛い状況だけど
そんな優しさを人に向けたいと願う事が出来た

雲はもうすぐ通り過ぎ
また僕は暑い陽射しの元へ立たないといけないけれど
雲が教えてくれた優しさに感謝して
もうひと踏ん張りがんばっていこう

そう思って影の外
光の射す場所へ
僕は一歩踏み出した
いつもとちょっとだけ違う自分を感じながら