変人技術士の備忘録(別称:すいりき板改)

技術士の日々の思いつきを列記。
すいりき板は、出身研究室の掲示板(現在閉鎖)
専門用語を不定期掲載

World history of the world (16) modern history of the world - crossroads of humanity[世界の歴史16]

2024-03-31 14:41:25 | 読書
 2022年3月頃に図書館で借りて読んだ“世界の歴史16-現代-人類の岐路”の感想を以下に記す。約4年前の2018年3月にも読んでおり、これで読む事は2回目となる。1961年頃に書かれた本のため、ソ連は健在で、中華人民共和国が国連の常任理事国になっていない頃の考え方をしる事が出来る。大躍進政策、文化革命、ソ連の盛衰の記述がないため、少し物足りない感じがある。当たり前の話であるが、これらの記述や見解を読みたい場合は、別の本を読んだ方が良い。
 P.505に書かれている、今日の日本がもたらした2つの要因の出発点は興味深い。一つは、日本の国民が比較的優秀な資質の持ち主。もう一つは、アメリカによる事実上の単独占領という外的条件。後者のアメリカによる事実上の単独占領は、軍事や経済、外交の面で、今も影響を受けていると感じる。
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World history of the world (15) fascism and the second World War[世界の歴史15-ファシズムと第二次大戦]

2024-03-24 14:39:47 | 読書
2021年11月頃に図書館で借りて読んだ“世界の歴史15-ファシズムと第二次大戦”の感想を以下に記す。第二次世界大戦に関する話が中心である。歴史の本であるため、第二次世界大戦の戦闘の記述は多くない。第二次世界大戦に移るまでと第二次世界大戦中の各国の経済、軍事、政治、外交が中心となっている。記述は、ドイツ、アメリカ合衆国、イギリス、ソ連、フランス、日本、中華民国が中心という印象を受けた。
読んでいて、第一次世界大戦の戦後処理、1929年に起こった世界恐慌が第二次世界大戦に影響していたと感じた。もう一つ付け加えると、最後のP.511に書かれたドイツ帝国の滅亡の理由が非常に印象的である。“ドイツが第一次世界大戦にも、第二次世界大戦にも敗北したのは、カイザーやヒトラーやあれこれの将軍たちが、若干の作戦や政策の上で失策をしたためではなくて、ドイツ支配勢力の目的自身が時代おくれだったためであった。すなわち、植民地や従属国の諸民族が解放されつつある二〇世紀の中ごろになって、あらゆる民族をゲルマン民族に従属させ、ヨーロッパの文明国までをほろぼしたり、ドイツの属国にしてしまおうという時代おくれな世界征服計画(および国内における非民主的な抑圧体制)を強行したために、滅亡したのである。” 日本も同じようになっていたように自分は思う。時代おくれな計画を強行した組織は、滅亡するという事が教訓になるように思った。
第一次世界大戦と世界恐慌を通じて以下のことが起こった。気になったので要約しておく。イギリス、フランス、アメリカ合衆国のような国力の強大な「持てる国」が出来上がった。一方で、ドイツ、イタリア、日本のような国力の貧弱な「持たざる国」が出来上がった。「持たざる国」は、軍備拡張と軍事的な脅迫、侵略により、世界恐慌を乗り越えようとした。
以下は、その抜き書きである。「P.14、軍備を拡張して他国を脅してみても、目的とする利益がじゅうぶんに得られないときには、彼らはついに武力に訴えてこれを得ようと試みることとなる。それらの国の軍部や保守派の連中は、ほかの方法を考えることができないし、重工業者もまた戦争による自分の産業の隆盛を願うようになる。そうしなければ「持たざる」国の貧しい国民たちは、軍事費の増大に圧迫された生活難のために、政府に対する不満を高めるにちがいないからである。」 その結果が、ドイツと日本とイタリアの敗戦、おびただしい死者、領土の喪失、国土の荒廃となったのは、何とも皮肉なものである。今から見れば、戦争という選択肢は、恐ろしい結果をもたらしたことになる。 P.460の本文の言葉を借りれば、”一九四五(昭和二〇)年八月十四日、正式にポッダム宣言受諾(じゅだく)、 ここに一九三一年以来戦争をしつづけてきた大日本帝国は、事実上灰燼(かいじん)のなかに崩壊したのである。”となる。
ナチスドイツは狂人の集団ではなく(P.38)。ドイツ国民主義と正統派愛国心とは、権威主義と軍国主義とに立脚していたから、ナチズムはドイツの国民的な精神風土そのものと一致するか、すくなくともそれと矛盾していないかのようにみえたのである。(P.85)
日本が世界征服を企図した「田中メモランダム」は、偽造であるが、それに沿ったように日本が行動した事を読んで、驚いた。(P.247、P.248) 
 1938年9月の時点で、イギリスもフランスも、ドイツに対し、生産力や軍備の点で劣勢になっていた点は、少し驚いた。ナチスドイツの躍進という見方が出来そうだ。一方で、ドイツ経済の復興は世界経済の回復に負うところが大きかった(P.360)。また、ワイマール共和制末期に失業者に仕事をあたえるプランが積極的にすすめられていたことをナチスが継承した点(P.360)を考えると、ナチスだけの要因とは考えられないように思う。
 ドイツ側にも弱点があったが、フランス、イギリス、ソ連に弱点があり、緒戦はドイツが優勢になった(P.368)。ドイツは、第二次世界大戦の初期までは、目のくらむような内政と外交の成功を収めた(P.372)。
 反ユダヤ主義のP.383付近の記述も印象的である。ユダヤ人に限らず、既存の多数の人達と違う考えの人が排斥されやすい事や、主流でないがために新興の勢力を有しやすい事が書かれている。前者はキリスト教の考えとユダヤ人の考え、後者はユダヤ人が技術者や弁護士のような新しい職業について羽振りが良かった事になる。こういった話は、当時のユダヤ人に関わらないように思う。
P.511の最後の文は、第二次世界大戦のドイツの締めくくりにふさわしい文章となっている。“ドイツの民衆は、自分らの生活の向上と幸福を求めて、これまでいろいろな既成政治勢力を支持してきたように、ナチスを支持したのであるが、その素朴な期待の大部分は結局のところ裏切られたのである。” これは、日本やイタリアも同じだと自分は思っている。
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Rebirth of Sony(ソニー再生 変革を成し遂げた「異端のリーダーシップ」)

2024-03-20 14:17:22 | 読書
2021年10月頃にKindleで読んだ“ソニー再生 変革を成し遂げた「異端のリーダーシップ」”の感想を以下に記す。著者は元ソニーの社長の平井一夫氏である。ソニーの立て直しで心掛けた内容は参考になる。それをまとめると、以下になる。
現場の部下の困りごとを聞き、部下のやる気を鼓舞する。改革に聖域がない事を示す意味を持たせたアメリカの本社ビルの売却のように、行動にメッセージを持たせる。異見を自分から聞き、取り入れる。また、「雲の上の人」にならないように夫人と同伴で社内の会議に出る。ソニーの向かうべき方向を「KANDO」のひと言で表し、会社の方向性を繰り返して示す(本書では壊れたラジオと表現されている)。世界中の拠点を飛び回り、社員に方向性を伝える。知ったかぶりをしない、肩書きで仕事をしない。
 平井氏のこの仕事の進め方は、よく聞くともっともな仕事の進め方(本書の表現では当たり前のこと)であると感じた。また、平井氏のリーダーシップは、サーバント型のリーダーシップに当たると思った。実際にやる事は大変だが、見習いたい。本書で書かれているように、実務を担当する現場が主役で、その方向を示し、現場のやる気が出す事に尽力しているように感じた。ただし、少し考えると、出口が憶測している日本で理想とみなされるリーダーとは違うように感じた。カリスマ性があり、実務に精通しているジョブズのようなリーダーが、日本では理想的という憶測が出口にはある。実際には、ジョブズのような人は稀である。少なくとも、そのような能力のない人に対して、ジョブズのようなリーダーシップの発揮の仕方を期待する事は間違いだと思った。平井氏は、自分のようなジョブズのようなリーダーシップは出来ないと書いてあったが、経歴や実績を見ると、確かにその通りだと出口は思った。その実務に精通していない事を素直に認めて、部下の力を引き出すようにした事が、ソニー再生の一因になったと、出口は感じた。職位が上になると、「雲の上の人」になりやすく、知ったかぶりをしやすく、肩書きで仕事をしやすくなりやすい。これらは本書で書かれているように、仕事の進め方、職業人のあり方としては、正しくないので、厳に慎むべきだと思った。また、実務で動く人が自信を持って、正しい方向の仕事をしてもらう、その実力を引き出すことが重要。繰り返し方向を述べることは、自分は面倒なので、やらない事が多いような気がする。退職を促す際には、その人に敬意をもって、自分から伝えるようにしている姿勢は非常に立派だと思った。
 平井氏のリーダーシップを見ていると、残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法に書かれた記述を思い出した。“かつてのお金持ちは、お城のような建物の最上階の奥まった部屋に潜み、超越的な権威で周囲を畏怖させ、組織を 睥睨 し支配する権力者だった(西武鉄道グループのオーナーだった堤義明みたいに)。それがいまでは、世界じゅうを飛び回り、ひととひと、ビジネスとビジネスを結びつけることで富を生み出している(ソフトバンクの孫正義がその典型だ)。” これからのリーダーシップは、孫正義や平井一夫のようなものになると思った。
 もう一つ平井氏はソニーでは傍流にも関わらず、社長になり、ソニーを再生した点で、気付いた点を記載する。貝と羊の中国人や宮崎市定の中国史等の歴史の本では、変革者は、文化圏の境目や、傍流、辺境出身者が多いと書かれている事が多い。例は、ヒトラー、ナポレオン、スターリン、織田信長、豊臣秀吉で、彼らはいずれも、先進地域のエリート階層ではない。先進地域のエリート階層が有する、保守的な意識、妙な特権意識、しがらみ(桎梏)、身内の論理は変革には不向きと思われる。者にはこういった事からすると、平井氏はソニーでは傍流であった事も、ソニーを再生できた要因ではないかと思った。なお、ここまで書いて、平井氏は、保守的な意識、妙な特権意識、しがらみ、身内の論理を排除するようにしていた事に気付いた。かなり難しいと思うが、自分も、保守的な意識、妙な特権意識、しがらみ、身内の論理を排除するようにしたい。
 本書でも出てきたように、平井氏は雑誌でかなり厳しい事を言われたようである。自分も随分前に、そういった記事を見たことがある。世界規模の企業を率いる事は、そういった意味でも大変で、自分には勤まりそうにないと思った。
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World history of the world (14) after the First World War (Chuko Bunko) [世界の歴史14 第一次世界大戦後の世界]

2024-03-10 14:31:14 | 読書
 2021年9月頃に図書館で借りて読んだ“世界の歴史14 第一次世界大戦後の世界”の感想を以下に記す。書名では第一次世界大戦後の世界となっており、扱う範囲は第一次世界大戦から世界恐慌がはじまる少し前となっている。年で言えば、1914年から1927年頃となっている。国で言えば、ヨーロッパ列強の英独仏伊、トルコ、この頃に成立したソビエト連邦、アメリカ合衆国、中華民国、日本などが記述の中心となっている。発行されたのが1983年で、ソビエト連邦が健在の頃だったので、その影響を受け、ソビエト連邦の記述が多く、その脅威がよく書かれているように感じた。また、日本が列強の仲間入りになっており、日本の影響力は、自分が思ったよりも大きい事が感じられた。
 この後に、世界恐慌、第二次世界大戦と続くわけであり、その兆候を端々に感じる。第一次世界大戦が終わると、オーストラリア、ロシア、ドイツの君主制が崩壊した事は、時代の流れを示す良い例だと思う。巨額の賠償金を課せられ、植民地や本土の領土の喪失した戦敗国のドイツは、かなり厳しい状況だった事が分かる。後の歴史を知っているせいもあり、何となく、本格的な戦争、第二次世界大戦に向けて、雰囲気が感じられる本だった。
 P.490から、まとめて書かれているように、社会主義国のソビエト連邦の成立、民族自決の意識の高まり、アメリカ合衆国の台頭が、この時代の大きな流れと思う。
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The sun also sets(日はまた沈む)

2024-03-03 14:28:02 | 読書
2021年8月頃に購読した“日はまた沈む”の感想を以下に記す。日本経済が好調だった1989年に、当時の通説とは反して、日本経済の凋落を予見した本である。はじめにのP.2で書かれているように本書の見方は、一般原則にもとづいている。より一般的な見方である「大きな傾向や動きというものは、かならずといっていいほど、それ自身をうちこわす種子をはらんでいる。したがって、ある傾向が最高潮に達するころには、それをうちこわす種子もしっかりと根づいているはずなのである。」は、様々な分野で使えそうである。
1989年頃の日本経済が好調だった理由として、本書では、次のように書かれている。高い貯蓄率(莫大な貯蓄)、国内の低い資金需要(緊縮財政と少ない財政赤字)、輸出が輸入を上回ったこと(莫大な経常収支の黒字)、それによって生じた資本の余剰と輸出が原因と書かれている。莫大な経常収支の黒字に関しては、円高による輸入の増加や生産の海外移転、さらなる円高によって、輸出が減少し、経常収支の黒字の減少も進むと予測している。貯蓄率は、高齢化により減少すると予測している。さらに、当時の緊縮財政は、景気が悪くなれば、続けられず、高齢化により、緊縮財政が出来ないと予測している。1989年当時から、日本は2000年頃から高齢化が急速に進む事は分かっていたので、それを織り込んだ予測と言える。また、日本の経済が発展した理由とそれが続くかどうかを分析している。経常収支の黒字自体が、為替の変動による経常収支の黒字を減らす働きがある点への着目は優れた洞察だと感じた。この本からは、通説に惑わされずに、一般原則に基づいて、物事を分析して、将来を予測する事の重要性が学べた。少し具体的に書くと、通説は日本経済の繁栄し続ける、一般原則は日本経済の繁栄の要因は資本の超過、それは永続性のない要因になる。そのため、いずれは日本経済が凋落すると著者は予測している。


この日が沈む以外の内容として、日本に対する一般的な見方(神話)に対して、一般原則により、その検証を行っている。どこかで聞いた話もあり、説得力のある話が展開されている。日本の輸出額はGDPの16.5%で、フランスの21%、西ドイツの32%、イギリスの26%、オランダの51%に比べれば、低い方である(P.53)。輸出が多いのではなく、輸入が少ないので、経常収支の黒字が巨額になっている。そのため、「日本は輸出に依存している」は、正しいと言えない。2019年では、輸出額のGDPに対する割合が16.1%なので、輸出の依存に対しては、あまり変わっていないようである。
種々の製造業において、証券取引の黒字の割合が大きかった事(P.184)も気にかかった。これは、日本経済の衰退が1980年代に表れはじめた例になるのだろう。
本書の日本のやり方や文化で気にかかった記述を下記に列記する。
どんな取引にせよ、日本を相手とする場合に公式に説明をそのまま受け入れるのは、あまりりこうなやり方ではないからだ。日本人はまた、外国人が公に主張したことと現実に起こったこととが食いちがっても、まったく意に介さない(P.148)。貿易協定に関する記述で、融通無碍で二枚舌の日本人と表現されている事(P.217)。残念ながら、日本人は聞き手が聞きたがっていることを話すのであり、たとえ事実に反しても相手を喜ばせることを口にする傾向があることはよく知られている(P.277)。(外交官といった海外に対する)なだめ役の発言が、あまり事実を語っていないこと(P.278)。これらの内容から、外国人は、日本人は事実に基づいた話と約束を軽視すると言う見方が出来るように感じた。こういった事があると、個人的には首をかしげたくなる。これは、橘玲の(日本人)や菊と刀の日本人の考え方と整合的である。参考までに(日本人)で気になった記述を下記に列記する。“日本人は、御利益のある神と自分の得になる権威しか認めない。” “日本人は世俗的で、世俗的というのは損得勘定のことで、要するに、「得なことならやるが、損をすることはしない」というエートスだ。” “近代的な正義の特徴は、「原理主義」にある。正義は状況に依存せず、いついかなる場合でも、相手が誰であっても、不変でなければならない。こうした正義の普遍性は、利害の異なる多種多様なひとびとが自発的に従うルールを定めるうえで不可欠のものだった。” “ただし、日本の正義は状況依存的。” “だが日本では契約の絶対性はまったく理解されず、法は 融通無碍 な便宜的なもの(努力目標)のままだった。” “日本の政治家には理念がなく、状況に応じて分配を考えるだけ。”

日本の政治家は、他の西側諸国と異なり、政見(政治的な目的)がなくても首相になれる(P.287)。日本は、より大きな利益―平和、国際的な調和、開かれた市場、自由貿易―は、偏狭で党派的な利害よりも優先されない(P.297)。これらの記述は、日本の政治家に理念がないとも言えるので気にかかった。
 
※浮き沈みのある環境の中でも、技術で勝ち続けるには、どこに注力していくのかの考え。
自分の考え方は大きく二つあり、一つは浮き沈みに応じて注力する技術を少し変える事、もう一つは浮き沈みの影響を受けにくい技術に注力する事。いずれにしても、熱力学、流体力学、材料力学といった原理原則を正しく理解して、それらを実際の機械に正しく応用する事に注力する。
・浮き沈みに応じて注力する技術。
1.新技術の開発(要素技術の開発)が多く行われる状況。熱流体を使った製品の高効率化や非設計条件での高効率化、小型化を注力する。この場合は、最適化、数値計算の精度向上、信頼性の高い実験といった分野に注力する。
2.開発が終わった新技術の製品への適用が多く行われる状況。製品に適用するために、条件が変わっても応用できるような技術、ロバスト性や数値計算の精度向上、過去の実験結果の応用といった分野に注力する。
 3.新技術の製品への適用が一通り終わっている状況。製品の利用やメンテナンスに関する技術に注力する。例は、製品の性能劣化への対策としての部品の交換、機械自体の交換に関する技術。判断基準となる製品利用時の熱流体の評価技術、過去の実験結果の活用に注力する。実際の機械の使用状況や現状は明確とは限らないため、不明確な状況での診断技術に注力する。データ処理の技術の必要も増す。
 時間差や規模の違いはあっても、1.⇒2.⇒3.⇒1.の循環を繰り返すと考えられる。自分の置かれている状況を踏まえて、注力する技術を徐々に変えていく。
・浮き沈みの影響を受けにくい技術
 数値計算を使った精度の高い熱流体や強度に関する予測技術は、新技術の開発や製品の設計をする上でも、製品の利用やメンテナンスでも、中核となる技術である。また、膨大な実験結果や数値計算の結果を利用するデータ処理の技術も、同じ可能性を秘めた技術である。したがい、予測技術やデータ処理の技術に注力する。技術と製品の普及状況によって、対象と考え方と使い方はやや異なるので、普及状況に応じて、その対象を変えていく。自分の得意分野で注力し、勝負する事が大事だと思う。
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