図書館で借りて読んだ“東洋における素朴主義の民族と文明主義の社会”の感想を以下に記す。著者は宮崎市定である。“東洋における素朴主義の民族と文明主義の社会”と“東洋的近世”が収録されている。出版社の平凡社のHPでの内容の紹介以下の通り。“東アジアの歴史の歩みを文明主義(漢民族)と素朴主義(遊牧民族)の相克としてとらえ,東アジア文明史をダイナミックに描いた著者会心の著。この書が対象とする時代(宋代まで)以降を論じた「東洋的近世」も併録。”著者は中国史研究家の大家と言われており、鋭い分析は読んでいて面白い。本書では、文明主義を漢民族、素朴主義を遊牧民族としているが、文明主義を都市部や先進国、素朴主義を地方や発展途上国に置き換えても、当てはまる記述は多いように感じた。歴史の本を読んでいると、ある種の繰り返しや普遍性があるように思う。
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