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ピアノレッスン・音楽の幸せな時間

小口美弥子・希代子ピアノ教室が発信するブログ♪
岡谷・下諏訪・上諏訪・茅野・塩尻・松本から通いやすい教室です。

音楽で、自己表現できる場所

2007-06-05 10:57:22 | Weblog
私がピアノを教えているピアノ教室では、「アンサンブルクラス」という、幼児~小学生数名の子ども達が集まったグループレッスンがあります。

このクラスでは、
①グループで音楽を楽しむことを目的にして、合奏やピアノ連弾をすることで、仲間と音楽を通した一体感を味わう。
②ソルフェージュを取り入れることにより、早く楽譜が読める。
③作曲を学ぶ。

この3つを柱に授業をすすめています。
先日、宿題で、「自由に曲のタイトルを決めて、曲を書いてくる。」としたところ、12~24小節程度の曲を1週間のうちに作ってきて、見せてくれました。

どんなイメージや物語なのかみんなに話してから演奏してもらったところ、生徒の皆さんは心に描いた風景を音にしていて、演奏を聴くと、お話のイメージがはっきりと伝わってきました。

驚いたのは、子ども達が、「ピアノを弾かないで作ってから、あとで弾いてみた。」と口々に言っていることです。

「へぇ~弾かなくても、こんな素敵なメロディやハーモニーが思い浮かぶの?」と驚いてみせたものの、心の中では嬉しさが込み上げてきました。

これって、本当に理想的です。私の理想とするソルフェージュ授業は、音を出さなくても、楽譜の中の音楽がイメージできる子ども達を育てることです。楽譜を見ただけで曲がイメージできれば、弾くことも楽にできるし、演奏していても、始めから表情などもつけて弾くことができるから楽しい、と考えています。

ですので、音を出さなくても曲をイメージして書くことができるということは、楽譜に書かれたものを読む、ということと両極にありながら、作曲家の曲に込めた真意を読むことや、曲の表情を読み取ることにつながってくると思っています。

このアンサンブルクラスでは、ソルフェージュを取り入れ、和音、リズム、調性のことなど、聴いたり演奏したりしている音楽の仕組みを、歌う、聴くなどしながら勉強しています。子ども達の中には、今回初めて作曲した子もいますし、3曲目、4曲目など、学年や授業を受けている年数によって違いますが、それらを自然に吸収している子ども達の成長に、目を細めて嬉しく思いました。(私は気が引き締まりました!)


でも、大人のこういった堅苦しい教育のねらいとは別に、子ども達は、自分を音で表現できること、自由に演奏できることが楽しそうです♪

私も小さい頃、自分で作った曲ばかり弾いていました・・・。
(そして、母に怒られました。「レッスンの曲を練習しなさい!発表会いつかわかっている?」「わかっている。。。」生徒の皆さんも両方弾こうね。)


音を自分の言葉の一つとして、日常の生活の中で体験したこと、いつか見た風景、想像した世界、自分の心の内側・・・を表現できることの素晴らしさを改めて感じました。


曲はまだまだ物語の途中のようで、これからどんな展開になっていくのか楽しみです。


希代子

小口美弥子・希代子ピアノ教室 ( http://www.piano-lessons.jp/ )