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マイライフ

旅行や観劇、映画などの趣味に関することに加えて、日々の出来事や事件について思うことなどを徒然につづって行きます。

「ロスト・イン・トランスレーション」(DVD)を見ました

2007-10-16 23:57:27 | 映画
 東京に来たアメリカ人の二人、一人はウィスキーのコマーシャルの撮影に来た俳優、一人は写真家の妻です。

 同じホテルに泊まっていて、お互い、家族や夫からの疎外感とさみしさを感じている、その二人が出会い、つかの間の愛情を育む。

 かなり、年の違う二人ですが、親近感を感じて惹かれ合います。

 自分の母国から離れたところで同国人に出会い、一時的に愛情が深まってしまう。ありそうな話で、その心情もなんとなくわかります。

 東京が舞台ですが、外国人から見ると東京というのは「変な街」で、他国から来た人が見るとそんなふうに見えるのかと「へぇー」と思うような場面がいくつかありました。

 その中で料理についてですが、しゃぶしゃぶレストランで、「自分で料理をしなければならないレストランだとは思わなかった」と、主人公のビル・マーレイとソフィア・コッポラが当惑している場面は、日本人である私にとっては何気ない好物が、慣れない外国人にはそういうものなのかと、ちょっと、感心(?)してしまいました。

 ですが、このように、東京に対する見方について面白みはありましたが、肝心の主人公の二人の恋愛については、いまいち印象が薄かったです。

 ちょっと、盛り上がりに欠ける感じでしょうか。

「硫黄島からの手紙」(DVD)を見ました

2007-08-31 00:17:14 | 映画
 暑いので休日に映画館まで行く気がしない、というわけでもないですが、相変わらず、DVDで映画鑑賞をしています。

 この作品は有名だったので、よく知られていると思いますが、渡辺謙と二宮和也の熱演が人気を博していました。

 確かに、特に二宮和也は若いのによくやっていると思います。

 こんな映画に出られるほど立派に(?)なるとは思っていませんでした。

 やはり、アイドル的素質だけではここまでなれないと思います。

 島の穴蔵を出たら、周囲を米軍の艦隊に囲まれている場面は、沖縄戦の写真やビデオを思い出しておそろしくなりました。

 それにしても日本軍の軍隊というのは本当に理不尽で知恵のない上官が多かったのですね。

 指導者がしっかりして大局を見ていれば、あれほどの犠牲者を出さずに済んだのに・・・

 ちょっとつぶれそうになると、すぐに「玉砕だ、玉砕だ」と命令するばかり。

 若い命が、本当にもったいないです。

 まだ、数万という遺骨が埋まったままになっているとか・・・気の毒です・・・

 ですが、この映画はあまり日本側の大変さが描かれてなかったような気がするのですが、どんなものでしょうか。

 話は違いますが、先日のブッシュ大統領の日本史に対する理解力は、結構腹が立ちました。

 狂信的な神道のせいで日本には民主主義が育つ土壌がなかったのをアメリカのおかげで民主化したかのような発言です。

 大統領ともあろうものが、あのような歴史観をお持ちなのでしょうか。

 日本がばかにされているような気がしました。

 それと、どんな地位の高い人でも自己を正当化するためには、何でもありなんだなと、つくづく思いました。

「ミリオンダラー・ベイビー」(DVD)を見ました

2007-08-18 16:58:45 | 映画
 クリント・イーストウッドがボクシングのトレーナーになって、一人の女性ボクサーを育てていく話です。

 この女性はもう32才になっていて、トレーナーになってくれと頼まれたクリント・イーストウッドは年だからとか女は教えないとか言って最初は断るのですが、その筋の良さに目を付けた同僚に勧められたのもあって、彼女を育てようとします。

 実際、彼女は根性があってどんどん強くなり、世界中で活躍するようになります。

 しかし、その家族は彼女がボクシングをやることに理解がなく、母親に家やお金をプレゼントしても感謝の言葉もありません。

 そして、不遇な環境を乗り越えて世界一になる・・・というような「ロッキー」風の終わり方を予想していたのですが、意外な展開でした。

 彼女は、強いがやり方が汚いという相手に後ろからいきなり、首を直撃され、首から下が全く麻痺してしまい、寝たきりになるのです。

 かなり高度な医療技術を駆使してもどうしようもなく、呼吸さえ自分でできません。

 そして彼女が選んだ道は・・・

 彼女にとってボクシングができないこと、寝たきりであることは生きていることではなかったのでしょうか。

 クリント・イーストウッドは彼女に呼吸器をはずすよう頼まれ、最初は断りますが、彼女の願いを結局は受け入れ、姿を消します。

 映画館で見た方は多いでしょうが、こんな終わり方になるとは知りませんでした。

 彼女の努力はいったい何だったのでしょうか。

 でも、彼女をいつも暖かく見守っていた、モーガン・フリーマン扮する元ボクサーが「彼女の人生に悔いはなかったはず。」と言ったとき、少しはあきらめがつくような気はしました。

 道徳的な映画なら、全身麻痺の体にも拘わらず力強く生きていった、というような結末になるところでしょうが、それより現実的であるだけにつらいです。

「フライトプラン」(DVD)

2007-08-05 19:22:56 | 映画
古いですが、ジョディー・フォスター主演の「フライトプラン」を見ました。

 テレビでよく宣伝していたので、あらすじは知っていましたが、あまり、宣伝負けせず、おもしろかったと思います。

 主人公の女性は、飛び降り自殺したとされる夫の遺体を故郷のアメリカに運ぶために、ベルリンから娘と飛行機に乗ります。

 割と飛行機が空いていて、横になれる席に移動し、二人とも眠ってしまうのですが、気づくと、娘がいません。

 彼女は必死になって上から下まで飛行機の中を捜すのですが、娘はいません。

 航空エンジニアだった彼女は飛行機の構造を熟知していて、客は入れないような所も捜すように機長に要求します。

 しかし、その行動の中で、他の乗客や乗務員たちの疑惑の目が彼女に向けられます。

 何と、娘は最初から乗っていなかった、誰も見ていない、夫を亡くして精神的におかしい彼女の妄想に違いないと言うのです。

 ジョディー・フォスターの必死さ、迫真の演技がよかったです。

 しかし、一人の人が娘を見ていないと言うと、他の人も誰も見たとは言ってくれないことに驚きました。

 いかに私たちが他人のことを気にかけていないかという、群集心理の盲点をついたような犯人のやり方に、ひょっとしたら、自分たちの周りにこういうことは簡単に起こってしまうのではないかと、こわくなりました。

 犯人とぐるになっている一人の客室乗務員が、偽の娘の死亡診断書を見せ、最初から娘は乗っていないと主張すると、見ていたはずの人も誰もおかしいとは思わないのです。

 現実は確かに、ここまで極端ではないと思いますが、大勢の人間がいるからと言って目撃者にはならないということ、そして、簡単に人間は他人の意見に同調して、一人の人を悪者にしてしまうものだなと改めて感じ、ちょっと、背筋が寒くなりました。

「スリー・ハンドレッド」

2007-07-15 00:26:28 | 映画
 最近、映画というとDVDを見ている私ですが、久々に映画館に行きました。

 東京郊外の新しくできた、いわゆる、シネマコンプレックスという感じの所に行ったのですが、都内の古い映画館に比べて、いすも座り心地がよく、高さも調整されていて、なかなかいいですね。

 この映画は、歴史物の好きな人に誘われていったのですが・・・

 スパルタの戦士が、ペルシャ帝国の圧力に屈せず、たったの300人で、強大な数の相手と戦ったという話です。

 R-15指定だったので、ちょっとどうかなと思ったのですが、確かに、戦闘シーンの、刺激の強さは、15才未満にはきついかもしれません。

 気の弱い方もちょっとどうかな・・・

 ですが、訴えたいことは確かに伝わってきました。

 スパルタの戦士のたくましさ、肉体的なだけでなく、精神的な強さがすごいです。

 国王の信念を持った戦いぶりと、忠実な戦士たち。しかし、これは、この国王だからでしょう。

 ついていってもいいと思える国王、あるいは会社なら上司に出会えるのは、すばらしいことだと思いました。

 また、戦いにしても何にしても、問題は人数ではないということも感じました。

 能力のない、訓練を受けていない人間が一万人あるいはそれ以上、どれだけいても、有能で果敢、戦略を身につけた人間が相手なら、それがたとえ少数であってもかなわないのです。

 これって、今の時代にも、通じることかもしれません。

 残虐なシーンはきつかったですが、不思議に感動を与えてくれる映画でした。

 誇りを持って訴えるものがあるかどうかが、問題なのでしょう。
 

「誰も知らない」(DVD)

2007-05-20 16:34:09 | 映画
 この映画は主人公の柳楽優弥がカンヌ映画祭で主演男優賞をとって有名になりました。

 そして好きな男ができて出ていった母親に捨てられた、4人の子どもの話というので、ずいぶん話題になりましたね。

 自分と長男しかいないと大家に話してアパートに住み始めた母親。他の子どもがいることは誰にも言えないし、誰も知らない。

 題名の付け方もうまいですね。

 でも母親は子どもたちをほったらかしにして、好きな男と出ていってしまう。
 
 長男が母からもらったお金をやりくりしながら、中心になって家事をこなし、4人で生活していく。

 もちろん、4人とも学校にも幼稚園にも行っていない。

 淡々と穏やかに描かれていますが、悲惨な話です。

 それに、この映画の元になった実話は、かなり、深刻な結果になったそうですね。

 この映画が作られたのは2004年ということで、こんなことあり得るのだろうかと思う人も多かったでしょうし、これはめったにない話だと思う人が多かったのではないでしょうか。

 でも、それから数年経って、その頃に比べると十分ありそうな話だと思える人がずっと増えたのではないでしょうか。

 無責任な親が増えたと言われ、時代はだんだん、悪い方向になっているような気がします。

 もちろん映画としては、子役の子どもたちも自然な演技で、とてもいい作品です。

  

「ダ・ヴィンチ・コード」(DVD)を観ました

2007-04-29 17:30:21 | 映画
 昨日は出かけたので、今日は疲れてDVDの鑑賞です。

 昨年、映画館に行ったとき、「ミッション・インポッシブルIII」とこれが並んでいて、前者を選んでしまったので、その後今まで観ていませんでした。

 原作の内容をなんとか出そうとして、原作をそのままさらっとたどった感じで、盛り上がりがいまいちですね。

 そのせいであまり、おもしろくなくなってしまったというか・・・

 謎解きにスリルが感じられなくて、理屈っぽく聞こえてしまうのは、ドキュメンタリーみたいになってしまってあまり良くないです。

 次々に暗号や謎が、「どうしてなんだろう」と思わせる間があまりないうちに、あっさり解かれてしまうこともあるでしょうか。

 でも、フランスからイギリスへといろいろ舞台を変え、教会の神秘的な雰囲気は伝わってきました。

 登場人物にも、もうちょっと深みのあるぶつかり合いが描かれればおもしろくなったかもしれません。

 ベストセラー小説の映画化ってむずかしいですね。

「真珠の耳飾りの少女」(DVD)

2007-04-05 15:27:03 | 映画
 DVDで「真珠の耳飾りの少女」を見ました。
 
 静かで落ち着いた中に、味わい深い、深みのある映画でした。

 有名なフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」にまつわる物語です。

 主人公のグリートは父親が失明し仕事ができなくなったことから、画家フェルメールの家に奉公に出ます。

 フェルメールはグリートの色彩感覚に気づき、絵の具の調合を手伝わせたり、絵のモデルにしたりとお互い気持ちを通わせていきますが、そのことが周囲にいる人々、フェルメールの妻や娘たちなどに少なからぬ影響を与えていきます。

 そして妻の耳飾りをつけたグリートの絵が描かれた後、妻の大きな怒りを買ったグリートは屋敷から追い出されてしまいます。

 あの「真珠の耳飾りの少女」という、一枚の絵にこんな人間模様が隠されていたのですね。

 そしてその絵は、17世紀後半に描かれてから、いまなお300年以上の時を経て私たちの目に触れ、何かを訴えかけている。

 そう思うと不思議な感動を覚えます。

 それから主人公の少女役の、非常に清楚でいて、強い、役にぴったりといった感じのスカーレット・ヨハンソンがよかったです。

 

「隠された記憶」(DVD)

2007-03-31 16:56:41 | 映画
 「隠された記憶」というフランス映画のDVDを見ました。

 知名度が高くないので、「なに、それ」って言われそうですが・・・

 ある日突然、ある男性の家の玄関前にスーパーの袋に入ったビデオテープが置かれていて、そのビデオテープには、彼の家の前の光景が映されたものが2時間分入っています。彼の家の人の出入りとか、前の道路のようすとかが映っていて、玄関前のどこかから撮影されたようです。

 主人公はテレビのキャスターをしていて名前は知られています。犯人はだれなのか・・・

 見当がつかないでいる内に、また送られてきて、今度は血を吐いた鶏を描いた奇妙な絵が入っています。

 警察に届けますが、余り相手にしてもらえません。

 届いたビデオに映っていたアパートに行ってみたあたりから、犯人らしき人物が現れ、どうも、昔、主人公が子どもの頃、彼の家にいたアルジェリア人の少年に関係があるらしいことがわかってきます。

 そうして一人息子の12歳の少年が行方不明になったりと、物語はなぞめいた展開になっていきます。

 最初にわけのわからないビデオテープが置いてあった所など、見ていてどうなるんだろうと疑惑を抱かせる筋書きで、割とおもしろかったです。ちょっと、盛り上がりに欠けるかな・・・という感じはしましたが。

 アルジェリア人の親子との関わり合いなど、最近、ニュースでよく耳にするフランスの移民の問題を思い出しました。

 しかし、子供時代の強い記憶というのは、後の人生に大きな影響を与えるものですね。

「Mr.and Mrs.Smith」(DVD)を見ました

2007-03-23 16:25:56 | 映画
 ずいぶんテレビで宣伝していましたが、映画館の入りはどうだったのでしょうか。

 そのころちょうど忙しくて映画館へは行けなかったので、今さらのようにDVDを借りて見ました。

 お互いにプロの殺し屋である夫婦が、本当の職業を知らせないまま結婚して、一つの殺しの依頼がダブルブッキングしてしまい、依頼された二人が鉢合わせしてしまう。そのことからお互いに本当の職業を知り、お互いが自分の依頼された仕事を全うするために殺し合う羽目になる。

 こう書くと悲劇的でシリアスな話のような感じがしてしまいますが、全然暗いところはなく、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの魅力とアクションでおもしろくできています。

 特にアンジェリーナ・ジョリーは体を張った演技というか、格好いいですね。もちろんブラッド・ピットも素敵ですが。

 どうしても体力や腕力というと女性が男性に負けるのはしかたないですが、アンジェリーナ・ジョリーはそんな引け目を全然感じさせないで、向かっていっています。

 途中、二人のすさまじい乱闘シーンがあり、夫婦げんかではありながら、お互い腕のいい殺し屋どうしの戦いという迫力です。

 結局最後はお互いにお互いを殺すことはできず、二人で組織に立ち向かうことになるわけですが、そのへんの愛情をうまく描いたところが単なる殺し屋のいざこざ映画にならなかった理由の一つでしょうか。

 改めてアメリカの女優さんは強いと思いました。日本の女優さんとはだいぶ違いますね。